今年は、珍しくNHK大河ドラマをドロップアウトすることなく継続視聴している。実力俳優陣の熱演もさることながら、三谷幸喜の脚本がひねりが効いていて、実に面白い。最終回までカウントダウンに入ってしまったのが、何とも寂しい。
その「真田丸」所縁の地を訪ねる旅行を春から計画していたのだが、なかなか実現できなかった。今回、当初のプランよりはかなり縮小版になってしまったが、ようやくツアーにでかけることができた。目的地は信州上田市の上田城と真田の郷。
「真田丸」のおかげで、上田市は観光客で一杯との噂だったので、早朝に出発し9時半には到着。まずは、最も混雑が予想された上田城址内の「信州上田真田丸大河ドラマ館」へ。団体様一行が到着する時間帯は入場待ちの行列ができるほどと聞いていたが、行列こそ無かったものの、会場は9時半で既に休日の東京の美術展並みの混雑だった。
ドラマの時代背景、真田家の紹介、ドラマで使われた衣装や小道具の展示など、ドラマを見ている人も見てない人も楽しめる内容になっている。私的には、ドラマ美術の世界というコーナーで、舞台セットの小道具がエイジング技術(例えば、発泡スチロールでできた城の瓦とか)を使って本物っぽく見せる技法が面白かった。
《このエリアだけ会場で唯一写真撮影が許されている。赤揃えの甲冑と真田丸をバックに》
小一時間ほど大河ドラマ館を見学したあとは、秋真っ盛りの上田城址内を散歩。砦や真田神社を訪れて、当時の様子に思いを巡らせてみる。やや最盛期は過ぎた感はあったけど紅葉が美しい。
《堀を囲む樹木の紅葉が美しい》
《上田城址入口》
《真田石と呼ばれる直径3mの大石》
《真田幸村を合祀している真田神社。徳川に二度攻められながらも、落城しなかった上田城内にあるということで「落ちない」神社として受験生に人気とか》
《真田井戸。深さが16mもあり、かつ抜け道になっているとやら(真偽は不明)》
《城内の紅葉が素晴らしい》
《昔はここに市電が走っていたとのこと》
《上田城と隣接している旧藩主邸。真田信之はここに居館を構えたとのこと。今はまるまる県立上田高校のキャンパスになっている。こんな校門って格好良すぎ》
上田駅近くで昼食を取った後は、中心部から7キロ程、菅平高原方向に向かったところにあり真田氏発祥の地とされる上田市真田エリアへ(昔は小県郡真田町と言ったらしい)。まずは、真田本城跡を訪れる。上田城址の喧騒を離れ、なんとも牧歌的で長閑な日本の田舎の原風景とも言える風景が展開し、旅情を掻き立てられる。
この場所が、本城であったことの確かな証跡はないようだが、規模や立地から見て、ここが本城であったに違いないとされている。確かに、この城跡にたって周囲を眺めると、上田の中心部や市街を取り囲む山々が見渡せ、将棋の王将の位置にしているのが分かる。今や、のんびりとした田舎風景の一部となっているが、戦国時代当時は、ここでまさに一族郎党の運命を左右する緊張感あふれるやり取りがあったに違いない。
《城跡入口》
《上田市街に向かってなだらかな丘が広がる》
《お地蔵さんの賽銭も六文銭》
《戦国史にたびたび登場する砥石城が正面に》
本城跡に続いて、真田氏が上田城を築城する以前の居館跡である真田氏館跡と隣接する真田氏歴史館へ。真田氏歴史館では、真田一族の歴史や関わる古文書が展示されていて興味深い。中でも、大坂夏の陣を描いた屏風絵(複製)は、武将一人ひとりの行動が細かく描写されており、当時の大戦闘を偲ばせる。
《真田氏歴史館入口》
《中の様子》
そんなかんだで、歴史館を出ると、既に陽は傾き夕方の4時を廻っている。このまま帰っても高速の上り渋滞に巻き込まれるだけなので、隣接の東御市の湯楽里館という、日帰り温泉施設へ立ち寄った。いわゆる「ふるさと創生資金」で建てたような、いかにもの公営温泉施設(入館は500円)なのだが、北アルプス、八ヶ岳を望む眺めが素晴らしい。山に沈んでいく夕陽を眺めながらの露天風呂は予期せぬ心の贅沢となった。館内もゆったりくつろげるので、根が生えてしまい結局7時まで2時間半ほど滞在した。
《こんな風景を見ながらの露天風呂が楽しめる》
