めちゃくちゃ忙しかった今週の憂さを晴らすべく、疲れた体に鞭打って、金曜の夜にバービカン・センターへ。チケットは取ってなかったので、売り切れていたらどうしようかと思いましたが、結構、まだ空いてました。
この日は、何回も聴いている曲(メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲)と初めて聴く曲(マーラー交響曲第10番)の組合せ。マーラーの10番は、未完で終わっているのを、Deryck Cookeが完成させたものです。
メンデルスゾーンは、一週間の疲れが一挙に噴き出し、第2楽章あたりから爆睡(Tetzlaffさん、ゴメンナサイ)。Tetzlaffは今回が始めてではないですが、いつも優しい、美しいバイオリンの音色を聴かせてくれました。演奏後はそごい拍手。最初はその気はなさそうでしたが、あまりの拍手に押された感じで、アンコールもやってくれました。アンコールはしっかり聴いていましたよ。
マーラーの10番は、1時間20分余りのすごい大曲でした。正直、かなり暗めの曲。第1楽章(これはマーラーの完成稿です)は9番の続編という感じの、陰影豊かな曲。第2楽章は格好いいし、最終の第5楽章は、暗い中にも美しい旋律が次々と現れます。ただ、予習なしで、いきなり本番を聴くには、あまりにも深遠な曲すぎて、ムツカシイ。ちょっと自分の方が準備不足でした。演奏はもちろんいつもながら素晴らしいものです。私はLSOの金管セクションが大好きなので、マーラーでは特に彼らが冴えて聞こえました。
ハーディングは、夏のザルツブルグの「フィガロの結婚」以来です。相変わらず精力的な指揮ぶりで、これも大好きです。老練の渋いおじいさん大先生の指揮も渋くて良いですが、こういう活きの良いエネルギーいっぱいの若手指揮者は違った良さが大いにあります。ただ、マーラーの10番はさすがのハーディングも疲れるのか、終わった後はヘトヘトという感じでした。演奏後フルートを讃えようと前方に進もうとすると、何かにつまずきでもしたのか、転びそうにずっこけてました。
いい演奏会だったのですが、自分の準備不足と体調のため、ちょっともったいないコンサートになってしまったのが残念です。
20 November 2009 / 19:30
Barbican Hall
Mendelssohn Violin Concerto
Mahler Symphony No 10 (compl. Cooke)
London Symphony Orchestra
Daniel Harding conductor
Christian Tetzlaff violin
この日は、何回も聴いている曲(メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲)と初めて聴く曲(マーラー交響曲第10番)の組合せ。マーラーの10番は、未完で終わっているのを、Deryck Cookeが完成させたものです。
メンデルスゾーンは、一週間の疲れが一挙に噴き出し、第2楽章あたりから爆睡(Tetzlaffさん、ゴメンナサイ)。Tetzlaffは今回が始めてではないですが、いつも優しい、美しいバイオリンの音色を聴かせてくれました。演奏後はそごい拍手。最初はその気はなさそうでしたが、あまりの拍手に押された感じで、アンコールもやってくれました。アンコールはしっかり聴いていましたよ。
マーラーの10番は、1時間20分余りのすごい大曲でした。正直、かなり暗めの曲。第1楽章(これはマーラーの完成稿です)は9番の続編という感じの、陰影豊かな曲。第2楽章は格好いいし、最終の第5楽章は、暗い中にも美しい旋律が次々と現れます。ただ、予習なしで、いきなり本番を聴くには、あまりにも深遠な曲すぎて、ムツカシイ。ちょっと自分の方が準備不足でした。演奏はもちろんいつもながら素晴らしいものです。私はLSOの金管セクションが大好きなので、マーラーでは特に彼らが冴えて聞こえました。
ハーディングは、夏のザルツブルグの「フィガロの結婚」以来です。相変わらず精力的な指揮ぶりで、これも大好きです。老練の渋いおじいさん大先生の指揮も渋くて良いですが、こういう活きの良いエネルギーいっぱいの若手指揮者は違った良さが大いにあります。ただ、マーラーの10番はさすがのハーディングも疲れるのか、終わった後はヘトヘトという感じでした。演奏後フルートを讃えようと前方に進もうとすると、何かにつまずきでもしたのか、転びそうにずっこけてました。
いい演奏会だったのですが、自分の準備不足と体調のため、ちょっともったいないコンサートになってしまったのが残念です。
20 November 2009 / 19:30
Barbican Hall
Mendelssohn Violin Concerto
Mahler Symphony No 10 (compl. Cooke)
London Symphony Orchestra
Daniel Harding conductor
Christian Tetzlaff violin