ちょっと長いですが、おつきあいください。
【スタートまで】
いろいろ良い噂を聞いて一度走りたいと思っていた長野マラソン。念願かなって、今回初出場。前日は、長野から離れた上田に宿を取り、当日朝5:45発の臨時ローカル列車でスタート地点最寄の北長野駅へ。そこから歩くこと20分程度で到着です。
《スタート会場の様子》
この日は、天気予報通り、朝から強風。それもグォー、グォーと響く音が聞こえるほど。「こりゃあ難儀しそうだなあ~」とちょっとくじけ気味。風に加えて雨の予報でしたが、スタート前は曇り空から時折、部分的に青空が顔を出すこともあり、「せめて雨だけは避けてほしい」と祈ります。
大規模なマラソン大会としては、スタート前準備は極めてスムーズでした。体育館を着替えに提供して頂き、トイレもさほど混み合うこともなく、イライラ無くスタートエリアに並べました。昨年11月末に臀部の内筋を痛めたのがまだ完全でなく、フルでタイムを狙うには練習量は十分とは言えないので、今回はまずは完走が目標です。
《スタートエリア》
ゲストの高橋尚子さんの掛け声でストレッチをした後、アナウンスで、「感謝と敬意を込めて18回連続出場のかたはゴールドゼッケン、10回以上はシルバーゼッケンを提供させて頂いています」との紹介がありました。なんか、良いですね。こういう賞賛。
【スタート~ハーフ地点】
8:30スタート。強風による危険回避で、スタートゲートは設営されずじまい。確かに走り出した瞬間に全身で風を受けます。痛めた臀部がまだ完全でなくスピードがでないこと、さいたま国際で前半オーバーペースだった反省から、今回はキロ5分30~40秒で走り続けるのがペースイメージ。最初の5キロは27分(キロ5分36秒)で入り、まずまずです。5キロ過ぎで善光寺の参道へ。道の両端から発せられる凄い声援を体で受け止めます。風より強い声援のおかげで、風も感じなくなるほど。
《善光寺の参道を下ります》
12.5キロを過ぎて犀川の土手に出ます。ぐっと視界が開けて、気分爽快。ただこの土手コースは意外と早く終わって、15キロ地点を経過(5キロラップは27分25秒)し、エムウエーブを目指して走ります。ムウエーブは長野オリンピックでのスピードスケート会場です。ここを周回したのですが、周回路の両端から沢山の声援を頂き励まされました。失礼を承知で言うと、「長野ってこんなに人がいるんだ」と思ってぐらい。
《信州の山々を望みながら》
エムウエーブを経過して20キロ地点を過ぎると自動車専用有料道路の五輪大橋を渡ります。これが、結構きつい上りが続いて、苦しかった。自動車専用道路を走るのって、ホント嫌い。渡りきったところで中間点。1時間58分台でまずまず。ただ、この辺りから雨がポツポツ降りはじめました。いやーな予感。
【ハーフ~ゴール】
雨がだんだん強くなってきて、25キロ地点前後ではほとんど暴風雨に。気温が高いので、体が冷えることはないのが救いでした。5キロラップが少しずつ落ちてきたのが気になりますが、自分自身としては結構、動けている感覚。これはこのまま最後までこのペースで走り続けられるのでは少し欲が出始めます。30キロ経過で2時間49分台(5キロラップが29分17秒)。自己ベストのタイムには程遠いですが、残り10キロの逆算が始まります。コースが初めてなので、どのあたりにいるのかの感覚が無いので、東京マラソン、さいたま国際マラソンなど過去走ったレースに置き換えて、「築地あたりだね」とイメージしながら淡々と走ります。
《大塚南の折り返し点。24キロぐらい。》
《子供たちの応援からはホント元気がもらえます》
《雨に泣きそう》
30キロ過ぎで千曲川の土手道路に入り、解放感が包まれます。何時の間にか雨が上がり、青空が覗いてきます。土手の左右には桃の花が咲き、菜の花が咲き乱れなんとも牧歌的な風景。太陽も出始め、気温が上がっていきます。前方から明るい声が聞こえてくると思ったら、Qちゃん(高橋尚子さん)がハイタッチしてくれています。私も力をもらいました。
《いつの間に雨空が青空に。まるでイギリスの天気のよう》
