ソロ鉄・ママ鉄・ソフト鉄

「鉄子」と呼ばれる女性鉄道ファンが、ここ2～3年で急に増殖し始めた。
埼玉にある「鉄道博物館」には若い女性の姿も目立つし、ネットのコミュニティで「私、鉄子です」と宣言する人が結構いるらしい。
それも最近は、熱烈マニアというより「普通の女の子」の初心者が多いという。

「鉄道に詳しいわけではないのですが、電車が好きです」
「子供の影響で電車大好きになりました」
「彼の影響で鉄子になってきた」という「ソフト」なテツも。

「鉄道博物館」にも、多くの女性客が訪れているという。
広報担当者は「鉄道ファンというと男性がほとんどだと思っていましたが、蓋を開けてみたら女性のお客さまも結構います」と驚いている。
若い女性のグループや小さい子どもを連れたお母さん、中高年の女性と幅広い。実物の車両を目の前で見られるし、昔の上野駅のホームを再現したスペースもある。時間を忘れて、じっくりと見入る人もいる。

漫画『鉄子の旅』や、女子向けに鉄道入門を説いた書籍『女子と鉄道』がきっかけにとなり、「鉄子」が広がったと言われている。
プレイステーション版「電車でGO！」の宣伝責任者を担当した豊田巧さんは、著書「鉄子のDNA」で鉄子をグループ分けしている。
まず、独身女性の鉄子は「ソロ鉄」だ。ほかの鉄子と知り合う機会が少ないので、ひとりで楽しんでいることが多い。
子どもが興味を持ったのをきっかけにハマる人もいて「ママ鉄」という。
もっとも多いのが、鉄子のなかでもマニア度が低い「ソフト鉄」。旅好きの女性がなるケースが多く、駅弁や名物料理を食べたり、ゆっくりと温泉につかったりすることが好きなので、ハードな鉄道の旅はやりたくないと思っている。

また最近の傾向について「鉄子の中にも、緻密な鉄道模型を作ったり、切符を集めたり、ハードな鉄道旅行に出かける方もいるとは思います。しかし、ここ最近増えてきている鉄子について言うと、基本的に普通の女の子が多いということなのです」とのこと。

みなさん、鉄道を心から楽しみましょうね！