その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

さらば×××ハウス!

2009-11-08 22:15:36 | ロンドン日記 (日常)
 1年近く住み慣れたこのフラット(アパート)もいよいよ引っ越しとなった。昨日荷物の運び出しを行い、今日は最後の仕上げの掃除に来ているが、もともと置いてあった、食卓とソファー、ベッドぐらいしか残っていない部屋は何とも寂しい。

 大家の退去命令に従い、出ていかざる得ないのだが、たった1年でもいろんな思い出がよぎる。まあ、大半は、電話がなかなかつながらなかったり、お湯が出なくなったり、水漏れがすると階下の住人から苦情を受けたりなどの苦労話だが、管理人もとても良い人だったし、アットホームで、非常に暖かい感じがするフラットなところが非常に気に入っていた。

 昨日、管理人とも別れのあいさつを交わしたが、「とても寂しいが大家の都合じゃしょうがない。近くに引っ越すのだから、また、いつでも遊びに来てくれ」と言ってくれた。見たとこ70歳を超えているかもしれない、孫もいる人だが、いつもネクタイを締め、スーツかブレザーを着こなすこの管理人は私のなかの、いわゆる英国人の「執事」そのものであった。荷物を預かってもらったり、水周りのトラブルの相談に乗ってもらったり、いろいろ世話になった。ありがとう。

 これから、お世話になったご近所パブにも、サンデーローストを食べるついでに、もうそう頻繁にはこれなくなることを伝えに行こう。1年足らずの生活でも、いろんなところで、なじみができているのだと思う。また、新しいところでも、新しい出会いを期待したい。
コメント (2)
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