「どうやって 障害児の子育てに力を注ぐために、職場の理解をえているか。」
聞かれたので考えてみました。
非常にむつかしいテーマですね。
正解はないでしょうし、わたしの例だって周りの方々のあたたかい気持ちのおかげさま。
あまりそれについては、敢えて触れないようにしているのですが。
たぶん参考になるんでしょうから、かいてみますね。
まず、いま私は公務員です。民間企業に比べるとかなり組合に守られた立場にいます。
昔民間にいたからわかりますが、中小民間では難しい部分も多いだろうなと思ったりします。
昔母が死にかけた時、疑問に感じて公務員になっておいたこと。いまは自分のその選択を誇りに思います。
さて、公務員。
ある程度の権利が保証され、無茶なリストラはありません。
しかしながら、当然にあまりに戦力にならなければ徐々に座る席がなくなり、干された挙句退職に追い込まれるのは公務員でもおなじこと。
それをどうするか。
すごく悩みました。
わたしのやってきたことを参考までに。それが正解かどうかはわかりませんが、ヒントくらいにはなるかもしれませんものね。
まず、職場全体に始めから自分の状態を話しています。「娘がかなりまれな状態で、義足を履いており、有る程度活動的なために逆に手がかかり。妹が小さくてフルタイムで共働きしている妻ひとりでは手が回り切らないこと。義足に関してはわたしが全て調整していること。妻が、娘が生まれたときに精神的に追い込まれた経験から二度とそうした状況をつくるわけにはいかないこと。」などを話しています。
基本的には、今は定時に帰ります。娘の用事を、家庭での娘に対してのフォローを何よりも優先したいため、飲み会にもあまりいけないことも話しています。
歓迎会の席で、朝礼で、対面で色んな機会にはなします。すこし恥ずかしいですが慣れました。
そのかわり、時間内は脇目も振らずに仕事をしています。それこそ怖いくらいの時があるみたい(^^;;
あとは、自分の得意分野の雑務はできるだけ引き受けます。皆さんに迷惑をかける分ということで。
時間内にやりきれない仕事を効率化するために、異動したりすると初めの一年間は必死です。中でも3ヶ月くらいはきつい。
それこそ家で家事が終わると、ようやくほっとして、息抜きにお酒など飲むんですが、仕事がうまくいかない間は、暇さえあれば仕事の効率化のことばかり考えます。
必要ならば通勤や深夜に改善方法や会議録を書いたりもします。軽く気が狂いそうになります。(^^;;
いや本当。(^^;;
あとは。だれか1人でもいいから話しやすい人を作るように努めます。
これができるとすごく精神的に助かります。毎日昼ごはんを一緒に食べるだけでも違いますね。孤立するのは、きついですよね。実際何度も経験がありますが、本当に苦しい精神状態に追い込まれたりもします。
とにかく自分や周りの全体の仕事の効率化に取り組むこと。仕事の手をはやくすること。それを頑張ります。
同じ席に二年目以降になってくれば、少し楽になります。余裕ができた時間で自分のできる範囲で周りのフォローをしながら、どんどん全体事務を改善して行き効率化して行く。そういうことに心がけています。
残業して仕事をしている人と同じ仕事量だと、わたしが事情に甘えていると思われるという怖さがあるので、可能であれば私の仕事量が若干多めな状況にしてもらい、時間内にやり切ることで、それを跳ね返すのが理想です。なかなかそう上手くはいきませんけれどね。でも、経験上そうならないとなかなか周りには認めてもらいづらいです。
わかってもらえないときもある。喧嘩もする。でもとにかく逃げない投げ出さない。責任感を持ちやり切りながらも。残業はしないという姿勢をできるだけ貫き。迷惑をかけたら、サポートを感謝して、心から反省して二度とやらないようにする。
あとは、注意すべき コツがあるとすると…?
仕事はできるだけ、皆がやりたがらないようなもので、ストレスフルなものを自ら選ぶこと。もちろん勤務時間や責任範囲が許す範囲で。そうすることで。皆が便利に使ってくれる。
そしてその皆がやりたがらないような仕事を前向きに精力的にこなし、改善していくこと。そうすることで生まれる余裕は財産になる。
謝るべきはあやまり、意見を言う場合は最上のタイミングを図りながら、周りの立場も考えて、嫌な気持ちになる人がいないように言うこと。致命的な敵をできるだけ中にも外にも作らないこと。
うん。いま思いついただけ、書いてみた。
これらが、事情がある職員が周りに対して配慮しながら仕事をする際の、コツかも しれません。
障害児を育てながら働く。
結構きついこともある。
でもさ、おかげさまでいいこともあるよ。
毎日必死に改善に努めたり自分と向き合っているから、気づきがたくさん訪れる。
おかげさま。それまでよりもたくさんの気づきをもらい、変われた自分がいるもの。
ご参考まで