虹色仮面 通信

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ソフト面の問題じゃないかと…

2023-03-10 05:21:53 | 社会
NHKニュースより。

日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機が、発射後、2段目のエンジンに着火せず、打ち上げに失敗したことについてJAXA=宇宙航空研究開発機構は、着火の信号を送る一連の動作に問題がなかったかを中心に、飛行時のデータを分析するなどして、詳しい原因を調べる方針です。

日本の新たな主力ロケット「H3」初号機は、7日午前10時37分鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

初号機は、計画どおり飛行していましたが、1段目と2段目のロケット分離後2段目のエンジンが着火せず、搭載した地球観測衛星「だいち3号」を予定の軌道に投入できる見込みがないとして、発射からおよそ14分後にロケットを破壊する信号を送り、打ち上げは失敗しました。

JAXAによりますと、2段目のエンジンは、運用中のロケット「H2A」でも使われていますが「H3」用に改良され、着火の信号を送る機器などが従来と異なるということです。

JAXAは、着火の信号を送る一連の動作に問題がなかったかを中心に、飛行時のデータを分析するなどして詳しい原因を調べる方針です。

「H3」は、国家プロジェクトとして9年前から開発が始まり、2度の年度をまたぐ延期を経て先月、打ち上げに臨みましたが、発射直前、ロケットの1段目の装置で異常が発生し、打ち上げが中止されました。

JAXAの山川宏理事長は7日の会見で「組織の長として重く受け止めている。われわれの責務として透明性を持って速やかに原因を徹底究明し、対策を打つことが最優先の課題だ」と話していました。

「H3」は、これまで築いてきた日本のロケットへの高い信頼性を維持しながら、パワー増強とコストダウンの両立を目指す新しい大型ロケットとして開発が進められていますが、今後の原因究明や対策次第では、日本の宇宙開発が海外から大きく後れをとることが懸念されます。<了>

度重なる打ち上げ中止(延期)により、JAXA内部に「焦り」が出ていたのではないか?
その結果が今回の破壊→失敗という流れを生み出したように思います。

ハード面の問題もさることながら、ソフト面(ヒューマンファクター、組織自体)の問題もあったのではないだろうか?
何も根拠がないんだけど、そんな気がしています。

また、ここ20~30年の「失われた時代」により、技術者が積極的にチャレンジしなく(できなく)なり、結果的に国際競争力を失くした流れではないか?とも感じています。
そもそも日本は航空・宇宙工学では遅れていた(権利等の問題も背景にはある)ので、より一層、その差が開いたとも言えます。

端的に言って「技術力がない」に尽きるんだろうね。
あとは「組織力」の問題であり、その「透明性」にも問題があったんじゃないかとも。