日帰りと言うことでかなり詰め込んだせわしい旅程となってしまったので、訪れたい見どころ、楽しみ処を残しての帰路となった。また是非、じっくりと訪れてみたい。
その「真田丸」所縁の地を訪ねる旅行を春から計画していたのだが、なかなか実現できなかった。今回、当初のプランよりはかなり縮小版になってしまったが、ようやくツアーにでかけることができた。目的地は信州上田市の上田城と真田の郷。
「真田丸」のおかげで、上田市は観光客で一杯との噂だったので、早朝に出発し9時半には到着。まずは、最も混雑が予想された上田城址内の「信州上田真田丸大河ドラマ館」へ。団体様一行が到着する時間帯は入場待ちの行列ができるほどと聞いていたが、行列こそ無かったものの、会場は9時半で既に休日の東京の美術展並みの混雑だった。
ドラマの時代背景、真田家の紹介、ドラマで使われた衣装や小道具の展示など、ドラマを見ている人も見てない人も楽しめる内容になっている。私的には、ドラマ美術の世界というコーナーで、舞台セットの小道具がエイジング技術(例えば、発泡スチロールでできた城の瓦とか)を使って本物っぽく見せる技法が面白かった。
《このエリアだけ会場で唯一写真撮影が許されている。赤揃えの甲冑と真田丸をバックに》
小一時間ほど大河ドラマ館を見学したあとは、秋真っ盛りの上田城址内を散歩。砦や真田神社を訪れて、当時の様子に思いを巡らせてみる。やや最盛期は過ぎた感はあったけど紅葉が美しい。
《堀を囲む樹木の紅葉が美しい》
《上田城址入口》
《真田石と呼ばれる直径3mの大石》
《真田幸村を合祀している真田神社。徳川に二度攻められながらも、落城しなかった上田城内にあるということで「落ちない」神社として受験生に人気とか》
《真田井戸。深さが16mもあり、かつ抜け道になっているとやら(真偽は不明)》
《城内の紅葉が素晴らしい》
《昔はここに市電が走っていたとのこと》
《上田城と隣接している旧藩主邸。真田信之はここに居館を構えたとのこと。今はまるまる県立上田高校のキャンパスになっている。こんな校門って格好良すぎ》
上田駅近くで昼食を取った後は、中心部から7キロ程、菅平高原方向に向かったところにあり真田氏発祥の地とされる上田市真田エリアへ(昔は小県郡真田町と言ったらしい)。まずは、真田本城跡を訪れる。上田城址の喧騒を離れ、なんとも牧歌的で長閑な日本の田舎の原風景とも言える風景が展開し、旅情を掻き立てられる。
この場所が、本城であったことの確かな証跡はないようだが、規模や立地から見て、ここが本城であったに違いないとされている。確かに、この城跡にたって周囲を眺めると、上田の中心部や市街を取り囲む山々が見渡せ、将棋の王将の位置にしているのが分かる。今や、のんびりとした田舎風景の一部となっているが、戦国時代当時は、ここでまさに一族郎党の運命を左右する緊張感あふれるやり取りがあったに違いない。
《城跡入口》
《上田市街に向かってなだらかな丘が広がる》
《お地蔵さんの賽銭も六文銭》
《戦国史にたびたび登場する砥石城が正面に》
本城跡に続いて、真田氏が上田城を築城する以前の居館跡である真田氏館跡と隣接する真田氏歴史館へ。真田氏歴史館では、真田一族の歴史や関わる古文書が展示されていて興味深い。中でも、大坂夏の陣を描いた屏風絵(複製)は、武将一人ひとりの行動が細かく描写されており、当時の大戦闘を偲ばせる。
《真田氏歴史館入口》
《中の様子》
そんなかんだで、歴史館を出ると、既に陽は傾き夕方の4時を廻っている。このまま帰っても高速の上り渋滞に巻き込まれるだけなので、隣接の東御市の湯楽里館という、日帰り温泉施設へ立ち寄った。いわゆる「ふるさと創生資金」で建てたような、いかにもの公営温泉施設(入館は500円)なのだが、北アルプス、八ヶ岳を望む眺めが素晴らしい。山に沈んでいく夕陽を眺めながらの露天風呂は予期せぬ心の贅沢となった。館内もゆったりくつろげるので、根が生えてしまい結局7時まで2時間半ほど滞在した。
《こんな風景を見ながらの露天風呂が楽しめる》
日帰りと言うことでかなり詰め込んだせわしい旅程となってしまったので、訪れたい見どころ、楽しみ処を残しての帰路となった。また是非、じっくりと訪れてみたい。