その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

大河・紅葉・見仏 ~鎌倉日帰り旅(2)~

2022-12-17 10:52:43 | 旅行 日本

鎌倉訪問の2つめのテーマ紅葉狩り。あいにく、曇りの天気で青空に映える紅葉には程遠いものでしたが、寺社内の風情ある紅葉を満喫しました。

 

【円覚寺】
遠足の小中学生たちと一緒になりましたが(とってもお行儀は宜しい)、「ここは15分だよ~」、「あと5分!」とかの声が仕切り無しに聞こえ、とっても時間を気にして駆け足参観しているのが、微笑ましくも、そんなに急がなくても良いのに~と勿体なくもありました。

 

【鶴岡八幡宮境内 国宝館の前】
鶴岡八幡宮の境内の東側に位置する国宝館の前の紅葉も美しいです。この時間帯だけ、時折、陽が差し、葉が燦燦と輝く瞬間がありました。

 

【鎌倉宮(大塔宮)】
後醍醐天皇 皇子の 護良親王 を主祭神とする鎌倉宮。覚園寺に行く途中に訪れました。

 

【覚園寺】
前エントリーで、義時所縁のお寺としてご紹介しましたが、ここは紅葉も素晴らしい。落ち着いた境内との組み合わせが絶妙で、東京から1時間でこんな空間があるのが信じられないですね。



我ながら写真で現場の感動を表せないのが残念で情けないですねえ。写真の撮り方とか学びたいですが、とてもそんな時間はなく。定年後のTo Doリストに取っておくことにします。

2022年12月2日

(つづく)

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大河・紅葉・見仏 ~鎌倉日帰り旅(1)~

2022-12-15 07:29:18 | 旅行 日本

昨年の「青天を衝け」に続いて、今年も大河ドラマが面白かった(あと最終回を残すのみ)。劇としても三谷幸喜らしい笑いがふんだんに入っている一方で、鎌倉時代前期があれほどまでに凄まじい権力闘争の時代だったことを学べたのも有意義でした。「鎌倉殿の13人」が終わる前にということで、大河・紅葉・見仏をテーマに鎌倉を訪れました。まずは巡った大河ドラマ縁の地をご紹介します。

【大河ドラマ館】
鶴岡八幡宮の境内の鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムにて開催中の「大河ドラマ館」へ。歴史を知るというよりも、ドラマ制作の裏側を覗けるのが面白いです。展示は、ドラマ紹介、御所の撮影セットを再現したジオラマや衣装や小道具の展示など。


(源氏将軍揃い踏み)


(ドラマで使われた梶原景時を訴える連判状)

私が一番ひかれたのはシアター映像のコーナー。4kスクリーンに出演者や制作者のインタビューを交えた10分程度のビデオが日替わりで3種類づつ流されています。私には、音楽、演出、時代考証の方々が、ドラマ制作でのポイントをお話しされていたのが興味深いものでした。テーマ曲を作曲にあたって、脚本の三谷氏から出されたお題は「どろどろ」だったとか。

また、演出での裏話を聞いて、あのシーンはこういう意図だったのねというのも分かります。他には、北条家の女性を演じた宮沢りえ、宮澤エマ、小池栄子3名が夫々の演じた人物の見立てのインタビューなど。登場人物と役者との距離感や、役者さんの演技に対する姿勢が分かり、これも興味深いものでした。

出演者と言い、仕掛けと言い、大河ドラマは人・モノ・金のリソースをふんだんにかけているだけあって、ドラマとしてのレベルが高いので、こうした裏舞台覗きも大河ならではであります。1月9日まで開催されているので、ドラマをご覧になっている方にはお勧めします。

【「鎌倉殿の13人」縁の地】

・鶴岡八幡宮
鎌倉のへそ。この日は、曇り時々晴れという天気でしたが、神前結婚式を挙げる新郎新婦などもいらして、華やかな雰囲気に包まれていました。源実朝暗殺時に公暁が隠れていたという大銀杏は数年前の台風で無くなりましたが、その痕から新しい芽が噴き出しているとのこと。


(左の銀杏の手前が台風で倒れた公暁が隠れていたとされる伝説の大銀杏跡)


(境内の神殿で結婚式が行われてました)

・大倉幕府
鶴岡八幡宮のすぐ東側は頼朝や北条家の執務屋敷(御所)があったところ。今では民家や学校があるのですが、碑が建てられてあります。


(大倉幕府の東門跡地に立つ石碑)

・頼朝、北条義時、大江広元の墓
 小山の中腹にあり、ちょっと不気味な雰囲気。

 


(頼朝の墓)


(義時の墓所跡)

・覚園寺
 本土の薬師堂は、1218年に北条義時が作った大倉薬師堂が前身で、現在のお堂は1354年に再建されたもの。お堂の周辺は祈りの場として草木も含めて撮影禁止なので写真は無いのですが、この薬師堂と中の薬師如来、と右の菩薩、左の月光菩薩、そしてそれらを守る十二神将が立ち、その厳粛な雰囲気は、鎌倉の寺の中でももっと好きな空間の一つです。

境内の紅葉もお見事でした。

 徳川慶喜の大政奉還まで700年近く続く武家政権発祥の地としては、驚くほどこじんまりしている土地ですが、鎌倉は独特の魅力を持ってますね。

(続く)

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秋の山中湖 ~紅葉祭りライトアップ、湖畔一周サイクリング~

2022-11-07 07:30:43 | 旅行 日本

恒例の秋の山中湖へ。ここ数年、紅葉の最盛期を外すことが多かったのですが、今年はタイミングがジャストミートで、素晴らしい紅葉狩りを楽しめました。

【夕焼けの渚 紅葉祭り】
10月28日から11月13日まで、旭ヶ丘エリアの〈夕焼けの渚〉で、午後四時半から夜九時までライトアップがされます。黄色、赤色、紅色・・・色とりどりの葉がライトに照らされる光景には息を飲みます。色が散って、見た感動のままの写真を撮る腕が無いのが残念ですが、雰囲気だけ掲載いたします。

【湖畔一周サイクリング】
翌日は朝から太陽が覗く、素晴らしい青空。白い雲、青い空、紅葉の色のコントラストが素晴らしい。高原特有の冷たく澄んだ空気の中、自転車を漕ぎ、空気を切ると、週中の疲れやストレスが吹っ飛びます。


<木々から覗く青空が澄み切っています>

<ススキの向こうに富士山が見えるはずなのですが、上部が見えず残念>


<湖畔1周約13
キロ。サイクリング用に整備されているので安全です>

【忍野村のうどんやさんにて】
1周した後は、忍野村のうどん屋さんでお昼。


〈冷たい空気を切った後は、鍋焼きうどんがぴったり 旨い!>

2022年11月5~6日

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水戸4時間プチ観光 ~日本酒イベント・茨城歴史館・偕楽園・てんまさ~

2022-11-05 08:04:46 | 旅行 日本

水戸黄門漫遊マラソンの出走に合わせ、前日の昼下がりに水戸入りし、4時間ほどの水戸観光を楽しみました。


<特急ひたちで東京から1時間ちょっとで水戸に到着>


<途中の車窓から。秋真っただ中の常陸路です>

【茨城地酒飲み比べ】
改札を出るや、駅前のペデストリアンデッキで、ステージとテントが設置され、ご当地歌手やアイドル(?)の歌声が響く楽しい雰囲気。テントでは、茨城県の地酒を集めた飲み比べ会が開催されていました。どんなお酒があるのか検分したところ、旅行雑誌での紹介記事を読んだことある笠間市磯蔵酒造の「稲里 純米酒」を発見。明日のレースを前に「飲むべきか飲まざるべきか」、悩んだあげく1杯だけ頂きました。なめらかな口当たりに、ほんのりとお米の甘さが感じられる美味しいお酒でございました。


<水戸黄門と助さん・格さんの銅像の前に特設ステージ>


〈頂いた稲里純米 左から2本目〉

 

【茨城歴史館】
ホテルにチェックインし荷物を置いて、路線バスに乗って茨城歴史館へ。5年ぶりの再訪です。ちょうど開催中の秋の特別展「知の大冒険 -東洋文庫 名品の煌めき-」目当てです。

広く静かな敷地に、葉が黄色に変わりつつある銀杏の木が多く植えられていて、人気の少ない大学キャンパスのようで落ち着きます。丁度、傾き始めた秋の日差しが、葉を照らし、木全体が黄金色に輝いていました。見事な自然の演出に息をのみます。

 

 


<移設された昔の水海道中学校>

特別展は、東洋文庫の収集品から選りすぐった東洋の歴史的史料を展示したものです。個人的に印象的だったのは、中国・清の時代の科挙の最終試験である殿試の答案である「殿試策」。美しい楷書体が整然と記載された答案に見入ってしまいました。そのほかにも、清の儀礼マニュアルとも言える「檀廟祭祀節次」。浅田次郎氏の『蒼穹の昴』シリーズの紫禁城内が思い起されます。また、江戸時代の有名な医学者 大槻玄沢の「重訂解体新書」「蘭学階梯」、シーボルトの「日本植物誌」や「日本動物誌」ら、精緻な描かれた絵図が驚くほど丁寧です。


【偕楽園】
日も暮れ始めた4時半頃に、博物館を出て隣接する偕楽園に足を延ばしました。梅の時期でもなく、名物の徳川斉昭が建てた邸宅 好文亭も閉館してしまっていたので、特に見ものもないのですが、黄昏の庭園をぶらぶらと散歩。丘の上に立っていることもあり、明日湖畔を走る千波湖をぼんやり眺めつつ、一人の旅情に暫し浸りました。


<竹林>


【地元居酒屋 てんまさ】
水戸勤務経験のある職場の同僚のおススメで、夜は駅前の居酒屋「てんまさ」で軽く一杯。明日の英気を養います。お酒は精一杯自制して、茨城県笠間市の「郷の誉 純米吟醸」を一合だけ頂きました。お刺身との日本酒の組み合わせはたまりません。あんこうの唐揚げや焼き鳥なども食し、最後にマラソンに向けたカーボローディングとしておにぎり1人前(2個)。大満足です。

マラソン大会参加にあわせたプチ観光。とっても楽しいです。

2022年10月29日

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出張先で気仙沼のサンマ漁師さんに突撃インタビュー @釧路

