かつて日本橋魚河岸があった場所。
天正8年(1590年)徳川家康が江戸に入府した後、摂津国の漁師達が江戸に出て、佃を造成した。
江戸近辺で漁業を営む許可を得て、徳川将軍家に魚介類を献上した。
漁師たちは、上納して余った魚介類を幕府の許しを得た上で一般にも売り始めた。これが日本橋魚河岸の起源である。
関東大震災の発生により、市場が焼失した為、築地への移転が決定し、ついに日本橋魚河岸300年の歴史は閉じられた。
現在、跡地には石碑と「龍宮城の住人である海の魚が、ことごとく日本橋に集まった」という意味を込めて、乙姫をイメージした像が置かれている。