その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

期待の若手指揮者 ロレンツォ・ヴィオッティ指揮/ 東京交響楽団/ ベートーヴェン:交響曲 第4番ほか

2016-09-05 06:51:00 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)
夏の間、コンサートは封印していたので、2か月ぶりの演奏会です。
今シーズンから会員になっている東京交響楽団の東京オペラシティ・シリーズ。

ロレンツォ・ヴィオッティは初めて聴く指揮者。登場した本人はホント若かった。まだ20代半ばとのこと。指揮ぶりは実に堂々として、不安を感じさせないどころか、安定感ある豊かな音楽を聴かせてくれました。

冒頭のベートーヴェンの交響曲第4番を生で聴くのは久しぶりでした。暗譜で振るヴィオッティは、変に奇をてらうことは無く正統的な印象。音楽は自然かつ雄弁で、豊かな包容力に包まれ、とっても幸せ気分でした。

後半の「ばらの騎士」組曲は音楽が良いですね。オペラでは1度しか実演に接してませんが、数年前に見た舞台が、瞼に思い起こされます。大管弦楽をフルに使って、東響の皆さんも前のめりで演奏してました。舞台近くの3階席の私には、大音響の音楽は響きすぎて、時々聞き取りずらい時があり、今回も例外ではなかったところはありましたが、大いに楽しみました。最後の「ラヴァルス」も曲の暗い中での明るさが浮き出ていて、曲自体のオーケストレーションの面白さと相まって、聴き応えのある一曲でした。

ホールはパッと見7割ほどの入りでしたが、盛大な拍手とブラボーを貰ってました。確かに、プログラムも面白いし、演奏もエキサイティングで、やっぱり生音は素晴らしいと再確認した次第でした。


2016年09月03日(土)14:00 開演

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
曲目
ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス

Title
Tokyo Opera City Series No.93
Date
Sat. 3rd September 2016, 2:00p.m.
Hall
Tokyo Opera City Concert Hall
Artist
Conductor = Lorenzo Viotti
Program
L.v.Beethoven : Symphony No.4 in B flat major, op.60
R.Strauss : “Der Rosenkavalier” Suite, op.59
M.Ravel : La Valse
コメント
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