かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

こんなに楽しそうな選挙に行かないヒトが半分もいるというのが信じがたい結果でした。

2015-04-13 22:06:39 | Weblog
 昨日の奈良県知事選挙、詳細なデータが公表されました。投票率は県全域平均で51.05%。当選した荒井知事が28万票、次点の前生駒市長山下氏が22万7千票余りと、思っていたよりも大きな差が付いてました。山下氏は奈良市、生駒市、それに平群町では勝利しましたが、その他は全敗で、稼がなければならない大票田の奈良市でも実のところそれほど大きな差は無く、なるほど、これでは勝てないな、と理解しました。結局、草の根運動と言っても十分に県民、それも都市圏の住民に十分浸透できなかった訳で、生駒市長選挙の時のような地滑り的な劇的な勝利は今回は得られなかったということなのでしょう。
 それにしても投票率が5割そこそこというのは一体どうしたことか、と私はそちらの方が疑問に感じます。他のところのように、現職VS共産新人、なんていうような構図なら、選択肢は無いし投票に行ってもしょうがない、という風に感じるのは致し方無いだろうという気はします。ですが、前回の知事選でぽっと出の新人候補に肉薄されるなど、あまり選挙に強いとは言いがたい面もある現職に、ここ最近では珍しい有力候補である山下氏がぶつかり、更にお祭りにふさわしく夢いっぱいな妄想もとい公約を掲げる岩崎氏や共産党候補などバラエティな顔ぶれが集まり、舌戦を繰り広げていたというのに、近年にない面白い選挙だったというのに、しかも天気も悪くなく、ちょっと一票入れに行くには悪くない日和だったというのに、それでほぼ半分のヒトが投票を棄権するなんて、全く信じがたい事です。もちろん選挙にいかない、というのも選挙権を行使した一つの意志の現れ、とも言えるでしょうし、行かない権利もあるのでしょうが、他の県と違ってこれだけ面白そうな要素が揃っていてなお一票を行使しない選択というのは、理解に苦しみます。今回選挙権を放棄したヒトは、一体何があれば選挙に出向かれるんでしょう? 地方自治の重要性が叫ばれる今日において、この選挙においてこんな低投票率に終わった理由をきっちり解析してその対策を練らないといけないと私は思います。例えば県下の大学におられる人文社会系の研究者の方々は、これを第一に考究すべきなんではないでしょうか?
 ひとつ、個人的に感じたのは、これほど面白い選挙と思いつつも、以外にその面白さを楽しむためのポイントが少なかったように感じました。私のようにテレビも新聞も見なくなると、地方選挙の様子などほとんど目に入らず、時折小うるさく選挙カーが役にも立たない候補者の名前をがなるのを聴くのだけが選挙らしい様子でした。今、どれほどのヒトが新聞やテレビを見ないでいるのか知りませんが、一頃に比べるとそういうヒトも随分と増えてきているんじゃないでしょうか? そんなヒトたちが身近に選挙を感じられるものが選挙カーしか無いなんていうのは、選挙権を云々する以前の問題なんじゃなかろうかという気も致します。と言って選挙を楽しむためだけに新聞やテレビを見るというのもそれはそれでおかしな話で、本末転倒な感じです。旧態然とした選挙そのものや候補者の事を周知するための方法など、考え直さないといけないんじゃないかと強く思いました。

コメント
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