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昨年の第1回に引き続き、水戸黄門漫遊マラソンに出走。ただ今回は天候に恵まれず、前日午後から台風の影響で活発化した秋雨前線によりずーっと雨。前泊したホテルで5:45に目が覚めたが、冷たい雨が降りしきるどんよりした朝にがっかり。
9:00スタートのレースにぎりぎりまで部屋で待機し、8:20にホテル出発。8:30にはスタートエリアには到着したものの、雨が強く店舗の下で待機。さすがに15分前にはスタートエリアに立つが、体が冷え辛い。ゲストの増田明美さんとランナーたちで、水戸黄門の歌を歌うが、あまりにも自虐的なシチュエーションで苦笑い。
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《店舗前で待機中》
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《幾分、人数少ない》
9時にスタート。雨がランナーのかっぱに落ちる音と、雨合羽が擦れるシャ、シャという摩擦音が、コオロギの合唱のよう。靴がぬれると重くなるので、なるべく水溜まりを避けて走る。台風の予想に棄権が多いのか、コースはさほど混雑せず、走りやすい。こんな雨中に、道路脇は驚くほど応援団が一杯。昨年と変わらないぐらい。うれしくて涙が出てきた。
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《いよいよスタート。どんなレースになるのやら》
5キロは27分24秒。理想的な入り。雨は若干小降りになったかなと感じると、すぐにまた強くなる。周りで雨合羽を脱ぎ始める人が出る。脱ぐべきか、脱がないべきかが気になった。脱ぐとランニングシャツが濡れて重くなるし、脱がないと体の汗と熱気が内にこもってこれも気持ちが悪い。12時ごろにいったん雨が小降りになるとの予想もあったので、それまでは我慢して着ているのが正解だろうと思って着続けた(ただ、結局、雨は弱くならず、最後まで着通しだった)。とにかく、こんなコンディションの中のフルマラソンなので、慎重に走る。ペースは5k以降、キロ5分20秒ぐらいに少し上がった。ただ、これ以上は絶対あげてはいけないと自分に言い聞かせる。最後までこのレースに何が起こるか分からないから。
10キロは54分で通過。昨年、茨城県庁近くにいた少年野球チームが見当たらずハイタッチできなかったのは残念だったが、12キロ付近のケーズデンキ水戸スタジアムの向かいで水城高校野球部員たちとハイタッチ。流石に、バットを振り込んでいるせいか、少年野球の選手よりも手が硬い。ハイタッチは本当に元気が出る。
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巨大スーパーのイオンの横がハーフ地点。タイムは1:53:30で通過。タイムは理想的だが、ここまでハーフとは思えない長さに感じた。後半分持つかなと心配がよぎる。とにかく30キロまでは淡々と何も考えずにマイペースで走るしかない。と言い聞かせる。30k過ぎまで来たらあとは気合だ。
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《ハーフ地点を過ぎたところ》
寒さのせいで20kくらいから尿意が気になってきた。トイレに寄ると2分近くタイムをロスするので、いつもサブ4を秒単位で争っている私としては、非常に重要な意思決定だ。あと2時間なら我慢できるかな?耐え切れず27k地点でトイレ。1分30秒のロスタイム。でも体が軽くなった感じがして、気分転換にはなった。このロスを入れても、トータルでキロ5分30秒ペースはオーバーしてなかったので一安心。
30Kを2時間43分で通過。少しずつラップタイムが落ちてくる。雨が強くなり、気持ち風も出てきた感じ。さあ、あと10kちょっと。これからがマラソンの醍醐味。
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《後半はアップダウンが結構あります》
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《いよいよあと10k。市街地が近づいてきました》
沿道の応援が殆ど途切れないのが素晴らしい。こんな雨の中、ずぶぬれになって水を渡してくれたり、給食を渡してくれる。ありがたくて、涙雨になる。エイドの数も多すぎず、少なすぎずでちょうど良い。乾燥梅、バナナ、納豆煎餅、饅頭。私設エイドも、エナジーゼリー、チョコ、などなど。いつもエナジーゼリーの摂りすぎでレース後に気分が悪くなるので、今回は非常用には持参したが、摂取は控え、栄養摂取はほとんどのエイドでの給食とした。
公園に入ると黄門さま、助さん、格さんが出迎えてくれた。そして、千波湖。ここが長い。紅葉が綺麗だがとても感慨に耽る余裕なし。雨が強くなり、コースも場所によっては避けようのない水溜りになっている。帽子を脱いだらすごく重い。ランニングタイツの上にはいた短パンも重さでずり下がって来てる。普段よりも相当の重量を負って走ってるんだと実感。
29キロ地点から長いトンネルに入るが、そこでの応援は嬉しかった。残り3キロ。いつもながら、サブ4は最後の最後まで一分一秒を争う。一番心配なのは足の痙攣。左ふくらはぎがピクピクし始めてる。40kは3時間43分。あとは足の釣りだけケアしておけばサブ4はいけそうだと、色気が出始める。
最後の坂も何とかクリアし、花道を通って、ゴール!3時間57分台でした。
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《ラスト30m》
レースを振り返ってみると、雨が降り続いたのは最大の試練だったが、気温が上がらなかったこと(12時で15度)、慎重に走ったこと、コースが分かっていたことが、幸いし何とかサブ4を維持できた。が、最大の理由は、雨の中力強い応援・サポートを頂いたボランティア、サポーターの皆さんのおかげ。本当にありがとうございました!この大会は毎回出たいです。
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《ゴール後に黄門さんがお出迎え》