岩野橋で千曲川を渡り対岸に出ると、今までアゲインストだった風が今度は背中を押してくれます。これは「風に乗って行けるぞ~」と勢いに乗ったつもりでいたのは、ほんの一瞬。35キロの3時間18分台、5キロラップはなんとか30分未満ぎりぎり(29:17)で経過したものの、その後、足がばったりストップ。良くあるのは30キロ過ぎでの脚攣りや痙攣ですが、それはないのですが、ただ足が動かず、どんどん周りのランナーに抜かれていきます。1キロの表示がどんどん遠くなっていく。
川を離れると残り2キロ。声援も一杯受けるのですが、いよいよ足が動きません。足が攣っているわけでもないのに、何が悪いのか?2回連続の4時間切りは既に断念ですが、何とか4時間1ケタ分台は確保したいという思いだけで足を動かします。やっと、ゴール会場の南長野のスタジアムへ。入り口ではいつの間にか先回りされたQチャンと最後のハイタッチ。中は驚くほど、立派な野球場でびっくり。人工芝も千葉マリンスタジアム並みのふわふわ。最後は、中盤の暴風雨は何だったのかと思うほどの、晴天の中でゴール。タイムは手持ち時計で4時間8分18秒、記録は平凡ですが、負傷中の中、完走できたのはうれしかった。アルプス山脈をデザインした完走メダルもカッコいい。
《ゴール地点》
【長野マラソン総評】
自分の走りはともかく、この大会素晴らしい大会であることは間違いありません。
1.声援:しつこいですが、長野にこれほど人がいるかと思うほどの声援を頂きました。これが無くて完走はありませんでした。ありがとうございました。
2.コース:善光寺前の参道や犀川・千曲川の土手は桃の花や菜の花が咲き、見事です。走っていて、これほど気持ちの良いコースは数少ないと思います。微妙なアップダウンはありますが、変化があって面白い。
3.運営:着替え、ウォーターステーション、給食(バナナ、饅頭、塩飴)、荷物運搬、トイレなど、運営面が非常にしっかりして、ストレスなく走ることに専念できます。スタッフ、ボランティアの方に大感謝です。
出場枠争奪戦(早い者勝ち)が厳しいこの大会ですが、来年も是非とも出たいと思います。
【スタートまで】
いろいろ良い噂を聞いて一度走りたいと思っていた長野マラソン。念願かなって、今回初出場。前日は、長野から離れた上田に宿を取り、当日朝5:45発の臨時ローカル列車でスタート地点最寄の北長野駅へ。そこから歩くこと20分程度で到着です。
《スタート会場の様子》
この日は、天気予報通り、朝から強風。それもグォー、グォーと響く音が聞こえるほど。「こりゃあ難儀しそうだなあ~」とちょっとくじけ気味。風に加えて雨の予報でしたが、スタート前は曇り空から時折、部分的に青空が顔を出すこともあり、「せめて雨だけは避けてほしい」と祈ります。
大規模なマラソン大会としては、スタート前準備は極めてスムーズでした。体育館を着替えに提供して頂き、トイレもさほど混み合うこともなく、イライラ無くスタートエリアに並べました。昨年11月末に臀部の内筋を痛めたのがまだ完全でなく、フルでタイムを狙うには練習量は十分とは言えないので、今回はまずは完走が目標です。
《スタートエリア》
ゲストの高橋尚子さんの掛け声でストレッチをした後、アナウンスで、「感謝と敬意を込めて18回連続出場のかたはゴールドゼッケン、10回以上はシルバーゼッケンを提供させて頂いています」との紹介がありました。なんか、良いですね。こういう賞賛。
【スタート~ハーフ地点】
8:30スタート。強風による危険回避で、スタートゲートは設営されずじまい。確かに走り出した瞬間に全身で風を受けます。痛めた臀部がまだ完全でなくスピードがでないこと、さいたま国際で前半オーバーペースだった反省から、今回はキロ5分30~40秒で走り続けるのがペースイメージ。最初の5キロは27分(キロ5分36秒)で入り、まずまずです。5キロ過ぎで善光寺の参道へ。道の両端から発せられる凄い声援を体で受け止めます。風より強い声援のおかげで、風も感じなくなるほど。
《善光寺の参道を下ります》
