一度は行きたいと思っていたOrchestra of the Age of Enlightenment(エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団)のコンサートに初めて出かけました。非常に面白い演目で、埋もれた19世紀のオペラ作品を主に掘り起こしているOperaRaraとの協業で、ドニゼッティのMaria di Rohanというオペラをコンサート方式で演奏しました。
素晴らしい演奏と歌唱でした。OAEの素晴らしいアンサンブルとソプラノのKrassimira Stoyanova、テノールのBrindley Sherrattのうっとりするような歌声が絶妙のコンビネーションで至福の2時間を頂きました。
OAEの皆さんは、古楽器を使うのですが、形は似ていても、音は通常の楽器とは微妙に違います。どう違うかを私には表現できないのが残念ですが、中規模の編成で非常に温かみのある、優雅な音楽を奏でてくれました。
ソプラノのKrassimira StoyanovaとテノールのBrindley Sherrattは抜群でした。Stoyanovaの歌声は、しっとりと湿り気のある、聴いていて安心する歌声です。また、Sherrattも圧倒的な声量でねじ伏せるという感じではなく、「美しい!」と心から叫びたくなるようなうっとりする歌声でした。この日はかなり奮発して良い席を買ったのですが、それでもロイヤルオペラハウスのチケットに比べたら、5分の一ぐらい。オペラでは、こんなに近くで聴くことはできないし、本当に良かったです。
指揮のマーク・エルダーもドニゼッティの美しいメロディを更に美しく彩ってくれました。


拍手にこたえて、アンコールで(エルダーが「今回の初版版にはない、後のパリ向けに作られた」と解説してくれたように聞こえましたが、確かではありません)素晴らしく美しいデュエットを歌ってくれました。

Sat 7 November 2009 7.00pm
Royal Festival Hall
Death, Duels and Love
Donizetti Maria di Rohan
(concert performance)
Sir Mark Elder conductor
Krassimira Stoyanova Maria, Contessa di Rohan
Christopher Purves Enrico, Duca di Chevreuse
Brindley Sherratt De Fiesque
Jos・Bros Riccardo, Conte di Chalais
Loïc Felix, Armando di Gondi
Geoffrey Mitchell Choir
※Orchestra of the Age of Enlightenment(Aspenのホームページhttp://www.aspen.jp/artist/foreign/2008/AgeofEnlightenment.htmlから抜粋)
1986年、イギリス古楽器界の精鋭たちが協同で出資し、自主運営のオーケストラとしてエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団(OAE)を結成。結成後たちまち頭角を表わし、さらに1992年、フランス・ブリュッヘンとサー・サイモン・ラトルを客演常任指揮者に迎え新たな栄光への道を歩み始める。ブリュッヘンとラトルは、ともにOAEの方向性を「古楽器が作られたその時代の正統性と、我々が生きる現代における価値を結合させること」と定義している。それは国際的な指揮者たち-マッケラス、ノリントン、クリスティ等-と頻繁に共演することによって更に堅固なものとなるほか、また古楽器ではあまり聴かれないロマン派の作品を演奏することからも象徴される。OAEはロイヤル・フェスティバル・ホールのアソシエート・オーケストラと、ブリスドルのセイント・ジョージ・ホールのレジデント・オーケストラを務めるほか、1989年ラトル指揮による「フィガロの結婚」に招かれて以来、グラインドボーンでも定期的に演奏を重ねている。バーミンガムのシンフォニー・ホール、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュージック、ニューヨークのリンカーン・センターでも定期的に活動を行なう。ツアーはすでに17カ国を越え、2002年初頭にはパリ・シャトレ劇場にてクリスティ指揮「ロデリンダ」を、さらにラトル指揮で「フィデリオ」を上演。1999年のザルツブルグ音楽祭では、ラトル指揮によりラモーの「ボレアード」を演奏し話題となった。
素晴らしい演奏と歌唱でした。OAEの素晴らしいアンサンブルとソプラノのKrassimira Stoyanova、テノールのBrindley Sherrattのうっとりするような歌声が絶妙のコンビネーションで至福の2時間を頂きました。
OAEの皆さんは、古楽器を使うのですが、形は似ていても、音は通常の楽器とは微妙に違います。どう違うかを私には表現できないのが残念ですが、中規模の編成で非常に温かみのある、優雅な音楽を奏でてくれました。
ソプラノのKrassimira StoyanovaとテノールのBrindley Sherrattは抜群でした。Stoyanovaの歌声は、しっとりと湿り気のある、聴いていて安心する歌声です。また、Sherrattも圧倒的な声量でねじ伏せるという感じではなく、「美しい!」と心から叫びたくなるようなうっとりする歌声でした。この日はかなり奮発して良い席を買ったのですが、それでもロイヤルオペラハウスのチケットに比べたら、5分の一ぐらい。オペラでは、こんなに近くで聴くことはできないし、本当に良かったです。
指揮のマーク・エルダーもドニゼッティの美しいメロディを更に美しく彩ってくれました。


拍手にこたえて、アンコールで(エルダーが「今回の初版版にはない、後のパリ向けに作られた」と解説してくれたように聞こえましたが、確かではありません)素晴らしく美しいデュエットを歌ってくれました。

Sat 7 November 2009 7.00pm
Royal Festival Hall
Death, Duels and Love
Donizetti Maria di Rohan
(concert performance)
Sir Mark Elder conductor
Krassimira Stoyanova Maria, Contessa di Rohan
Christopher Purves Enrico, Duca di Chevreuse
Brindley Sherratt De Fiesque
Jos・Bros Riccardo, Conte di Chalais
Loïc Felix, Armando di Gondi
Geoffrey Mitchell Choir
※Orchestra of the Age of Enlightenment(Aspenのホームページhttp://www.aspen.jp/artist/foreign/2008/AgeofEnlightenment.htmlから抜粋)
1986年、イギリス古楽器界の精鋭たちが協同で出資し、自主運営のオーケストラとしてエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団(OAE)を結成。結成後たちまち頭角を表わし、さらに1992年、フランス・ブリュッヘンとサー・サイモン・ラトルを客演常任指揮者に迎え新たな栄光への道を歩み始める。ブリュッヘンとラトルは、ともにOAEの方向性を「古楽器が作られたその時代の正統性と、我々が生きる現代における価値を結合させること」と定義している。それは国際的な指揮者たち-マッケラス、ノリントン、クリスティ等-と頻繁に共演することによって更に堅固なものとなるほか、また古楽器ではあまり聴かれないロマン派の作品を演奏することからも象徴される。OAEはロイヤル・フェスティバル・ホールのアソシエート・オーケストラと、ブリスドルのセイント・ジョージ・ホールのレジデント・オーケストラを務めるほか、1989年ラトル指揮による「フィガロの結婚」に招かれて以来、グラインドボーンでも定期的に演奏を重ねている。バーミンガムのシンフォニー・ホール、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュージック、ニューヨークのリンカーン・センターでも定期的に活動を行なう。ツアーはすでに17カ国を越え、2002年初頭にはパリ・シャトレ劇場にてクリスティ指揮「ロデリンダ」を、さらにラトル指揮で「フィデリオ」を上演。1999年のザルツブルグ音楽祭では、ラトル指揮によりラモーの「ボレアード」を演奏し話題となった。