2022-10-02 08:38:31 | 旅行 日本

出張で釧路へ。滞在時間は20時間ほどだったのですが、仕事以外でのちょっとした出来事がありました。朝食後、せっかく釧路に来たのだからと、チェックアウト迄の時間で釧路川沿いを散策。釧路は3回目ですが、過去に目にしたことない、多数の漁船が停泊していて、実に壮観でした。

船にはそれぞれの地元が書かれていますが、パッと見ただけで、愛媛、境港、気仙沼、八戸、いわき・・・と全国各地の港から集まってきているのが分かります。「お~、さすが釧路。でも何でこんなに・・・?」と興味津々で川岸から眺めていると、船の中で一夜を明かしたと思われる漁師さんたちが、一人、二人と陸に上がってきます。ここで聞かずは、一生の損と、勇気を出して、一人の漁師さん(推定年齢63歳)に突撃。

(以下、R:漁師さん、I:わたし)

I:おはようございま~す。ちょっと良いですか。この船って、何獲るんですか?

R:サンマだよ。でもだめだね。獲れねえ。

I:サンマですか。なんかサンマ獲れなくなってるってききますけど、そうなんですね。

R:全然だめだよ。昔はちょっと道東に行けば獲れたんだけど、もう全然獲れないよ。もう、何百キロって行っても取れるか、どうか分かんねえよ。もう2,3日沖でてるけど、200カイリやらで公海が狭いから、ロシアの領海だって通んなきゃいけないんだよ。いつ捕まるか分からないよ。

I:怖いですね。そういえば、ロシアとの漁業協定の話もニュースに出てましたね。

R:昔は、漁業権買ってたけど、それも買ってねえからな。

I:それって、やっぱりウクライナの戦争の影響ですか?

R:ん?それとは関係ないよ。権利買ったって、獲れっかどうか分かんねえからね。

I:そんな状態なんですね。

R:もう温暖化ってやつどうにかして欲しいよ。もう、サンマ追かっけて日本列島分ぐらい移動しているよ。油代だけで大変だよ。完全な赤字操業だよ。

I:失礼ですが、親父さんは、どこからいらしたんですか?

R:気仙沼だ。(スーツ姿の私を見て)お兄さんはここの人?

I:東京から仕事でちょっと用があって来てるんです。すごい漁船がたくさん集まってて、壮観ですね。かっこいい~、と思って散歩してました。

R:そうだろ。もう全国から集まってるからな。あっちのでかいやつ(船)は、底引き網漁だな。きっとイワシ獲ってるはずだよ。ほら、向こう岸に見えるの(船)あるだろう。あれは、調査船だよ。

I:そうなんですね。この船(おじさんが出てきた船)のあれはライト?

R:そうだよ。あれはぱあーと羽みたいに開くのよ。群れが見つかったら、照らすんだ。

I:群れが見つかると良いですね。

R:もうホント温暖化どうにかして欲しいよ。

I:昨日、仕事先の人と食事したら、ここあたりでもブリが釣れるって言ってたんで、ちょっと私も驚きました。

R:そうだろ。気仙沼だって伊勢海老が取れるぞ~

I:伊勢海老ですか~。親父さんは、しばらく釧路に居るんですか?

R:分かんねえけど、何日かはいるんじゃねえかな。

I:いろいろ教えてもらってありがとうございました。お気をつけて、お仕事なさってください。

R:おー、ありがとな~。

ということで、5分程度の歓談でしたが、釧路ならではの実に楽しい会話でした。

余談ですが、同じ船から出てきた若手漁師さん二人(30歳代前半にお見受け)は、ゴルフバックを持っていて、地元の人らしき人がバンでピックアップ。そっか、停泊中は若手漁師はゴルフに行くのか~と、こちらも妙に納得。

こういう出会いや社会勉強はリモート会議じゃ、あり得ないんだよね~。

2022年9月30日

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甲府90分観光 @サドヤ・ワイナリー

2022-09-11 07:41:45 | 旅行 日本

個人的所要で山梨県甲府市に出かけた(初めて身延線なるものに乗った!)帰路、予約した列車にまだ時間があったので、駅から徒歩5分ほどのところにあるサドヤ・ワイナリーを訪れた。


〈ワイナリー入り口。甲府駅から徒歩5分ほどです>

敷地内は綺麗に整備され、ワインセラー、レストラン、チャペルなどが配置され、リトル・ヨーロッパのようである。お目当ては、40分ほどの地下ワインセラー見学。駅から電話したら直近の回にまだ空きがある(定員10名)ということだったので、そこに混ぜてもらった(1000円。私は気づかなかったが、駅の観光案内で割引券を配布しているらしいので要チェック)。


<結婚式用のチャペル。丁度、結婚式やってました>

創業(大正6年)から使っているという地下セラー、とっても歴史の重みを感じる空間で楽しめる。いくつもの部屋に分かれた相当大きな地下空間で、昔使っていた機械、樽熟庫、コルクの作成過程などを、案内人の解説付きで巡る。


<貯蔵庫>

そして、地下セラー巡りが終わると、グラス1杯の試飲が供される。セラーを見た後の、一杯は味も一味違って感じられるのが不思議だ。ツアーは1杯の試飲で終わりだが、その後もグラスワインを別売で頼めるので、2杯ほど違った種類を楽しんだ。


