虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

70年前の記憶と記録

2015-09-25 10:36:53 | 旅行
今日からまた東京の話題に。

言問橋を渡り、その近くにある「すみだ郷土文化資料館」へ行きます。

ちょうど戦後70年の節目ということもあり、常設展は「東京空襲の体験画」・企画展は「東京大空襲と失われた命の記録」が開催されていました。
開館は午前9時からですが、その15分前に到着。

資料館の周辺をウロウロして、その時を待ちます。

この資料館の入口横には、戦争当時に使った防火用水がありました。
実物を見たのは初めてです。
例えが良くないですが、石で造られた風呂の浴槽といった大きさです。
このようなもので消火活動していたんですね。

やがて開館時間になり、この日の1番のお客として入館します。
聞くところによると、この資料館は平成10年の完成で、まだ新しい感じがあります。

入館料100円(!)を支払って、数多くの展示物(絵画・資料等)を見ます。
いずれも生々しいばかりの絵画や資料ばかりで、戦争の惨たらしさを感じずにはいられません。

人類史上、最も被災(死)者が多い空襲として知られる1945(昭和20)年3月10日未明の「東京大空襲」は、一夜に約10万人が亡くなり、市街地はさながら地獄絵図のような状況だったといわれています。
各種展示物(絵画)からも、その凄惨な模様が伝わってきます。

とくに、この資料館がある墨田区(当時の本所区)をはじめ、下町エリアは一帯が焼け野原になってしまいました。
先ほど渡ってきた言問橋も、橋を渡る紅蓮の炎に包まれ、数多くの市民が亡くなっています。

約1時間、展示されている資料をじっくり見ましたが、胸が締め付けられる思いでした。

すみだ郷土文化資料館
住所 墨田区向島2丁目3-5
開館時間 9時~17時
休館日 月曜、第4火曜(ともに祝日のときは翌日)
    年末年始(12月29日~1月2日)
入館料 一般100円 
    団体(20名以上)60円