かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

レーザーでスペースデブリを撃ち落とす! なんてロマン溢れる研究なんでしょう。

2015-04-23 22:03:07 | Weblog
 昨夜はアルコールの勢いでブログを書いた直後速やかに意識が落ちましたが、ビールをしこたま飲んだせいか途中2度ほどトイレに行くために目覚めてしまい、全体としては睡眠不足気味な朝となりました。そのためか夢もいくつも観たのですが、もう一つ記憶が判然とせず、なんだか沢山みたなぁ、というのだけ覚えているという始末でした。風邪を引いて以来夢見は控え目にして休息重視で来ましたが、そろそろまた夢の記録を再開しても良いかもしれません。

 さて、宇宙では、理化学研究所やフランスの研究機関などの共同チームが、宇宙のゴミ、スペースデブリを処理する画期的な手法を考案した、という話題が、琴線に響きました。スペースデブリはこれまでに打ち上げられた古い人工衛星やロケットなどの部品や、まだ記憶に新しい中国の暴挙によって増大したもので、今や約3000トンが衛星軌道上を周回しているのだそうです。そのうち、0.3~10センチという小サイズのものが70万個以上あり、現役の人工衛星や宇宙ステーションの脅威になっているとのことです。これを綺麗にする技術はこれまで中々いい手が無かったわけですが、この研究は、強力なレーザーをデブリに照射するという、なんともロマンあふれる方法で処理しようというモノでした。とは言え、レーザーで焼き切ってしまうとかいうのではありません。レーザーをデブリに当てると、その表面からプラズマが噴き出す「プラズマアブレーション」という現象が起き、その反作用(反力)でデブリが減速、最終的に地球大気に突入させることができるのだそうです。なるほど、イメージとしては、「宇宙戦艦ヤマト2199」で、冥王星から遊星爆弾を飛ばしていた反射衛星砲本来の使い方のアレですね。平均500キロワットのレーザーパルスを10秒照射すれば、10センチサイズのデブリを大気圏に叩き落とせるそうで、100キロ以上先にあるデブリを拾い上げる口径2.5メートルの超広角望遠鏡と、照準をつけるためのものでしょうが、高精度なレーザー光学系を使って、最新の光学設計技術でなら十分実現できるものなのだそうです。これが実現すると、5年ほどで大半の小デブリを除去できるというのですから、素晴らしい提案だと思います。
 そういえば、1959年の東宝特撮「宇宙大戦争」の冒頭で、侵略宇宙人の最初の犠牲者になる宇宙ステーションが、健気にも敵の攻撃に抵抗して撃っていたのが、確か小惑星などから身を守るためのパルス・レーザーだったと記憶しています。この理研のニュースを観た時、まっさきに頭に浮かんだのが、この映画のシーンでしたが、まさかそれが形を変えて実現するとは、なかなか感慨深いものが有りました。

コメント
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