<歴史を感じる試飲エリア>

甲府観光の一行程に入れるのも良し、時間調整で活用するのも良し。用事で訪れた甲府であったが、ちょっとした観光気分を味わえて、想定外のイベントに大満足だった。


<身延線。東海道線の富士駅まで伸びてます。完全ワンマン運行>


<山に囲まれた甲府ですが、昼食で食べたお寿司は美味しかった。@若鮨、甲府駅南口徒歩3分>

2022年8月20日

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最後の訪問は網走監獄。想像以上に素晴らしい歴史博物館: 2022夏 北海道旅行(最終回)

2022-08-29 07:30:39 | 旅行 日本

早朝の小清水原生花園見学からホテルに戻り、朝食取ってチェックアウト。北海道最終の訪問地は網走監獄。吉村昭氏の『破獄』を読んで、昭和の脱獄王と言われた白鳥由栄が脱獄した網走監獄に強い興味を引かれたたためです。


<監獄入り口>

正直、ありがちな観光客目当てのエンタメ施設ではないかと怪しんでいたのですが、硬派な歴史施設で2時間余り、楽しみ、学びながら見学しました。北海道という冬場の過酷な環境、犯罪者の収容所でありながら政治思想犯を主たる収容者としたことなど、初めて知りました。重要文化財にも指定されている建物なども移設され、期待を遥かに上回る立派な歴史博物館でした。

特に印象的だったのは、北海道開拓とセットであった網走監獄の歴史を追える監獄歴史館、放射状に五つの舎房が伸びる五翼放射状房(重要文化財)、塀の外に出て作業する際に寝泊まりする「休泊所」(アウシュビッツ収容所を思い起させた)など。白鳥由栄の脱獄記録や当時の新聞記事も展示されていて、超人的な脱獄の模様が『破獄』の記述から立体化されて実感することができました。


<舎房入口>


<入口入ったところにある見張り台。ここから五方向に舎房が伸びている>


<舎房>


<休泊所。動く監獄と言われていたそう>


<教誨堂(重要文化財)>

監獄歴史館では、現代の受刑の仕組みや刑務所の受刑者の生活の紹介もあり、しっかり歴史と今がつながっています。 受刑生活の今と昔のギャップに驚きます。 人権配慮は喜ばしいことですが、出所後、刑務所生活を求めて再犯に走る出所者のニュースも理解でき、ちょっと複雑。

監獄であった場所ではありますが、公園と言っても良い程、広々と長閑でのんびりした空間ですので、ピクニック気分で訪れるのもありだと思います。

十二分に楽しんだ後は、いよいよ東京に向け女満別空港へ。 途中、立派なひまわり畑があり、空港で最後の食事でスープカレーを頂き、帰京便に搭乗。 3年ぶりの6日にも及ぶ夏の旅行。 久しぶりに、遊んだ感満載の夏休みとなりました。 細かい計画は立てずに臨んだ今年の夏旅行。 気ままに、ゆっくりでとっても有難い時間でした。 やっぱり旅行はいいなあ。 また、気軽に海外に行ける日が来て欲しいです。


<女満別空港に隣接する所にヒマワリ園あり>


<「さようなら、北海道!」>


<東京へ>

2022年8月11日

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天気も回復し、小清水原生花園、最高!:2022夏 北海道旅行(7)

2022-08-28 07:30:59 | 旅行 日本

5日目午後は、川湯温泉から最終訪問先の網走迄70kほどのドライブです。これまで、ずーっと曇りか雨だった天気がようやく回復に向かってきました。小清水町中心部を経由して、オホーツク海沿いの国道244号に出ます。そして、網走市街地の手前20kほどのところで、小清水原生花園に立ち寄りました。

小清水原生花園は北海道の中でも私が大好きなスポットの一つです。オホーツク海の向こうに知床の山々が見渡せ、原生花園・釧網本線を挟んでオホーツク海と濤沸湖が相対する雄大な風景は、心身が開放され思いっきり手足を伸ばしたくなります。


<オホーツク海を挟んで知床の山々>


<濤沸湖側>

湖側にはバードウォッチング用の(以前訪れた際は無かった?)木道が整備されていて、草原の中を少し進めるようになっていました。放牧されている馬の群れが、水を飲みにのそのそとやって来ます。長閑でのんびりとした空間で、時間の経つのも忘れてしまいます。


<濤沸湖側の草原>

そして、翌朝には、今度は釧網本線に乗って、再度、原生花園を訪れました。多少の鉄分を含む私は、この海沿いを走る釧網本線が大好き。今回の夏旅企画にあたっては、(いずれ廃線になるかもしれない)鉄道で巡る北海道旅も考えたのですが、機動性を優先し断念しました。

ホテルの朝食締め切り時間までに戻れるように、網走駅641分発の始発列車に乗りこみます。海沿いを真っ直ぐに伸びる単線の気持ちよさ。しかも旅行中、初の太陽が顔を出しています。朝の眩しい光の中で進む列車の爽快さは、何物にも代え難いですね。


<網走駅初発>


<まっすぐな線路が続きます>

朝の原生花園は前日の午後の時間帯とはまた違った新鮮な光と色で満ち溢れていました。野花もより輝いて見えます。今まで出番が全くなかったサングラスをかけ、双眼鏡も使って遠景も楽しみます。双眼鏡では、湖で水浴びをするエゾシカたちの群れも捉えることができて感動的でした。


