始まりはマクド

　午前8時前、まだ起床していない家内を起こさぬよう、抜き足、差し足、忍び足で家を出る。
　隣のローソンでスポーツ報知を買い、冷たい風の中を目的地へと急ぐ。
　土曜の早朝で、通勤通学の人出はほとんどない。

　1分ほど歩くと、黄色いMをデザインした広告塔が眼前に現れる。
　久しぶりのマクドナルドだ。
　ドライブスルー横の裏口から店内に入る。

　想定通り一番乗りだ。
　カウンターにて一番安いソーセージマフィンとアイスコーヒーのコンビを注文。
　番号札を受け取り一番奥の席にてサーブを待つ。

　運ばれてきたコーヒーの容器のデザインがいつもと異なっていた。
　よく見れば、アイスコーヒーを頼んだのにホットコーヒーがトレーに載っていた。
　思わず交換すべく腰を浮かしたが、安物のために店員の手を煩わすのもどうかと思い、交換は諦めた。

　今日は黒革のライダースジャケットを着用しようと思ったが、テレビのマクドのCMでキムタクが同じ格好をしていたので、デニムのGジャンにした。
　真似をしていると思われるのが嫌だったのだ。

　ソーセージマフィンは冷めたほうが旨いので、スポーツ報知を隅々まで読みながら2時間を潰す。
　帰る直前に冷めたコーヒーとソーセージマフィンを食し、マクドをあとにする。

　午前10時過ぎ、日はまだ頂点に達せず、始まったばかりの今日1日の長さを疎ましく思う。

　

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愛しのブロッコリー

　ウォーキング途中ですき家ブランチ。
　ボリュームを求めて豚生姜焼き定食。

　運ばれてきた定食を見て、あっと驚く為五郎(懐かしい昭和のギャグを一発)。
　生姜焼きに添えられたサラダに瞠目(思わず難しい言葉が出る)だ。

　サラダの中になんとブロッコリーが入っているではないか。
　それも小さいながらふた房もだ。

　松屋をはじめとするファーストフード店で、定食のサラダにブロッコリーが入っているなんて普通は考えられない。
　千切りのキャベツに彩りのニンジンやコーンが、申し訳け程度に混じっているのがせいぜいだ。

　それがあろうことか、野菜の王者、私のお気に入りのブロッコリーが、輝かんばかりの緑のオーラを放っていたのだ。
　別添のポテトサラダも見上げた根性だ。
　すき家よ、グッジョブだ。

　願わくば、あとオニオンスライスが入っていれば満点なのだが。
　まあ、それは贅沢というものだろう。



*本日の1桁ナンバープレート
　･･･7、･･･3、･･･5、･･･1、･･･6、･･･8

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郵便局の謎

　ウォーキング途上に小さな郵便局が5、6軒ある。
　2007年の郵政民営化以前に特定郵便局と言われていた、地域密着型の郵便局だ。

　私自身、郵便局を利用することは稀だが、それらの郵便局はどこも繁盛というか、人の出入りが活発だ。
　私にとっては歩道橋、電話ボックスと並び、高度成長時代の遺物の感がある郵便局が流行っているのが不思議だ。

　手紙やはがき、小包などの郵便が以前に比べると減少しているはずなのに、人々はなんの目的で利用しているのだろう。
　銀行代わりに預金の出し入れをしているのだろうか。

　まったく謎だ。

　中に入ればわかるかもしれないが、用事もないのに入るのは憚られる。
　とりあえず謎のままおいておこう。
　
　
　


*本日の1桁ナンバープレート
　･･･3、･･･5、･･･8、･･･9、･･･1、･･･2、･･･7、･･･6

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カップラーメンの昼食

　ウォーキングの帰りに隣のローソンで、コーラと夕食のおかずと夜食の菓子パンを買うのが日課になっている。
　だいたい昼時に行くのだが、その時間帯は一番ローソンが混み合うゴールデンタイムだ。

　その時によく目にするのが、カップラーメンにお湯を注いで持ち帰る客だ。
　当然、若い連中がほとんどだが、金のない学生風はわかるが、会社員や労働者風の2、30代の若者が多いのには考えさせられる。
　若くして結婚し、子供が生まれ、生活費に苦労し、実際に金欠なのか、家を買うとか車を買うとか、何か目的があって節約しているのか判断に苦しむところだ。

　食べ盛りの彼らがカップラーメンだけの昼食で満足できるはずもない。
　定年退職者の私でさえもそれでは足りない。
　もしかしたら会社や現場に家から持参の弁当があって、汁物代わりにカップラーメンを買っているのかもしれない。
　そうでなければ、彼らの会社が賃金の安いブラック企業なのだ。

　世の中上を見ればきりがないが、働き盛りなのに私より生活に苦労している連中も確実にいるのだ。
　彼らが私の年齢になった時、世の中の経済情勢や社会保障制度、年金制度は、そして社会そのものはどうなっているのだろう。


