その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

生島 淳 『エディー・ウォーズ(Sports graphic Number books) 』  (文藝春秋、2016)

2016-09-13 20:00:00 | 


 『コーチングとは愛すること』に続いて、生島氏が前ラグビー日本代表監督エディー・ジョーンズ氏について書いたノン・フィクション。ワールドカップ前と期間中のジャパンの動きについて、主に選手の視点で、ジョーンズ監督を描写する。

 ワールドカップ3勝(それでも決勝トーナメントに進めなかった)という、ラグビー史に新たな歴史を刻んだエディ・ジャパン。その舞台裏を垣間見ることができ、「こんなことが起きていたのか・・・」と感嘆する。世界で勝つためには何をすべきか、プロの世界の厳しさが肌感覚で伝わってくる。そのプロセスは、タイトル通り「戦争」と言っても誇張ではないだろう。

 エディ監督のリーダーシップは決して真似はできない。会社なら間違いなくパワハラで訴えられるだろう。歴史を変える・作るには、狂気が必要なのだ。間違いなくおすすめ。我が家では家族全員が読んだ。



【目次】
第1章 エディー・ジョーンズ
第2章 マインド・ゲーム
第3章 スーパーラグビー・クライシス
第4章 ボーダーライン
第5章 カウントダウン
第6章 ゲーム・デイ
第7章 ドリームズ・カム・トゥルー
第8章 ラスト・デイズ
第9章 オン・ザ・ウェイ・ホーム
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする