大分苦しんだ今回の風邪症状のうち、喉の痛みは完全に消えました。ただ、まだ万全ではないためか、咳がしつこく残って、時折激しく咳き込んで身体がしんどい、という状態が続いています。鼻炎の方は、今日は一進一退で大した改善は見られませんでしたが、それ用の薬も飲んでいますし、この調子だと多分明日には大分楽になっていることでしょう。今週中にはなんとかほぼ完治、というところまで持って行きたいところです。大体体調がイマイチだと夢を記録することができない、というより夢を観ているのかどうかさえ判然としないのです。せっかく夢をたくさん見るようになり、明晰夢にはまさにこれからという時だったのに、全く残念無念です。この上は一刻も早く回復して、暁を覚えない春の眠りのうちに、豊かな夢の世界を築きあげたいものです。
さて、イギリスから、千年前の医学書に記されていた薬が、抗生剤の効かない耐性菌をやっつけるための手がかりになるかも知れない、というニュースがありました。それは、大英図書館所蔵の10世紀に編纂された世界最古級の医学書の一つ「Bald’s Leechbook」に眼病の治療薬として紹介されていたものです。その薬品の製法は、現代においても抗菌作用があることで知られているニンニクと玉ネギに、ワインと牛の胆汁を加えて真ちゅうの容器内で醸造し、9日間置いた後に布でこして作るのだそうです。本にはその配合割合なども詳しく記されており、研究チームでは成分にニンニクがあったことから、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する効果を調べてみたとのことでした。
すると、この中世の薬が、MRSAに極めて強力な殺菌効果を示し、更に生体内での作用を検証してみると、従来の抗生剤を使った治療以上に効果があるらしいことも分かってきたそうです。
この中世の薬が何故効くのか、その作用機序はまだ完全には分かっていないとのことですが、複数の成分が細菌の細胞を異なる面から同時多発的に攻撃し、耐性能力を失わせる可能性や、製造過程で非常に細菌攻撃力の高い「何か」が形成される可能性が指摘されています。
千年前というと、日本はちょうど平安時代の只中。藤原道長公の全盛期ですね。当時は中国に更に古くからの膨大な医学書があり、日本ではそれを寄せ集めた「医心方」という最初の医学書が出来上がってしばらく経った時分ですが、ひょっとしたら我が国あるいは大陸の医学書にも、こんなふうな秘密めいた妙薬が隠れているかもしれません。究極の温故知新が実現できるなら、実に素晴らしいことだと思いますが、果たして我が国にそんな奇特な研究者がいるかどうか?
さて、イギリスから、千年前の医学書に記されていた薬が、抗生剤の効かない耐性菌をやっつけるための手がかりになるかも知れない、というニュースがありました。それは、大英図書館所蔵の10世紀に編纂された世界最古級の医学書の一つ「Bald’s Leechbook」に眼病の治療薬として紹介されていたものです。その薬品の製法は、現代においても抗菌作用があることで知られているニンニクと玉ネギに、ワインと牛の胆汁を加えて真ちゅうの容器内で醸造し、9日間置いた後に布でこして作るのだそうです。本にはその配合割合なども詳しく記されており、研究チームでは成分にニンニクがあったことから、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する効果を調べてみたとのことでした。
すると、この中世の薬が、MRSAに極めて強力な殺菌効果を示し、更に生体内での作用を検証してみると、従来の抗生剤を使った治療以上に効果があるらしいことも分かってきたそうです。
この中世の薬が何故効くのか、その作用機序はまだ完全には分かっていないとのことですが、複数の成分が細菌の細胞を異なる面から同時多発的に攻撃し、耐性能力を失わせる可能性や、製造過程で非常に細菌攻撃力の高い「何か」が形成される可能性が指摘されています。
千年前というと、日本はちょうど平安時代の只中。藤原道長公の全盛期ですね。当時は中国に更に古くからの膨大な医学書があり、日本ではそれを寄せ集めた「医心方」という最初の医学書が出来上がってしばらく経った時分ですが、ひょっとしたら我が国あるいは大陸の医学書にも、こんなふうな秘密めいた妙薬が隠れているかもしれません。究極の温故知新が実現できるなら、実に素晴らしいことだと思いますが、果たして我が国にそんな奇特な研究者がいるかどうか?