*本日の1桁ナンバープレート
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冬よ、おまえは

　ウォーキングをしながら思うことは、雪も降らない、冷たい風も吹かない、この炭酸の抜けたような冬が物足りないということだ。
　まるで晩秋並みの体たらくだ。

　もしかして暖冬を言い訳に、このまま春へとバトンタッチしようというのか。
　冬は冬らしく、その降雪で人々の歩行を妨げ、冷たい風で頭を垂れさせ、寒気で心凍らせるのが本来の姿ではないか。

　使い捨てカイロはもちろん、コートや手袋さえも要らない冬など冬にあらず。
　こちとら事前にそれなりの防寒対策をして、気合十分で待ち構えていたのだ。

　冬よ、根性を叩き直して出直して来い。

　でもほんとうにそうなったら、それはそれで嫌だなぁ。



*本日の1桁ナンバープレート
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気分転換最終日

　穏やかな日和の、気分転換の三連休だった。
　アパを11時にチェックアウトして、退職した会社のまわりや天満界隈を徘徊。

　定年退職後1年しか経っていないのに、景色は黄昏色のフィルターがかかったようなノスタルジーへと変化していた。
　その景色の中の一員だった頃には気にもしなかった、いろんな些細なことに目が行く。
　もうあの頃には戻れないのだという、やるせない思いが胸を打つ。

　去る者日々に疎しというやつか。

　会社の周辺はオフィス街なので交通量や人影もまばら。
　天神橋筋商店街のほうは、終わりに近づいた松の内をなごり惜しむような人出だ。
　現在の私の心境には会社周辺の静けさや侘しさのほうがマッチしている。
　

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気分転換2日目

　気分転換2日目。
　昨夜はチョイ飲みで今朝は二日酔いもなし。
　曇天の中を梅田のボートピアに運試しの舟券を買いに行く。
　これも運試しの競馬のシンザン記念は惨敗。

　例によって何もする気がなくホテルの部屋でダラダラ。
　まあ、書斎から場所を変え、何もしないことが気分転換ともいえる。

　夕方セブンイレブンに夕食の弁当を買いに行く。
　夜はボートレースの結果をリプレイ映像で観戦するも、すべてハズレ。
　あすの競馬に一縷の望みを託すのみ。

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気分転換の3連休

　今日から気分転換でアパホテルに2泊。
　
　3連休初日とあり、新装なったホワイティ梅田地下街は結構な人出だ。
　数ある飲食店はどこも客が列をなしていた。
　　
　私は飲食街をスルーして、昼食は久しぶりに扇町で大阪一旨い唐揚げを食す。
　唐揚げ定食は大ぶりの唐揚げ5個で、外はバリバリ、中はジューシーな変わらぬ王道の旨さ。
　値段が20円アップして800円も、副菜4品付きでリーズナブルに変わりなし。

　ローソン100でビールとつまみを買い込んで、アパ直予約特典で2時にアーリーチェックイン。
　今回は南森町ではなく天満のアパ。
　築年数が古いせいか、南森町アパに比べるとそこここに傷みやくすみが目立つ。
　Wi-Fi環境は自宅と比べ、ブツ切れがなく快適だ。

　夜は天満界隈を酒場放浪記の予定だ。
　

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　･･･5、･･･8

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蛍光灯を探して

　書斎の円環型の蛍光灯が断末魔の点滅になったので、交換用の電球を求めてウォーキング途中のコンビニやスーパー、100円ショップを探し回るもどこにも置いていない。
　ネットではコンビニに置いているとの情報があったが、小規模コンビニには置いていない。
　スーパーや100均も同様だ。

　結局ウォーキングコースをひと回りして、スタート地点に近いドン・キホーテで見つけて購入。
　街の電気屋の4分の1以下の価格だ。
　昨今、街の電気屋が廃れていくのが、わかる気がする。

　明るさはほとんど変わらない。
　寿命が短いといわれているが、蛍光灯などいつ交換したか覚えてもいないので気にもならない。


*本日の1桁ナンバープレート
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オリンピックイヤー

　今年の東京オリンピック、巷では2020(にぃぜろにぃぜろ)東京オリンピックと呼んでいるようだ。

　おかしくないか。

　にぃは日本語、ぜろは英語だ。
　オリンピックを五輪ピックというみたいなものだ。
　まあ、それはそれでウィットに富んでいるが。

　にぃれいにぃれい、にぃまるにぃまる、またはトゥゼロトゥゼロ、トゥオートゥオーとどれかに統一するか、本来のトゥウェニィトゥウェニィにしたらいかがなものか。
　
　

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今さらですが

　今になってハタと気づいた。
　令和と昭和、どちらにも和が入っているじゃないか。
　何を今さらと言われるかもしれないが、本当に今気づいたのだ。
　もちろん加齢によるボケなどではない。

