日本伝統工芸近畿展が始まりました。
コロナ禍の中、今回は開会式も列品解説もありませんがこうして開催できたことが何よりの喜びです。
今回出品した作品は
「神代欅唐木寄木十二角の箱」です。京都府教育委員会教育長賞を受賞しました。
木工作品は杢の美しさが最大の魅力ではありますが、木の色彩でもその美しさを表現できないだろうか、という想いをかねてより持っていました。
それが、パロサントという緑の材とサティーネという深紅の材との出会いによって実現しました。
世界中にはいろいろの色の木が存在し、この他にも黄色、オレンジ、紫などの木があります。
しかし青や緑の木というのは少なく、緑檀とも言われたリグナムバイタとパロサントが青緑の色をしているぐらいです。
木の持つ色彩は単純な色ではなく、木の杢や繊維によって実に味わい深い色彩を放っています。
それを生かしたいと試行錯誤しこの作品にたどり着きました。
もう一つの試みは、高台部分です。
「連子床脚」と言っていますが、畳摺と台差の間に丸と菱形の柱を計84本並べて立てています。
連子格子のミニ版というところですが、菱形の断面の細い材をどう削り出すか、20mmの長さの細い部材の両端にどうほぞを刻むか、
84本の格子をどうやって嵌め込むのか・・等々一つ一つ考えながらの挑戦でした。
しかし、自分に取って新しい表現や技法に挑戦していくことが作品作りの醍醐味ですね。
展覧会は、京都髙島屋7階グランドホールにて、4月19日(月)まで開催されています。
コロナ禍の中ですのでご無理をなさらず、お出かけのついでがありましたらお立ち寄り下さい。
なお、50回展を記念して、6階美術画廊では「わざの美・現在展」が、
また美術工芸サロンででは「ひとり呑み展」が同時開催されています。
こちらは4月20日(火)まで開催されています。あわせてご高覧ください。
コロナ禍の中、今回は開会式も列品解説もありませんがこうして開催できたことが何よりの喜びです。
今回出品した作品は
「神代欅唐木寄木十二角の箱」です。京都府教育委員会教育長賞を受賞しました。
木工作品は杢の美しさが最大の魅力ではありますが、木の色彩でもその美しさを表現できないだろうか、という想いをかねてより持っていました。
それが、パロサントという緑の材とサティーネという深紅の材との出会いによって実現しました。
世界中にはいろいろの色の木が存在し、この他にも黄色、オレンジ、紫などの木があります。
しかし青や緑の木というのは少なく、緑檀とも言われたリグナムバイタとパロサントが青緑の色をしているぐらいです。
木の持つ色彩は単純な色ではなく、木の杢や繊維によって実に味わい深い色彩を放っています。
それを生かしたいと試行錯誤しこの作品にたどり着きました。
もう一つの試みは、高台部分です。
「連子床脚」と言っていますが、畳摺と台差の間に丸と菱形の柱を計84本並べて立てています。
連子格子のミニ版というところですが、菱形の断面の細い材をどう削り出すか、20mmの長さの細い部材の両端にどうほぞを刻むか、
84本の格子をどうやって嵌め込むのか・・等々一つ一つ考えながらの挑戦でした。
しかし、自分に取って新しい表現や技法に挑戦していくことが作品作りの醍醐味ですね。
展覧会は、京都髙島屋7階グランドホールにて、4月19日(月)まで開催されています。
コロナ禍の中ですのでご無理をなさらず、お出かけのついでがありましたらお立ち寄り下さい。
なお、50回展を記念して、6階美術画廊では「わざの美・現在展」が、
また美術工芸サロンででは「ひとり呑み展」が同時開催されています。
こちらは4月20日(火)まで開催されています。あわせてご高覧ください。