<網走駅方面。右が海、左が湖>


<スマフォ写真ではわかりませんが、湖岸近くではエゾシカ達が水浴びをしていました>

小一時間過ごして大満足。網走駅行きの列車に乗って網走に戻りました。

(余談)網走では市街にある料理屋、ふか井で網走名物のキンキを頂きました。香ばしく焼き上げたキンキは頭から尻尾まで骨も含めて食べきり。美味かった~。


〈ピンボケ写真ですが、味はボケてません>

2022年8月10-11日

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観光客少なく、ゆっくりできるが寂しくもあり・・・屈斜路湖・川湯温泉:2022夏 北海道旅行(6)

2022-08-25 07:30:13 | 旅行 日本

釧路の次は、北に120キロほど行った屈斜路湖です。天気が良ければ、釧路川の最上流でのカヌーや星空見学ができればという思いでした。宿泊は、今回の旅程の中で唯一の大型リゾートホテル(個人的に小さな宿好みなので大型ホテルは極力避けてます)。国内外からの団体ツアー客が居なかったこともあり、夕・朝のブッフェスタイルの食事も混み合うことなく落ち着いて取れたのは嬉しかった。ホテル内の温泉大浴場にも静かに、ゆっくりと浸かって、まったりとした時間を過ごすことが出来ました。


<ホテルのガーデン。グランピングもできるようになってます>


<高い天井が売りの大型ダイニングホール。バブルの香りが微かに漂います。夕方18:30ぐらいでもこの程度の混み具合>

ただ、残念ながら、天気は雨が降ったりやんだりで、できればいいなのアウトドア企画は全てNG。いつまでたっても太陽が出てこない天気には残念ですが、テレビの天気予報では首都圏は猛暑。まあ、暑さを避けられるだけで良しとしましょう。ジョギング、散歩、ベッドでごろごろで、チェックアウトぎりぎりまでホテルでゆっくりさせてもらいました。


<朝のジョギングから。蕎麦の花が満開です>


<屈斜路湖畔にある和琴の湯という公衆露天温泉なのだが(湯気が立っているの分かります?結構熱いです)、公園の中にある池そのものでここで裸になって入浴する人が本当にいるんだろうか?一応、脇に更衣室らしき敷居のある東屋のようなものもあります>

チェックアウト後は、屈斜路湖畔で砂浜を掘るとお湯が沸き出る砂湯や近くの温泉街の川湯温泉を訪れ、足湯を楽しみました。おー、いかにも観光。「源泉100%かけ流し宣言」をしているという川湯温泉には期待していたのですが、これもコロナ影響でしょうか、まるで街はゴーストタウンのようで、昼時だというのに人をほとんど見かけません。人混み嫌いの私でも「ちょっとこれは寂しすぎるだろう~」と滞在もそこそこに、最終目的地の網走に向かいました。身勝手な私は、観光地は「適度に」観光客が居る方が楽しいんです。


<砂湯の足湯場>


<屈斜路湖の砂浜の砂を掘ると温かいお湯がじわじわでてきます。自分専用の足湯を作る子供たち>


<川湯温泉の足湯。24時間開放されている足湯場。硫黄の匂いが香り、温泉っぽさ満点です。お湯の吹き出し口はとっても熱い>

202289-10

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釧路湿原は蚊対策につきる: 2022夏 北海道旅行(5)

2022-08-22 07:30:10 | 旅行 日本

畜大訪問の後、釧路へ移動。小雨と靄の中の運転となり、退屈で眠くてたまりませんでしたが、無事、夕刻に市内に到着。市内のビジネスホテルにチェックインしました。


<6年前は無かったスポット>

 
<わびしい釧路川の散歩道>

6年ぶりの釧路は飲み屋街の店も閉店が目立ち、コロナによる観光客減で地元経済が相当傷んでいるのではと推察されます。それでもホテルのフロントのお兄さんに紹介された居酒屋で地酒と刺身、家庭料理的な品々を頂き、満足満足。


〈居酒屋ちゃりんこ きどらない雰囲気と料理が良し〉

翌日は雨交じりの強風のお天気で、湿原散策は断念し午前中はホテルで休養。急に仕事に呼び出しを貰ったため、早めの昼食で釧路ラーメンを食した後(さっぱりして美味しかった)、ネットで見つけた市内のワーケーション用共用オフィスに出向き、オンライン会議に参加しました。リモートワークが浸透したのは良いけど、どこでも追いかけられるのはちょっとねえ~。


〈釧路丹頂市場(勝手丼で有名な和商市場の向かい)のらーめん工房魚一(うおっち)の魚醤ラーメン>

仕事と天気が落ち着いたところで、釧路湿原の展望台経由で、次の目的地、屈斜路湖へ向かいました。釧路湿原の展望台はいくつかありますが、今回は訪れたのは目的地途中にある湿原東側にある細岡展望台。湿原の広大さに息を飲むように圧倒されます。

