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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

広島サミットを終えて

2023年05月22日 | 政治

ウクライナ大統領が来日、G7広島サミット 首脳声明で中国に懸念

【G7広島サミットまとめ】ゼレンスキー大統領が原爆慰霊碑に献花(2023年5月21日)



 いろんな意見があろうかと思いますが・・・
高橋洋一氏のエッセイから抜粋

広島でしかできないこととして、G7首脳を原爆資料館本館に連れて行けるかどうかをテーマにした。さらにそのうえで、核廃絶はあくまで長期的な目標として、まずは核保有国の責任、核共有・核抑止に議論を持っていくべきとした。

筆者が出演した他のネット番組では、「原爆資料館本館に連れて行き、それを全世界に公開できるかどうか」「バイデン大統領から、原爆という戦争犯罪に対し謝罪があるかどうか」などもポイントだと述べた。

G7首脳が原爆資料館に行ったのは事実だが、その中身はほとんど非公開だ。漏れ聞くところによると、本館ではなく東館だったようだ。謝罪どころか、各国首脳の反応も出てきていない。この点はやや不満が残るが、原爆資料館にG7首脳すべてを連れて行った点は評価できる。

これだけでは岸田首相もイマイチと思っていただろうが、そこに急遽、ウクライナのゼレンスキー大統領の訪日が決まった。これは大きなサプライズであり、原爆資料館視察の足りないところを補ったと言ってもいいだろう。21日のセッション8「ウクライナ」には、ゼレンスキー大統領が参加した。

それ以上に衝撃だったのは、岸田首相がインドのモディ首相と会談したことだ。ゼレンスキー大統領とモディ首相の握手の写真は凄い

もちろんインドはどの国とも等距離に外交するので、西側に与したとは簡単にいえないが、それでもロシアにとってはイタい写真だ。これだけでも、今回の広島サミットは開催意義があったと言えるだろう。

さて、今回作成された文書のなかで広島サミットを概観するには、「G7広島首脳コミュニケ」がいい。まずこれをみて、さらに個別文書を見ればいい。

ゼレンスキー大統領が参加したこともあって、冒頭に〈ウクライナ〉の項目が置かれている。その中にはこう書かれている。

《我々は、国連憲章を含む国際法の深刻な違反を構成する、ロシアによるウクライナに対する侵略戦争を、改めて可能な限り最も強い言葉で非難する。》

《我々は、包括的で、公正かつ永続的な平和をもたらすために必要とされる限りの我々の揺るぎないウクライナへの支持を再確認する。》

要するに「ロシアは進行中の侵略を止めること。また国際的に認められたウクライナの領域全体から即時、完全かつ無条件に撤退せよ。それまでG7は支援する」ということだ。

次が、岸田首相がこだわった〈軍縮・不拡散〉が述べられる。

《我々は、核軍縮に関するG7首脳広島ビジョンと共に、全ての者にとっての安全が損なわれない形で、現実的で、実践的な、責任あるアプローチを採ることによる、核兵器のない世界の実現に向けた我々のコミットメントを表明する。》

まあ、将来目標は核のない世界だが、それまでは核保有を認めて核軍縮現実路線だ。

もう一つのポイントが中国だ。これは、〈地域情勢〉のところで書かれている。

《我々は引き続き、東シナ海及び南シナ海における状況について深刻に懸念している。》
《我々は、力又は威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みにも強く反対する。》
《我々は、国際社会の安全と繁栄に不可欠な台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認する。》

いずれも中国が嫌がることが書かれている。さらに、

《我々は、中国に対し、ロシアが軍事的侵略を停止し、即時に、完全に、かつ無条件に軍隊をウクライナから撤退させるよう圧力をかけることを求める。》

と中国への圧力もある。

名指しされたロシアと中国は広島首脳コミュニケに反発している。

《プーチン大統領「極めて強力な反ロシアプロパガンダ」欧米非難》《中国 G7首脳宣言は「中国を中傷し攻撃するもの」と強く反発》といった記事を見れば明白だ。今回の広島サミットが、先進国G7だけではなく、豪州、ブラジル、コモロ、クック諸島、インド、インドネシア、大韓民国、ベトナムの首脳の参加を受入れたことも、中ロの孤立を際立たせた。

