義足使用者が片手が使えないと困ること。
娘が右肘を骨折した。
せっかくだから、まとめておこう。
義足やソケットの着脱が困る。手入れも出来ない。
手伝うにしても、微妙な本人にしかわからない決め事もあるし、ライナーに入った空気を抜くのが至難。
普段からよほど一緒にやっていないとフォローすら難しくなる。
我が家は私がなんとかしているけれど、備えは必要かも。
義足を脱いでいる時の移動が困る。
断端で立って歩くのが上手いから、娘はなんとかしているが、バランスが悪いから倒れた時に危ない。怪我をしている手の側に倒れたら二次被害。お尻を滑らせて移動するのが一番安全。
我が家はフルバリアフリーだからいいけど、これも段差はきつい。
トイレがきつい。
まずは片手だから紙に手が届きにくい。吹きにくい。
椅子に座るときに支えが取りにくくて危ない。
義足を脱いでいる時のトイレは、台を置いて階段にしないと便座に上がれない。
床からの立ち上がりが難しい。
娘は器用に、まず膝立ちになり、そのあと立つことで立った瞬間のふらつきを抑えて、なんとかやれているが、たぶんウルトラCっぽい。
階段がきつい
ただでさえ、両手に力を入れて体を持ち上げる感じで登るから、登りがきつい。荷物を下げているとよけい。
手が使える方に手すりがないときつい。
降りるときも、かなり気をつけないと危ない。気の緩みは大怪我につながる。
椅子への立ち座りと椅子の位置調整が難しい。
椅子へ座るときに片手だと体をうまく支えられないから、考えて片手を支点に回転させる感じで座らないといけない。
椅子が軽い場合。椅子がひっくり返るリスクあり。
座ってから椅子の位置を机に引き寄せるのは、片手だときつい。これは、実際にかなり困りそうだな。
靴の着脱が難しい。
娘は膝を曲げて、器用に使える手の方に引き寄せてはうまく履いているが、これもかなり難易度が高い。そもそも足首が曲がらないからね。きつい靴だと大変だ。
ふと思いついただけでもこのくらい。
これに加えて、普通に利き手を骨折したときに困ることはもちろん困る。
やはり義足使用者が手を痛めるのは、大変だ。
今はいいけど、大人になったら。高齢者になったら?
考えるだけで悩んでしまうな。
今回は考えるいい機会かもしれない。
うん。考えてみよう。そうしよう。