虹色仮面 通信

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歴史的遺構

2021-08-26 05:50:33 | 文化
時事通信より。

文化審議会(佐藤信会長)は23日、日本初の鉄道路線の一部で、当時の海上に築かれた「高輪築堤」(東京都港区)の遺構を史跡に指定するよう、萩生田光一文部科学相に答申した。
近く正式に指定される。
審議会は「明治日本の文明開化を象徴している」と高く評価した。

指定されるのは遺構の一部。
既に国の史跡となっている「旧新橋停車場跡」に追加され、停車場跡は「旧新橋停車場跡および高輪築堤跡」に名称変更される。
JR高輪ゲートウェイ駅(港区)周辺の再開発工事で見つかり、緊急的な保存が必要だとして異例の早さで手続きが進んだ。

高輪築堤は1872(明治5)年に新橋―横浜間を結ぶ初の鉄道が開業した際、海上に約2.7キロの線路を敷設する目的で造られた。
鉄道建設をめぐり政府内で意見が対立し、用地取得が困難だったため海上に築かれたとされる。 

2019年に石垣の一部が見つかり、断続的に約800メートルが出土した。
専門家から全面的な現地保存を求める声も上がったが、24年度の工事完了を目指すJR東日本は、船が海に出るための「第7橋梁(きょうりょう)」と呼ばれる約80メートルの築堤など、計約120メートルのみ現地保存すると決定。
一部を移築保存、残りは調査した上で取り壊す方針を4月に発表した。

史跡に指定されるのは、現地保存の対象となった約120メートルのみ。
文化庁は「事業者であるJR東の検討経緯を尊重したい」としている。<了>

とにかく史跡に指定され、保存がされるのは喜ばしいことです。
それも極めて迅速な対応で…。
でも、よく見つかったよなぁ。
案外、身近なところに歴史的な遺構が埋もれている可能性はありますね。
次はどこなのだろうか?