一方で、なかなか落ち着いて観光できなかったのは、つねにまとわりつく蚊(?)の集団。虫よけスプレー等の事前準備が甘く、集団で襲って来ますから、ゆっくり展望を楽しむどころではありません。結局、私は足首と頭を数か所刺され、足首は大きく膨れ上がってしまいました。帰京後皮膚科に行って、塗り薬や飲み薬を10種類近くを貰い、まだ治療中。夏の時期に湿原訪れる人はとにかく蚊対策を忘れずに万全を期すことをお勧めいたします。


〈乗りたかったがスケジュール上乗れなかった湿原に沿って走るノロッコ号>


(補足)
釧路でショックだったのは、6年前に訪れた釧路の名物炉端焼きの聖地ともいえる「炉ばた」が閉店していたこと。ただこれは、コロナ要因ではなくて、1週間前に隣家の貰い火で火事騒動に巻き込まれ、当分はお店開けないようだ。一日も早い再開を祈りたい。


〈6年前に炉ばたに行った時の店内写真>

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羊牧場(Yorkshire Farm)に泊まって、羊飼い体験をする: 2022夏 北海道旅行(4)

2022-08-20 07:30:17 | 旅行 日本

今回の北海道旅行のきっかけは、6年前に宿泊した羊牧場Yorkshire Farm(ヨークシャー ファーム)を再訪したいという思いでした。十勝平野の縁にある羊牧場のゆったり流れる時間、イギリスの田舎のB&Bそのものと言った感じの建物とスタッフの人が生むアットホームな雰囲気、そして牧場を見ながらの食堂での美味しい羊料理と、日本に居ながらイギリスにトリップしたような空気に魅かれ、是非、また訪れたかったのです。なので、今回は2連泊でゆっくりと過ごしました。

牧場そのものはびっくりするほど広大と言うほどではありませんが、100頭ちょっとの羊が放牧されています。草の生え具合、食い荒らし具合により、柵で囲われた牧草地から牧草地へ毎日移動します。羊をぼーっと眺めているだけで、普段の喧騒や時間を忘れさせてくれるのが、本当にうれしい。

〈羊たちがまったり〉

宿は10部屋あるかないか。部屋も決して大きいものではありませんが、清潔で必要最低限のものは揃っています。まさに、イギリスで良く泊まったB&Bって感じなんですね。建物の周りには小さなハーブ園や野菜畑、ベリー園なんかもあります。無農薬のベリーは宿泊者は取り放題、食べ放題。熟したブルーベリーをもいで、口にすると、甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。


〈ベリー食べ放題です〉

宿で提供される食事は、牧場で飼育された羊の料理です。食堂も窓から牧場が見え、イギリス民謡が流れる落ち着いた雰囲気の中で食するステーキ(1泊目)、香草焼き(2泊目)はなんとも美味。窓から見える羊を食べてるのかと思うとなかなかシュールではありますが、そこは身勝手な人間。そういうものだとして、割り切りました。朝食もシンプルですが、近隣のパン屋さん〈ゴリラのしっぽ〉から配送されるパンが美味しいです。

〈牧場の羊を見ながら食事〉

そして、今回の初体験は宿泊者向けのオプションプログラムの羊飼い体験プログラム。朝食後、Farmの羊飼いのお兄さん、牧羊犬(ボーダーコリー)のノッティと一緒に、羊のお産や飼育の話を聞きながら、羊を牧草地の移動をさせたり、母羊から乳を貰えない子羊にミルクを上げたりします。もう10歳になるという牧羊犬ノッティは引退近しですが、一生懸命、羊を追い込みます。子羊たちは追い立てられて移動しますが、ベテラン雌羊はなどは追い立てられるというよりは、しょうがねえなあ協力してやるよ~といった態度。人間と犬と羊の不思議な関係が面白い。1時間程度の体験ですが、子供の家族連れは興奮してますし、おじさんにも十分楽しい企画でお勧めです。


〈牧羊犬のノッティさん(もうすぐ10歳)。一見、怖いけど、〉

 


〈ノッティ「おらおら、進め~」〉


〈凄い吸引力なんです〉

次回はいつ来れるだろうか?今度は夏以外の季節に訪れてみたいです。

 

2022年8月6~8日

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帯広畜産大学を訪れる: 2022夏 北海道旅行(3)

2022-08-17 07:30:17 | 旅行 日本

土地の大学キャンパス巡りが大好きです。帯広と言えば帯広畜産大学ということで、3日目にキャンパスツアーに出かけました。

夏休み中の閉鎖を危惧しましたが、キャンパスには研究室通い風の学生の姿もそれなりにいるし、運動部の練習で来ている学生もいました。高校生っぽい若者が親とキャンパスマップをもってキャンバスツアーをしているグループもあり、学期中とは異なるのでしょうが、大学らしさあるキャンパスでした。女子学生が多いなあという印象です。総合大学ではないので校舎は多くはありませんが、畜産大学らしくキャンパスには牧場や芝生が綺麗に敷き詰められた運動場がいくつもあって、緑あふれる素晴らしい環境でした。

 

まずは生協に立ち寄りました。大学により品ぞろえが全く違う書籍部を観るのが楽しみなのですが、さすが畜大(略称が畜大とのこと)。私には全く縁がない本ばかりが並んでいて、見ているだけでワクワクします。生物や畜産関連の書籍が中心で、「牛の結び方」なんて本まであります。ロープでどうやって牛を結ぶかが説明している本ですが、確かに牛をロープで結わえるって、独自のノウハウが必要なのですね。生協の大学グッズとかも目を通し、畜大アイスクリームを購入。しつこくなく、さっぱりとした牛乳アイスが何とも美味。

