類は友を呼ぶ

　三つ子の魂百までという諺がある。
　子供の頃の習慣や好き嫌いは、大人になっても続いているということだ。

　友人関係についてもそれは言える。
　老境に入った現在も続いている交友関係は、大学時代の友人、サラリーマン時代の友人だ。

　どちらも入学時、入社時に初めて付き合って、それが今でも続いている。
　入学後、入社後にだいぶ経ってからの付き合いは、いつのまにか消滅している。
　三つ子の魂ではないが、環境が変わってすぐの交友関係は、刷り込み現象みたいに長く続くものだ。

　しかし、いかんせん、類は友を呼ぶで、同時代感覚、いろんな意味で同レベルの友人がほとんどだ。
　世に名を成さしめるような、突出した有名人や社会的ステータスの高い人間とは縁がなかった。

　別にそれが残念なことはない。
　ステータスが違えば、話も合わなくなるし、変に気を使ったり、比較したりして、羨望や嫉妬の感情が生まれるかもしれない、

　やっぱり、類は友を呼ぶの関係が、付き合いが長続きする秘訣だ。
　 ”Birds of a feather flock together.”
　中学校時代に習った、英語の諺が浮かんでくる。
　

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