虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

ならでは…

2016-03-17 09:42:00 | ビジネス
年に数回、東京(首都圏)や大阪(関西圏)などに出かけます。
先週も4日間、関西へ出かけてました。

首都圏も関西圏も札幌(道央)圏よりは明らかに大都市圏であり、ビジネスに必要な「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」があふれていると痛感します。
都市的な(?)ビジネス感覚に染まって生きているものとしては、涎が出るほど羨ましいほどであり、活力ある市場はとても魅力的に感じます。

出張などで出かけるのは、間違いなく地元にはない「刺激」を得に行っているのです。

札幌も人口190万人超(札幌圏=道央圏では約230万人)の大都市ですが、都市規模に対する経済力が乏しいのは否めません。
何より、個々の人間の活力(エネルギー)がやや足りないように思います。
中央(東名阪)から離れた地域特性も一因だと思いますが、それでも何かダイナミックさに欠けるきらいがあります。

どうしても、現代のビジネスは全国的な視点(レベル)で、どうのこうのと評価したりしますが、前述のように北海道は日本の中心から離れた場所にあり、冬は雪に閉ざされる土地なので、同じロジックでビジネスを展開しても、どうしても限界があるように思えてなりません。

となると「北海道ならではのビジネス」を追求していくしかありません。
では「北海道ならではのビジネス」とは一体どういったものなのでしょうか?

やはり第一次産業(農業・漁業など)を主体にしたビジネスは外せません。
北海道産の農産物・海産物は、間違いなく世界トップレベルだといえます。
そして、その第一次産業で得られたものを製造・加工し、付加価値の高い商品にしていく第二次産業の存在も重要です。
それらを最終的に販売する第三次産業(具体的には観光や食関連のサービス産業)で、大きく昇華させていくストーリーが描けます。
サービスの質に関しては、まだまだ課題はありますが、おおらかで呑気な北海道独自のサービススタイルをじっくりと浸透させれば、それはそれで消費者の共感を得るチャンスがあると思っています。

一つの例として、道内の山間地域でエゾシカが増え過ぎ、その駆除に悪戦苦闘しているというニュースが頻繁に流れます。
そのためには、ハンターの育成が急務とも報じられます。
でも、ハンターになるのには10年単位の時間を要します。
加えて、ハンターになったからって、すぐに食べていけるほど甘い世界でもないのです。
となると、ハンターが捕獲したものを「カネ」にする仕組みが必要ですが、現状ではハンター個々ができる部分に限られています。
本州的なアプローチかもしれませんが、やはりビジネスになる仕組みや仕掛けが必要なのです。
そういう視点や動きに欠けるように思えてならないのです。

では、北海道はどうしていけばいいのでしょうか?

続きは明日。