 

キャンパス内は至る所に白樺並木があって、散策にもってこいです。漫画『銀と匙』の実写版映画のロケに使われたとのことで、ロケ地巡りの案内地図も掲示されていました。馬術部の馬場前も美しい白樺が立ち並び、馬場は野川公園近くにある東大馬術部の馬場と比較し、優に3倍はあるように見えます。

 

更にキャンパス内には、なぜか日本酒の醸造所がありました。上川大雪酒造㈱ 碧雲蔵といって、大学の研究とタッグを組んでいるようです。中に入ると見学室もあり、醸造工程が分かるようになっています。お土産で、1本、純米酒を購入しました。

 

再び生協に戻って、昼食目的で食堂へ。畜大飼育の豚による豚丼とかあればと狂喜なのですが、残念ながらメニューは地域色はゼロ。それでもせっかくなので、まったり駄弁っている学生さん達に並んで、ラーメンを食しました。

大学は未来へのエネルギーを貰え、自分自身が若返ります。いわゆる観光地ではないですが、畜大訪問、私はお勧めです。

2022年8月8日

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十勝で人間の業について考える 十勝千年の森&ばんえい競馬:2022北海道旅行(2)

2022-08-16 07:30:45 | 旅行 日本

2日目は、10時過ぎまで宿でダラダラしてから十勝地方の見どころを2箇所訪れました。

【十勝千年年の森】

数多い十勝地方のガーデンの中で、宿をとった新得町の隣町清水町にある十勝千年の森を訪問。広大な土地に、アースガーデン、フォレストガーデン、メドウガーデン、ファームガーデン、HGSデザイナーガーデンの5つが整備されています。「未来へ遺す、未来に引き継ぐ」をコンセプトに自然との共生を謳う素晴らしい庭・森の環境です。

ぶらぶらと散策するもよし、お弁当持ってピクニックも良し、東京近辺ではあり得ないオープンでフレッシュな環境に心身ともに解放されます。厚い雲がかかった日で見通しが悪かったのが残念でした。天気がよければ、日高山脈と一体化した丘がもっと美しく輝いていたことでしょう。

広大な敷地をセグウエイを使って回るガイドツアーがあり、興味をそそられましたが、この日は全て予約で一杯。セグウエイツアーを目的にする人は、事前の予約をしたほうが良さそうです。

【清水町 そば処三品】

新得町や清水町ではソバ畑をいたるところでみかけます。丁度、白い花が畑一面に咲き誇っている時期ですので新そばには時期尚早ですが、真っ白な蕎麦畑を観て、蕎麦を食べたくならない人はいません。清水町の案内パンフを観て入った蕎麦屋さんの蕎麦は絶品でした。


<新得町 蕎麦ロード風景>

絶妙の茹で具合で、仄かに香る蕎麦、濃すぎず薄すぎずのかつおだしの利いたつけ汁、そして写真には無いのですが、柔らかいゴボウの天ぷらが絶品。お店に入った瞬間、ゴボウを揚げる匂いが香るというお店に相応しい、美味のゴボウでした。

北海道の蕎麦がこんなに美味しいとは、これまで露知らず、大感動の蕎麦体験でした。


<市販のガイドにブックには載ってないと思いますが、是非行くべしです>

 

【ばんえい競馬 とかち】

蕎麦で大満足の後は、帯広まで足を延ばして、北海道開拓の名残を残すばんえい競馬を観戦。何百キロというそりを引いた馬が2つの小山の障害を越えて200Mの直線コースを走り抜けるレース。この日はイベントデーらしく入場は無料で、多くの人で賑わっていました。地元の人が殆どのように見えましたが、若いカップル、友達同士、家族連れ、競馬好きおじさんなどなど、バラエティに富んでいます。


<帯広競馬場入口>

府中競馬場で見るサラブレッドとはまったく種類が違う、強く逞しい馬は迫力満点。馬券オッズやレース前のファンファーレなどは通常の競馬と同じですが、レースは随分違ってます。スタート後、1つ目の小山を上り下りしたまでは通常のレースなのですが、最大障害となる2つめの小山を上る前で一休み。馬が山を駆け上る気合と体力を整えるために必要な間とのことですが、出走馬が全部揃って仕切り直しのようで、これはタイムレースではないか???それまでの早い・遅いは何だったのか・・・と驚きでした。

最大のクライマックスは、この第2障害の小山を上る際の馬と騎手の凄まじい必死さ。騎手が掛ける気合やムチが馬に襲い掛かり、馬も必死の形相で駆け上りますが、上り切れない馬もいます。あまりのハードワークと鞭打つ激しい音に、府中の中央競馬しか観てない私は、馬が可哀そうでとても正視できないくらい。


<最大の第2障害。写真だと迫力伝わらず残念>

う~ん、よそ者の感傷をあざ笑うような厳しい当地の人間の娯楽。Wikiによると「ばんえい競馬の起源は木材を運び出していた馬の力比べとされており、北海道開拓期より各地で余興や催事として行われていた」とのことですから、北海道の歴史と文化の一部と言えるでしょう。中途半端なコメントはちょっとできないものを感じつつも、ちょっと素直には楽しめない自分は1レースで会場を後にしました。

