スポーツで儲けてもいい！

スポーツ報知より。

スポーツ庁の鈴木大地長官が（先月）25日、大阪・毎日放送で放送された情報番組「ちちんぷいぷい」（関西ローカル）に生出演した。
「長官」と呼ばれることには「慣れた」という鈴木長官は、「試行錯誤でやってます」と現状を説明。
また、今後のスポーツ庁についての考えなどを語った。

この日は、大阪の2つのスポーツ施設を視察した鈴木長官。
大阪市長居障がい者スポーツセンターには「40年前にできた施設なのに素晴らしい」と評価。
今季からJ1のG大阪の本拠地となった市立吹田スタジアムについては、140億円という“格安”の建設費用を持ち出し「関西は進んでるな」と感想を述べた。

今後のスポーツ庁については「一般的に『メダルをいくつ獲るか』といったことをやると思われてますが、それだけじゃない。それもやるけど、それだけではスポーツが認められない。経済としてスポーツが貢献したい」という考えを明かし、「今までは（スポーツは日本では）教育。ヨーロッパは文化。アメリカはビジネス。『スポーツで儲けてもいいじゃないか』と国から発信したい」と続けた。

2020年の東京五輪・パラリンピックに向けては「今年リオがあり、冬は平昌がある。一歩一歩。日本がスポーツで存在感を出せるよう、強い競技（の支援）に取り組む、マイナー競技にも力を入れて、総合的に盛り上げていきたい」という考えを語った。＜了＞

まず関西はスポーツや健康・福祉に関する取り組みはかなり先進的だと感じています。
それも行政に依存せず、民間が知恵を絞って、連携できる部分はしながら、前進させているのは素晴らしいと思います。
この点では、巨大市場を有する首都圏も、密度において及ばないんじゃないだろうか？

それとスポーツは、紛れもなく文化です。
それも国民の日常生活に極めて近いところにあるものです。
我が国ではそういう認識はまだまだ薄いですが、そうならないと社会に必要とされる存在から離れたものになってしまうでしょう。
スポーツ文化で得られた知見や知識は多くのシーンで活用できます。
ただ、その下地が「まだまだ」出来上がっていないだけです。

そこはビジネスの手法で、スポーツを発展させていかないと…。
それは鈴木長官がおっしゃり通り。
「スポーツで儲けてもいい」というより「スポーツで儲けない」とスポーツ（とくにコストがかかる施設や競技スポーツ）がますます厳しくなるばかりか、国民生活にも少なからず影響が及ぶと思っています。

この記事を読んで、鈴木長官のリーダーシップに少なからず期待してしまいました。