12.5キロを過ぎて犀川の土手に出ます。ぐっと視界が開けて、気分爽快。ただこの土手コースは意外と早く終わって、15キロ地点を経過(5キロラップは27分25秒)し、エムウエーブを目指して走ります。ムウエーブは長野オリンピックでのスピードスケート会場です。ここを周回したのですが、周回路の両端から沢山の声援を頂き励まされました。失礼を承知で言うと、「長野ってこんなに人がいるんだ」と思ってぐらい。
《信州の山々を望みながら》
エムウエーブを経過して20キロ地点を過ぎると自動車専用有料道路の五輪大橋を渡ります。これが、結構きつい上りが続いて、苦しかった。自動車専用道路を走るのって、ホント嫌い。渡りきったところで中間点。1時間58分台でまずまず。ただ、この辺りから雨がポツポツ降りはじめました。いやーな予感。
【ハーフ~ゴール】
雨がだんだん強くなってきて、25キロ地点前後ではほとんど暴風雨に。気温が高いので、体が冷えることはないのが救いでした。5キロラップが少しずつ落ちてきたのが気になりますが、自分自身としては結構、動けている感覚。これはこのまま最後までこのペースで走り続けられるのでは少し欲が出始めます。30キロ経過で2時間49分台(5キロラップが29分17秒)。自己ベストのタイムには程遠いですが、残り10キロの逆算が始まります。コースが初めてなので、どのあたりにいるのかの感覚が無いので、東京マラソン、さいたま国際マラソンなど過去走ったレースに置き換えて、「築地あたりだね」とイメージしながら淡々と走ります。
《大塚南の折り返し点。24キロぐらい。》
《子供たちの応援からはホント元気がもらえます》
《雨に泣きそう》
30キロ過ぎで千曲川の土手道路に入り、解放感が包まれます。何時の間にか雨が上がり、青空が覗いてきます。土手の左右には桃の花が咲き、菜の花が咲き乱れなんとも牧歌的な風景。太陽も出始め、気温が上がっていきます。前方から明るい声が聞こえてくると思ったら、Qちゃん(高橋尚子さん)がハイタッチしてくれています。私も力をもらいました。
《いつの間に雨空が青空に。まるでイギリスの天気のよう》
岩野橋で千曲川を渡り対岸に出ると、今までアゲインストだった風が今度は背中を押してくれます。これは「風に乗って行けるぞ~」と勢いに乗ったつもりでいたのは、ほんの一瞬。35キロの3時間18分台、5キロラップはなんとか30分未満ぎりぎり(29:17)で経過したものの、その後、足がばったりストップ。良くあるのは30キロ過ぎでの脚攣りや痙攣ですが、それはないのですが、ただ足が動かず、どんどん周りのランナーに抜かれていきます。1キロの表示がどんどん遠くなっていく。
川を離れると残り2キロ。声援も一杯受けるのですが、いよいよ足が動きません。足が攣っているわけでもないのに、何が悪いのか?2回連続の4時間切りは既に断念ですが、何とか4時間1ケタ分台は確保したいという思いだけで足を動かします。やっと、ゴール会場の南長野のスタジアムへ。入り口ではいつの間にか先回りされたQチャンと最後のハイタッチ。中は驚くほど、立派な野球場でびっくり。人工芝も千葉マリンスタジアム並みのふわふわ。最後は、中盤の暴風雨は何だったのかと思うほどの、晴天の中でゴール。タイムは手持ち時計で4時間8分18秒、記録は平凡ですが、負傷中の中、完走できたのはうれしかった。アルプス山脈をデザインした完走メダルもカッコいい。
《ゴール地点》
【長野マラソン総評】
自分の走りはともかく、この大会素晴らしい大会であることは間違いありません。
1.声援:しつこいですが、長野にこれほど人がいるかと思うほどの声援を頂きました。これが無くて完走はありませんでした。ありがとうございました。
2.コース:善光寺前の参道や犀川・千曲川の土手は桃の花や菜の花が咲き、見事です。走っていて、これほど気持ちの良いコースは数少ないと思います。微妙なアップダウンはありますが、変化があって面白い。
3.運営:着替え、ウォーターステーション、給食(バナナ、饅頭、塩飴)、荷物運搬、トイレなど、運営面が非常にしっかりして、ストレスなく走ることに専念できます。スタッフ、ボランティアの方に大感謝です。
出場枠争奪戦(早い者勝ち)が厳しいこの大会ですが、来年も是非とも出たいと思います。