　元来、元号や改元などに興味もなく、元号が令和になってからも、ああ、今度は令和ね、くらいで、ほとんど気に留めることもなかった。
　昭和にしても昭と和に分けて考えたこともなかったし、令和にしてもそうだ。
　昭和の次が平成ではなく令和だったら、または昭なんとかと頭に昭の字が入っていたら、気づいていたかもしれない。

　普通の考え方だったら、昭和で使ったばかりの和は使わないだろう。
　敢えて和を入れたのは何か意図でもあるのだろうか。

　繰り返しになるが、和は気づかなかった。
　それって、もしかして私だけか。

　しかし昭和の後半を生きてきた私にとって、令和がちょっとだけ身近に感じるようになった。

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何かの予感

　ここ最近の異常な暖かさは何なんだ。
　地球温暖化による暖冬、などとしたり顔で言う自称専門家も見かけるが、果たしてそうなのか。

　地球温暖化による異常気象など、煙草による肺がんと同じくらい関連性に乏しい気がする。
　心身の不調を加齢や過労に関連付けるヤブ医者と同じようなものだ。

　現象には当然原因があるはずだし、現状では漠然としたその原因を明確化することが専門家の役割だ。
　また現象は何かの予兆とも考えられる。
　その予兆を把握するのもまた専門家の役割だ。

　私は何の専門家でもないが、ある種の勘は鋭いほうだ。
　2020年、今年は世界的に大きな変動が起こりそうな気がしてならない。
　
　目をつぶり耳を澄まして深呼吸をしたら、ほら、得体のしれない何かを感じないか。
　

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まさか、春一番？

　昨夜は年末のたそがれオヤジ飲み会で、王将飲みにハマったH氏の誘いで、たそがれオヤジ王将飲み初めの会。
　好きな餃子をたらふく食えて気分はハッピー。

　ウォーキング途中ですき家で鯖朝食と納豆のブランチ。
　夜明けには雨も上がり冬晴れの朝。
　気温が上昇して春の陽気だ。

　ウオーキングの道中は、春一番を思わせる暖かく強い風が吹き荒れていた。
　異常気象の今年は冬をパスして、もう春になってしまうのか。
　まあ、そんなことはないだろうが、寒いより暖かいに越したしたことはない。

　昨夜は年末から東京の娘夫婦宅に長逗留していた家内が帰ってきたので、今日から今年の日常生活が始まった。

　

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雨の日にはブルーズが似合う

　朝から久しぶりの雨模様。
　当然ウォーキングは中止だ。
　こんな日は書斎にこもってギターでブルーズの練習だ。

　ブルーズほど単純で渋くてかっこいい音楽はない。
　それほど難しいギターテクも美声の歌唱力も必要ない。
　素人は下手なりに自分の味を出せばいいのだ。

　現在、生涯の4曲と決めたブルーズを繰り返し練習中だ。
　曲目は以下の通り。

　Hey Hey
　Key To The Highway
　Baby Please Don't Go
　Nobody Knows You When You're Down And Out

　YouTubeにレッスン動画があるので、それを参考に全曲歌詞も覚え、ギターの弾き方もわかった。
　あとは繰り返しの練習でスムーズに弾けるようにするだけだ。

　ブルーズのいいところは、基本スリーコードで、ブルーズ進行という12小節の定型があり、歌詞も単純で覚えやすい。
　歌い方もプレーヤーの気分によって様々だ。
　少々の歌詞間違いやミスプローも、それなりの味を醸し出すものだ。
　間奏のメロディも雰囲気さえ合っていれば、弾きやすいように音数を減らしたり、自分なりにアレンジしたりと自由だ。

　いつの日にかストリートか小さなライブハウスで演奏するのが私の夢だ。
　

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フライドチキンを食べながら

　巷は今日から仕事始めだ。
　交通量や人通りも多く、街に活気が戻った。

　クーポンがあったのでケンタッキーでブランチ。
　支払いはポンタポイントで。
　年金生活になって以来、ポイントやクーポンをチマチマと貯めている自分がなんとも微笑ましい。

　王将やマクドと同じく、ケンタッキーも大学時代から今に至るまで細く長く愛顧している。
　浮沈の激しい飲食業界で約半世紀近く店舗が存続し、その味も変わらないことは今の時代において見上げたものだ。
　あの頃の王将は京都の小規模な中華料理チェーンで、マクドやケンタも日本に進出したばかりで、海のものとも山のものともわからなかった時代だ。

　それが今や全国を網羅する大チェーン網に成長したのは、その経営手法の的確さだろう。
　その間経営陣はもちろん、社員もほとんど替わっただろうし、大なり小なり経営危機もあったはずだ。
　それを乗り越え商売が継続できているということは、基本的なホリシーが一貫していて、時流の読みが的確だったからだろう。

　私の子や孫も私の年代になった時に、王将やマクド、ケンタを見て同じ感慨を抱くのだろうか。
　

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