久しぶりに「五稜箸」をつくりました。
今回できたのは全部で26膳。
9月の初めに楓の縮杢の材を使い、鉋で五角形に削り出し
空研ぎはせずに生漆を塗り、良く乾かして水研ぎ。#240からはじめ、#320、#400,#600とくり返し
下地ができた後、生漆を塗って拭き重ね、少し漆層を厚く仕上げます。
黒田乾吉流の拭漆ですが、箸、食器などには向いているように思います。
「五稜箸」という名前は、私の高祖父が勤めていた故郷にある「龍岡城五稜郭」にちなんでつけたものです。
十数年前から作りはじめ、年間100膳近く作ったこともありました。
ちょうど数日前、NHKBSの「心旅」という番組で、火野正平が故郷の町とこの龍岡城五稜郭を訪ねていました。