また、G7の成果については、反発だけでなく的外れなコメントまで出ている。

《G7サミット「期待裏切られた」 被爆者団体、失望と怒り》
《ゼレンスキーだけ呼んでどうする》
《ドイツに行ったらアウシュビッツに行くでしょ》
《日本が保有するF-16》

上記のコメントのうち、まず一つ目の「期待を裏切られた」というのは、核全廃は将来の理想目標であって、それまでは核抑止・核共有が現実解ということをまったくわからない「お花畑」の議論だ。

そして二番目の「ゼレンスキーだけ呼んでどうする」は、前維新代表の松井一郎氏のいうように、ロシアがウクライナから完全撤退した後に主張すべき話だ。

今回のG7サミットに対する論評で、リアルな話と夢想の話のどちらを話しているのかをリトマス紙のように判定できるのはよかった。

それにしても、ゼレンスキー大統領が来日したのは、岸田首相が「持っている」証だ。岸田首相はこのところ、支持率上昇、株価上昇、コロナ減退と「持っている」。

広島サミット後の今国会で解散すると、安倍元首相の1周忌あたりに投開票日が設定できるうえに、懸案のLGBT法案もスキップできる。こうした「惑星直列」といういえる好機は滅多にないだろう。岸田首相はどう判断するのだろうか。(以下のリンクは全文)

信じられないほど「持っている」岸田首相のG7広島サミットをガチンコで総括する(髙橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) (gendai.media)


G7首脳による平和記念資料館訪問、原爆死没者慰霊碑献花、植樹 | トピックス | G7広島サミット2023 (g7hiroshima.go.jp)


【G7広島サミット】“夫人外交”もスタート 裕子夫人は着物を着て“おもてなし”



ブログ主・・・実はこの一週間、テレビもパソコンも見ることはなく、ブログも疲労感で休んでいました。
サミットが終わってから、パソコンでニュースや動画を見ました。日本としては「左右」でおかしな足の引っ張りあいをするのではなく、この世界的危機の中で、日本の国家国民をどう護るか、第三次世界大戦にならないように、どのように各国と連携し、また侵略などを何とも思っていない、「必要悪」とする国などとどのように向かうのか・・・これは「力の関係」となるのでしょうが、独裁政治に苦しむ国民もいるのです。またイスラエルや中東など歴史的な対立もあり、非常に心配な状況です。私は保守的な立場ですが、中には「レッテル貼りに明け暮れる」幼稚で同調圧力も何とも思わないアタマの固いyoutubeや書き込みもあります。私はこれに大いなる疑問を持っています。高橋洋一氏のエッセイを今回はUPしましたが、高橋氏については特定の勢力をおもいっきり肩入れしている内容のyoutubeは納得していません。ただ、今回の「サミット」についてはよく解説されているのでUPしました。また、一方で「ロシアが正しい」と言っている方々もいくらかはおられます。私には納得できない、ロシア国民が自由な意見を言えないという現実、そして・・・当然支持されないでしょう。自国民を拘束し納得しないまま前線に送る、恐怖です。これがいつまでも通るはずはありません。

日本の危機は独裁国に囲まれていることです。そして日本は事実上戦争をする条件はありません。
もしそうなれば日本は滅びます。保守だからいうのです。日々こうして無事なのが「奇跡」なのかもしれないと思ったりします。

政治家の中にあきらかに「売国奴」がいる。そしてホシュと名乗る一部のアタマの硬い人たちはそれをことごとく鵜呑みにする。・・・記事やyoutubeもそれを流すので、私は用心せざるを得ません。
それらは「保守」でもなんでもありません。特定の勢力のプロパガンダです。


ブログのティールーム

やはりイタリアテノールの超花形、なつかしいフランコ・コレッリ

Franco Corelli; "Ti voglio tanto bene"; Ernesto de Curtis





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