近畿展、煎茶工芸展への搬入も一段落したので久しぶりに休み、奈良への小旅行。
旅の始まりは、JR奈良駅から。
奈良町界隈を歩き回り、最初に訪れたのは、元興寺。
数年前に一度訪れたのですが、その時は時間が遅く中へは入れませんでした。
今はこぢんまりしたお寺ですが、前身は飛鳥にはじめて建立された法興寺。
この本堂の極楽堂と僧坊の屋根には当時の瓦がまだ残されています。
ちょうど奈良町の「ギャラリーたちばな」で、工芸会陶芸部会の中原さんの「陶三人展」が開かれていたので寄ってみました。
作品を通し三人の作家さんの若い感性にふれることができました。
日が暮れかけた頃、早めに夕食を済ませ、東大寺二月堂に向かいました。
すでにたくさんの人が訪れていましたが、少し早めだったので近くまでいくことができました。
7時にお松明に点火。10本のお松明が次々にあげられました。
はじめて見るお松明、なかなかの迫力でした。
これが終わった後、お堂へ登りました。
幸い石段に近いところにいたので、お堂正面の局に入ることができました。
しばらくして扉が閉められると局の中は真っ暗。
内陣から漏れ来る灯明のあかりのなかに法要の読経が響き、不思議な空気に包まれました。
この日は3月5日なので、初夜法要の前に実忠忌法要が勤められ、そのあと「初夜」「半夜」「後夜」「晨朝」と法要が続きます。
本当はそれが聞きたかったのですが、今回は時間の関係でここまでしか聞けませんでしたが、貴重な体験をさせてもらいました。
翌日は、西ノ京の薬師寺へ。
東塔にはすっぽり覆屋が掛けられ、解体修理が進められています。
3年後の完成が楽しみです。
講堂の一隅で珍しものを見つけました。
今回の解体修理で発見された長野県の学校の名前が彫られた瓦が展示されていました。
この瓦は、昭和26年頃の解体修理の際長野県内の学校で集められた寄付で寄進されたものです。
ここには展示されていませんでしたが、資料によると私の母校の名前の書かれた瓦もありました。
昭和26年といえば私の生まれた年。
小中学生は5円、高校生は10円ずつ寄付したということですが、その当時子どもにとっては決して少ない金額では無かったはずです。
薬師寺境内をゆっくり散策した後、唐招提寺へ。
前回訪れたときはこの金堂の解体修理が行われていました。
この金堂は、法隆寺の五重塔とともに私の最も好きな建物です。
今から50年近く前の修学旅行で見た、夕日に照らされて並ぶ柱の美しさは、その感動とともに今でも目に焼き付いています。
満ち足りた二日間の小さな旅でした。
旅の始まりは、JR奈良駅から。
奈良町界隈を歩き回り、最初に訪れたのは、元興寺。
数年前に一度訪れたのですが、その時は時間が遅く中へは入れませんでした。
今はこぢんまりしたお寺ですが、前身は飛鳥にはじめて建立された法興寺。
この本堂の極楽堂と僧坊の屋根には当時の瓦がまだ残されています。
ちょうど奈良町の「ギャラリーたちばな」で、工芸会陶芸部会の中原さんの「陶三人展」が開かれていたので寄ってみました。
作品を通し三人の作家さんの若い感性にふれることができました。
日が暮れかけた頃、早めに夕食を済ませ、東大寺二月堂に向かいました。
すでにたくさんの人が訪れていましたが、少し早めだったので近くまでいくことができました。
7時にお松明に点火。10本のお松明が次々にあげられました。
はじめて見るお松明、なかなかの迫力でした。
これが終わった後、お堂へ登りました。
幸い石段に近いところにいたので、お堂正面の局に入ることができました。
しばらくして扉が閉められると局の中は真っ暗。
内陣から漏れ来る灯明のあかりのなかに法要の読経が響き、不思議な空気に包まれました。
この日は3月5日なので、初夜法要の前に実忠忌法要が勤められ、そのあと「初夜」「半夜」「後夜」「晨朝」と法要が続きます。
本当はそれが聞きたかったのですが、今回は時間の関係でここまでしか聞けませんでしたが、貴重な体験をさせてもらいました。
翌日は、西ノ京の薬師寺へ。
東塔にはすっぽり覆屋が掛けられ、解体修理が進められています。
3年後の完成が楽しみです。
講堂の一隅で珍しものを見つけました。
今回の解体修理で発見された長野県の学校の名前が彫られた瓦が展示されていました。
この瓦は、昭和26年頃の解体修理の際長野県内の学校で集められた寄付で寄進されたものです。
ここには展示されていませんでしたが、資料によると私の母校の名前の書かれた瓦もありました。
昭和26年といえば私の生まれた年。
小中学生は5円、高校生は10円ずつ寄付したということですが、その当時子どもにとっては決して少ない金額では無かったはずです。
薬師寺境内をゆっくり散策した後、唐招提寺へ。
前回訪れたときはこの金堂の解体修理が行われていました。
この金堂は、法隆寺の五重塔とともに私の最も好きな建物です。
今から50年近く前の修学旅行で見た、夕日に照らされて並ぶ柱の美しさは、その感動とともに今でも目に焼き付いています。
満ち足りた二日間の小さな旅でした。