いよいよ、N響21‐22シーズンの幕開けです。今シーズンの定期は一部衣替えで、Cプログラムは休憩なしの60‐80分のプログラムにリニューアルです。
パーヴォが主任指揮者として最後のシーズンとなるにも関わらず、緊急事態宣言の最中で果たして来日可能なのかとっても気になっていましたが、無事、予定通りの登壇。嬉しい限りです。
コロナ禍における当局のご指導ということで、今日はステージの登場の仕方がイレギュラー。最初に管メンバーが登場、続いてパーヴォとコンマスのマロさん、そして最後に弦メンバーが現れます。そして、パーヴォの前で音合わせ。このスタイルが、感染予防にどういう効果があるのかは全く分かりませんでしたが、ちょっと珍しいものを観ました。
公演は、バルトークからの2曲。「中国の役人」、「協奏曲」ともに「さすがパーヴォ・N響の最強コンビ!」と唸らせられる圧巻のパフォーマンスでした。バルトークって苦手意識があったのですが、そう感じるとことが少しもなかったどころか、もっとこれから聴いていきたいと思うほどで、今日は一つのきっかけになるかもしれません。
「中国の役人」はパントマイム用に作曲されただけあってドラマティックな音楽です。ストーリーと舞台での表現が自然と想像され、頭の中で音楽と重ね合わせられます。パントマイム付きで是非一度視聴したいものです。N響の演奏は、個人技とアンサンブルが絶妙にミックスしたものでした。特に、管セクションの音色には耳をそばだてました。あえて言うと、美しい演奏過ぎていて、もっとドロドロし、欲にまみれた雰囲気があってもいいかとは感じたほどです。
「協奏曲」は過去に聴いた覚えがないのですが、「クラシック」的な音楽で、更に聴きやすかった。ここでも、第2楽章のファゴットから始まる各楽器ごとの二重奏など、美しすぎると言っても過言でない演奏がこれでもかというぐらい展開されました。管弦のコンビネーションも素晴らしく、パーヴォ、N響コンビの今の実力はもちろんのこと、今後のポテンシャルさせも感じさせるものでした。ラスト・シーズンがもったいない!退場はオケ・メンバーが退出後に、パーヴォとマロさんが連れ立って、拍手に包まれながら退場。完璧なシーズン開幕戦でした。
「2つのプログラムで演奏時間が延べ60分は、少々物足りないんではないか?」と一抹の不安が開演前はあったのですが、全くの杞憂でしたね。2つの聴きごたえたっぷりの重量級の作品を揃えたプログラムでお腹一杯。むしろ、週末と言えども何かと用だくさんな現代の人々のスタイルには、こうしたやり方が時流に合っているのかもしれません。
PS 今シーズンのCプログラムは、開演45分前(13:15)から室内楽のプレ・プチ・コンサートがあったのだが、すっかり失念していて、到着した13:40では既に終了済。次回は是非、早めに来て聴いてみます。
第1936回 定期公演 池袋Cプログラム
2021年9月11日(土)開場 1:00pm 開演 2:00pm(休憩なし)
東京芸術劇場 コンサートホール
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
バルトーク/組曲「中国の不思議な役人」
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
No. 1936 Subscription (Ikebukuro
Program C)
Saturday, September 11, 2021 2:00p.m. (Doors open at 1:00p.m.)
Tokyo Metropolitan Theatre
Paavo Järvi, conductor
Bartók / "The Miraculous Mandarin," suite
Bartók / Concerto for Orchestra
パーヴォが主任指揮者として最後のシーズンとなるにも関わらず、緊急事態宣言の最中で果たして来日可能なのかとっても気になっていましたが、無事、予定通りの登壇。嬉しい限りです。
コロナ禍における当局のご指導ということで、今日はステージの登場の仕方がイレギュラー。最初に管メンバーが登場、続いてパーヴォとコンマスのマロさん、そして最後に弦メンバーが現れます。そして、パーヴォの前で音合わせ。このスタイルが、感染予防にどういう効果があるのかは全く分かりませんでしたが、ちょっと珍しいものを観ました。
公演は、バルトークからの2曲。「中国の役人」、「協奏曲」ともに「さすがパーヴォ・N響の最強コンビ!」と唸らせられる圧巻のパフォーマンスでした。バルトークって苦手意識があったのですが、そう感じるとことが少しもなかったどころか、もっとこれから聴いていきたいと思うほどで、今日は一つのきっかけになるかもしれません。
「中国の役人」はパントマイム用に作曲されただけあってドラマティックな音楽です。ストーリーと舞台での表現が自然と想像され、頭の中で音楽と重ね合わせられます。パントマイム付きで是非一度視聴したいものです。N響の演奏は、個人技とアンサンブルが絶妙にミックスしたものでした。特に、管セクションの音色には耳をそばだてました。あえて言うと、美しい演奏過ぎていて、もっとドロドロし、欲にまみれた雰囲気があってもいいかとは感じたほどです。
「協奏曲」は過去に聴いた覚えがないのですが、「クラシック」的な音楽で、更に聴きやすかった。ここでも、第2楽章のファゴットから始まる各楽器ごとの二重奏など、美しすぎると言っても過言でない演奏がこれでもかというぐらい展開されました。管弦のコンビネーションも素晴らしく、パーヴォ、N響コンビの今の実力はもちろんのこと、今後のポテンシャルさせも感じさせるものでした。ラスト・シーズンがもったいない!退場はオケ・メンバーが退出後に、パーヴォとマロさんが連れ立って、拍手に包まれながら退場。完璧なシーズン開幕戦でした。
「2つのプログラムで演奏時間が延べ60分は、少々物足りないんではないか?」と一抹の不安が開演前はあったのですが、全くの杞憂でしたね。2つの聴きごたえたっぷりの重量級の作品を揃えたプログラムでお腹一杯。むしろ、週末と言えども何かと用だくさんな現代の人々のスタイルには、こうしたやり方が時流に合っているのかもしれません。
PS 今シーズンのCプログラムは、開演45分前(13:15)から室内楽のプレ・プチ・コンサートがあったのだが、すっかり失念していて、到着した13:40では既に終了済。次回は是非、早めに来て聴いてみます。
第1936回 定期公演 池袋Cプログラム
2021年9月11日(土)開場 1:00pm 開演 2:00pm(休憩なし)
東京芸術劇場 コンサートホール
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
バルトーク/組曲「中国の不思議な役人」
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
No. 1936 Subscription (Ikebukuro
Program C)
Saturday, September 11, 2021 2:00p.m. (Doors open at 1:00p.m.)
Tokyo Metropolitan Theatre
Paavo Järvi, conductor
Bartók / "The Miraculous Mandarin," suite
Bartók / Concerto for Orchestra