Ivo Pogorelich - Chopin polonaise op.44
・・・ショパンコンクール1980年で会場の聴衆の度胆をぬいたといわれる「予選落ち」のポゴレリッチの当時のライヴ
ショパンのこの曲が昨日から頭の中で鳴り響いていた。
ポゴレリッチの名演奏で聴いてみた。
かつてダンタイソンが優勝したショパンコンクールで、このポゴレリッチの演奏は群を抜いていたに関わらず、
「まさかの予選落ち」だったこと、審査員のひとりであった女流ピアニスト、マルタ・アルゲリッチがその結果に激怒して
審査員を降りてしまい、大ニュースになった。
ポゴレリッチはヨレヨレのシャツと蜂の巣のような頭髪で、態度もよくなくて年配の審査員らは眉をひそめたときく。
こうして「予選落ち」のポゴレリッチにレコード会社は争って録音を申込み、コンサートのオファーもひしめいた。
私は実演のポゴレリッチを聴いていないが、彼は「自分は19世紀の偉大な演奏家の末裔だ」とか言ったらしい。
この変人ピアニストを気になっていた。
しかし最近はひきこもりがちになり、録音もしていないという。
夫人を亡くしてからまるで隠者のような生活らしい。
同じ曲をホロヴィッツで聴く。
いやはや、マイリマシタ。
さすがホロヴィッツ、なんというド迫力、ミスタッチはあるが、
これがショパンだ、と「ポロネーズの極意」が聴ける。
巨匠、最高です!!
Horowitz - Chopin Polonaise op. 44 F sharp minor
ではホロヴィッツのライヴァルとされたルービンスタインの演奏で。
ポーランド人ルービンスタインは華麗、そして骨太の音楽である。
録音が古いが圧倒的。
Chopin Polonaise F# minor Op.44 Rubinstein Rec.1951
ポッリーニはこの曲の動画がない。
ショパンの「プレリュード」・・・巨匠の溢れんばかりの情熱が瞬間に距離を置きながら
いったん醒め、「深遠なる音楽の世界」へと・・・これは実演で聴いた時、
感動のあまり動けなくなったほどだった。
これはおわりのほうで画像が途切れて、ズレがあり、画像と音が一致していない、
しかしもうそれはポッリーニのピアノを聴くと、画像が遅れているのも
どうでもいいように思ったほどだった。贅沢な気分になった。
Maurizio Pollini Chopin 24 Preludes 20-24 4/4
