★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

あの頃の京都

2022年10月22日 12時52分30秒 | 徒然(つれづれ)
 1973年は私にとってエポックメーキングな年だ。
 九州の辺境の田舎から、大学生活を送るために京都の街に出てきた年だ。

 高校生活と大学生活では雲泥の差がある。
 ましてや田舎から都会へ出てきての独り暮らしだとなおさらだ。
 見るもの聞くもの感じるもの、すべてがカルチャーショックだった。

 私は手始めに、フォークソング同好会に入った。
 ギターは中学生の頃から始めていたので、腕前にはある程度自信があった。

 しかし、所詮、井の中の蛙で、まわりには私より上手い連中がわんさといた。
 もちろんそれでくじけるような私ではなく、追いつき追い越せとばかりに猛練習の日々を送ったものだ。

 ほどなく、講義はそっちのけで、ボックスや同好会の溜まり場の喫茶店に入り浸るようになった。
 広島出身のNとバンドを組み、サイモン&ガーファンクルをコピーし、新歓コンサートに出演したのもその頃だ。
 コンサートでは、学生会館の中ホールで満員の観客の前で3曲演奏した。

 今にして思うと、よくやったものだ。
 当然、今はその3曲さえまともに弾けない。
 あの頃が私の音楽生活のピークだったように思う。

 音楽だけではなく、アルコールも覚え、河原町の居酒屋やパブなどに日参していた。
 当時は学生の街だけあり、貧乏学生でも安く飲める飲み屋が多数あった。
 女以外は青春を謳歌していたといっても過言ではない。

 秋も深まった頃、突然、石油ショックが訪れた。
 紙不足から、値上げやテレビの深夜放送の自粛、街のネオンの消灯など、私の生活にもそれは影を落とした。

 その頃から、音楽から遠ざかり、麻雀やパチンコ、競馬などのギャンブルと酒の日々になった。
 当然、生活費不足に陥り、修学旅行生相手の旅館の泊まり込みバイトをするようになった。

 それらもまた青春の一面だ。
 青春の光と影というところか。

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