未来を見つめ自然と人間の共生をテーマとする十勝千年の森。北海道の厳しい自然を家畜の力を借りて切り開いて来た人間の歴史と文化と言えるばんえい競馬。ともに大切である中で、今を生きる自分たち人間の難しさをちょっと感じた1日でありました。

2022年8月7日

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心身の洗濯に。六花亭アートビレッジ 中札内美術村: 2022夏 北海道旅行(1)

2022-08-13 14:50:23 | 旅行 日本

コロナで2年間夏の長期旅行は封印してきました。今年は第7波の渦中であるものの、万全の感染対策の上、5泊6日の北海道旅行を決行しました。過去訪れたところを中心に、帯広・新得→釧路→屈斜路湖→網走のルートで道央・東を廻るコースです。東京の暑さを逃れ、ゆっくりとした時間を過ごすのが第一で、宿泊地こそ決めているものの、「どこへ行く」、「何をする」という予定は一切立てずに出発。6日間で太陽が顔出したのは最終日前日午後と最終日だけという生憎の天候でしたが、過去の北海道旅行のような台風や豪雨には遭遇せず、小雨程度で済んだのはむしろ幸運でした。


<厚い雲が残念>

【六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村】
午後1時過ぎに帯広・十勝空港に到着。予約したレンタカーをピックアップし、まずは空港近くの中札内美術村を訪れました。森の中にテーマ・画家ごとの美術館が配置され、美しく手入れされたガーデンがあるこの美術村は、心身が解放されるお気に入りのスポットです。


〈草地に配置されたオブジェ〉


<森の中に美術館が佇んでいる感じ>

以前は六花亭アートヴィレッジという冠はついてなかった気がしますが、6年ぶりに訪れたの美術村は相変わらず静寂の中、自然と芸術が一体となった環境が素晴らしいです。

北の大地美術館では、自画像公募展「二十歳の輪郭(りんかく)」の応募作品が展示されていました。描き手の過去・現在・未来が表れる自画像は、夫々の思いとエネルギーが溢れ出ていて、見るものにも強く訴えます。



続いて、安西水丸作品館と小泉淳作美術館に足を運びます。日本画家・小泉淳作(1924-2012)の作品は、年齢を負って変化する作風や中札内村の廃校で制作にあたったという建仁寺(京都)の天井画双龍図の下図が興味深く、見ごたえがあります。


〈阿吽になっている双龍図の下図・・・こちらは没バージョン>

イギリス風?庭園も綺麗に手入れされてます。この美術村、経営大丈夫かと心配になるほど、人気が少なくゆったり、落ち着いています。今回も2時間弱の滞在ですが、美術館、庭園、合わせて10名ほどしか、見かけなかったような。こんな庭園を独り占めするって、この贅沢感、なかなか味わえません。


注意点は、この美術村開館は15:00まで(庭は閉鎖されませんが)。私も油断していて、結局、半分未満の3館の美術館しか鑑賞できませんでした。好きな人なら数時間、あっという間に過ぎてしまいますので、訪れる方は、要注意です。

【六花亭本店】
近くには、こちらと同様に森を散策しながら美術が鑑賞できる「六花の森」もありますが、今回は時間の関係で断念。こうした素晴らしい美術村を運営している六花亭に敬意を表して、帯広駅近くにある六花亭本店を訪問しました。併設の喫茶室は16時閉店(15:30LO)でしたが、お店で購入した生菓子やケーキをスタンドのテーブルで食することができます。しかも、コーヒーが(紙コップですが)無料サービス。これも嬉しい~。



幸先の良い、旅のスタートとなりました。

2022年8月6日

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山中湖の鹿

2022-07-25 07:29:18 | 旅行 日本

7月の3連休に山中湖を訪問。毎度、毎度やることと言えば仕事の残務処理、ジョギング、湖畔サイクリング、読書、ビール飲みと変わらないのですが、家にいると雑事が次から次へ襲ってくるし、何より夏の山中湖は涼しくて天国。

この季節は家でも朝5時に目が醒めてしまうので、湖畔ジョギングは朝5:30から。体の動きは悪いですが、10℃台の涼しさの中でのジョグは格別です。

この日は、林と林の間の道を走っている時に、左手の林から大きな鹿がぱっと飛び出し、私の10メートルほど先を横切ってびっくり。右手の林に入ると立ち止まって、私の方を見つめてました。私が走り始める動きを観て、林の奥へ駆けていきましたが、鹿の走り姿は何とも華麗です。

翌朝もジョギング時に親子の鹿に遭遇しました。私に気づくと、小鹿が先に疾走して、その後を親鹿が追いかける。微笑ましいシーンでした(下の写真は駆ける親鹿だけが小さく写っています

宿の人によると、この辺りで鹿は全然珍しくないそうです。

 

あとは付録でジョギング風景のスナップを。


〈山中湖交流プラザきららの原っぱから〉


〈きららのボードウォーク(木道)を走る〉


〈ママの森の下のサイクリングロードを走る〉

 

2022.7.17-18

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