★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ウルトラ・イントロ

2025年01月24日 08時08分43秒 | 徒然(つれづれ)
 一部の例外を除いて、どんな曲にもイントロはつきものだ。
 それはビートルズ・ナンバーでも同じだ。

 有名な曲だったら、イントロを聴いただけで、それが何の曲かわかるものだ。
 イントロには長いものもあれば、短いものもある。

 ビートルズ・ナンバーで衝撃的なイントロが、ファンにはおなじみ『ア・ハード・デイズ・ナイト』のイントロだ。
 1970年代当時、高校生の私は下手の横好きで、ビートルズ・ナンバーを、簡単な楽譜と耳コピを頼りに弾き語っていた。

 そこで突き当たったのが、例のジャ~ンという超短いワンコードのイントロだ。
 当時の楽譜には、歌い出しのGコードからしか載っておらず、どんなコードか全くわからなかった。

 レコードは2本のギターとベース、ピアノまで重なっていたので、耳コピもできなかった。
 どういう押さえ方をしても、レコードと同じ音が出せなかった。
 高校生の私はテンションコードなど知る由もなく、とりあえず、全弦開放で弾いていた。

 ある時、先輩がショッキング・ブルーの『ヴィーナス』のレコードを持ってきて、そのイントロのコードが、あの "ジャ~ン" だと言い出した。
 なるほど、聴けば雰囲気は似ている。

 そのコードがB7sus4というコードで、『ア・ハード・デイズ・ナイト』のキーに置き換えるとG7sus4だ。
 それ以来、『ア・ハード・デイズ・ナイト』を弾く時は、多少の違和感を抱きながらもG7sus4を鳴らしていた。

 ミュージシャンや音楽評論家、果ては数学者までもが、半世紀以上にわたり検証しても、その謎は現在まで完全な解明には至っていない。
 Youtubeで見る、コンサートのステージ上でのジョンやジョージの左手指の形で、Fadd9らしいと言われているけど、聴こえるサウンドは微妙に異なる。
 当事者のジョンとジョージはすでに鬼籍に入っているし、ポールも大して興味がなかったのか、詳細を語ることもなかった。

 現在、巷のビートルズのコピーバンドは、Fadd9かG7sus4を鳴らしているけど、レコードのサウンドとはやはり違って聴こえる。
 まさに、あの "ジャ~ン" はビートルズのマジカル・ミステリー・コードだ。


 

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
 読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。

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