【石井望】インド・チャイナ・日本・琉球・釣魚嶼 -文明圏からみる尖閣列島-[桜H25/5/23]
中共が宣伝している「尖閣諸島は明の時代から中国が支配していた」とするプロパガンダを、明国と清国の公文書をもって完全粉砕した長崎純心大學の石井望准教授に、ユーラシア大陸全体の「文明史」の視点から見た「インド文明圏」と、それに内包される「中華文明圏」の認識。その中から亜流として誕生した「中華思想」の虚構性と、それに依拠して「尖閣領有権」を主張する中共の主張の「根本的欺瞞」を指摘していただきます。(動画の解説)
★ この世界史のお話は今年、福岡での石井望先生の講演に参加して「目からウロコ」でした。
このyoutubeも何度も見ていたのですが、聖徳太子が隋に送った文書の背景など「そうだったのか」と。
チャイナはインド文明圏の中ではそれほど大きくはない。
聖徳太子が判断したように日本と対等だった、ということ。
チャイナの昔の留学僧も「西遊記」に出てくる玄奘のようにインドに憧れ勉強することを望んだ。
大インド小チャイナ。
日本が遣唐使を廃止した894年、インド文明圏の時代が終わったことが理由。
チャイナは「中華思想」の時代に入った。
その後は唐の韓愈は中華思想の権化のようなもの。
正倉院の宝物の中にペルシャのガラス製品があるが、チャイナ文明はそういう中に包まれていた。
北宋の時代に「インド拒否?」
中華思想は「虚構」である。
それからインド文明が入ってきてひたすらインドを嬉しがる。
その時は黄河文明は滅んでいた。四書五経は歌うものだったが、滅んでしまった。
中華思想はインドより下なのに自分たちが優れているという「中華的虚構」が激しく出てくる。
黄河文明は他の文明とは影響が少ないので自分たちが中心だと言える。
メソポタミア、ギリシャ、ローマ、エジプトは近いのでそうはいかない。
チャイナだけがそう言い張ることができる。
「今こそ中華思想に潰れていただく」
平和思想のチャイナは歓迎するが中華思想のチャイナは不要。
架空の虚構の「列島線」、もともと虚構なので支配していないところも支配しているように言っている。・・・などなど聴いていて爽快になる。
「尖閣」をしっかり守るということは「中華思想に潰れていただく」ことになる。
・・・石井先生のサイトを拝読したり講演を伺ったりしていると日本の誇る国士学者、と心打たれます。
石井先生の福岡での講演会は今年の9月、台風の前でした。
(方向音痴の私は無事に定刻前に会場に到着できましたが、石井先生は膨大な資料をたくさん並べていらっしゃいました。)
終了後、段ボールに講演に使用された資料をいっぱい入れてそれをかかえながら電車に乗られ、真面目で誠実な、そして国の為に一生懸命で今も目の前にその時の風景が浮かんできます。
・・・活動の費用の為に会場で売られていた「お米サイダー」一本だけ買って飲みましたがとても美味しかった。瓶のラベルは綺麗にはがして今も保存しています。
三宅先生は「石井さんは真面目な学者で日本のために必要とされるお方です。」と仰っていました。
私も石井先生とはじめてお会いしたのですが、真面目で謙虚、そしてユーモアが自然に溢れ、チャイナのことなどたくさんお教えいただきました。
次は石井先生が先日の安倍・プーチン会談のことからお書きになっているエントリです。
http://senkaku.blog.jp/2016122468204172.html