昨日の雨の後、今日は日差しこそありませんでしたが、あまり寒くはならず、比較的過ごしやすい1日でした。恩師の紹介(依頼)で四国から来たお客さんの案内などで外出もしましたが、風もあまり無く、しっかり着込んでいれば全く問題なく、下手に日が差したりしたら返って暑さに汗ばむようなことにもなったかもしれません。明日は朝から奈良市へ仕事に行かねばなりませんが、穏やかな冬晴れの気持ち良い天気になるのだそうです。夕方以降は外で仕事があるので、暖かな気候というのはありがたいですね。
さて、「パチンコで生活保護を停止した別府市の「罪と罰」」と言う題で、2014年と2015年に大分県別府市が行った、パチンコ店・競輪場を訪れていた生活保護利用者への生活保護停止処分についての論評記事が掲載されていましたので、読んでみました。
記事中では、別府市の対応に批判的で、法的には生活保護者がギャンブルに手を出すことは問題ない行為であること、別府市では、生活保護受給者にギャンブルをしないよう誓約書を書かせていたとの事ですが、これも法で明示的に禁止されているわけでもないものに対してそれを禁ずる内容の誓約書を強要するのは違法だとのこと。更に、ギャンブルにのめり込んでしまうヒトには生活保護を打ち切ったり停止したりしても効果は薄く、ギャンブル依存症という病気にかかっているものとして対応すべきで、これで生活保護を打ち切るということは、その人の生存権を脅かす結果になる、というような次第で、総じて別府市の対応に疑問を投げかけるものでした。
しかし、最後に世論調査としてこの別府市の対応を支持するかどうかを尋ねるアンケート投票があるのですが、その結果は、現時点で、「支持する:68.57%」「支持しない:24.38%」「どちらとも言えない:7.05%」で、何人がこの記事を読んで投票したのか不明ではありますが、7割近い圧倒的多数のヒトが、別府市の対応を是とする判断を下しておりました。民意は「生活保護者がギャンブルなどけしからん!」という論調のようです。
ギャンブル依存症などの心の病は中々まだ認知されていない面があるかもしれませんが、ただでさえギャンブルに対して国民感情はあまり良くない上に、パチンコというのは、親がパチンコに興じている間に赤ん坊が車に閉じ込められて死亡したりした事故などの影響もあってか、どうしても印象が悪いものがあります。パチンコを禁止しようという運動を行っているヒトも結構いらっしゃるようですし、心の病が軽視されがちなところもある我が国の風潮の中では、この結果はむしろ1/4も反対者が出たことの方が驚きかもしれません。
私個人は、病気の問題なども認識した上で、それでもなお別府市の対応を是と致しました。現行の生活保護法からは、かつて存在した「働かざる者、食うべからず」の基本理念を廃止して無差別平等の原則に基づいて設計されているそうですが、そもそもそれがおかしいのではなかろうか、と思うからです。少子高齢化の進展で福祉厚生の予算が逼迫するばかりという状況を鑑みても、生活保護については支給対象の選定はしっかり精査して、本当に必要なところにきっちり届くようにしつつ、無駄な出費は極力抑えるようにしてもらわないと、一国民としては中々納得できるものではない、というところでしょう。心の病の問題については、それに対応する施策を別途立案すべきであろうと私は思います。

さて、「パチンコで生活保護を停止した別府市の「罪と罰」」と言う題で、2014年と2015年に大分県別府市が行った、パチンコ店・競輪場を訪れていた生活保護利用者への生活保護停止処分についての論評記事が掲載されていましたので、読んでみました。
記事中では、別府市の対応に批判的で、法的には生活保護者がギャンブルに手を出すことは問題ない行為であること、別府市では、生活保護受給者にギャンブルをしないよう誓約書を書かせていたとの事ですが、これも法で明示的に禁止されているわけでもないものに対してそれを禁ずる内容の誓約書を強要するのは違法だとのこと。更に、ギャンブルにのめり込んでしまうヒトには生活保護を打ち切ったり停止したりしても効果は薄く、ギャンブル依存症という病気にかかっているものとして対応すべきで、これで生活保護を打ち切るということは、その人の生存権を脅かす結果になる、というような次第で、総じて別府市の対応に疑問を投げかけるものでした。
しかし、最後に世論調査としてこの別府市の対応を支持するかどうかを尋ねるアンケート投票があるのですが、その結果は、現時点で、「支持する:68.57%」「支持しない:24.38%」「どちらとも言えない:7.05%」で、何人がこの記事を読んで投票したのか不明ではありますが、7割近い圧倒的多数のヒトが、別府市の対応を是とする判断を下しておりました。民意は「生活保護者がギャンブルなどけしからん!」という論調のようです。
ギャンブル依存症などの心の病は中々まだ認知されていない面があるかもしれませんが、ただでさえギャンブルに対して国民感情はあまり良くない上に、パチンコというのは、親がパチンコに興じている間に赤ん坊が車に閉じ込められて死亡したりした事故などの影響もあってか、どうしても印象が悪いものがあります。パチンコを禁止しようという運動を行っているヒトも結構いらっしゃるようですし、心の病が軽視されがちなところもある我が国の風潮の中では、この結果はむしろ1/4も反対者が出たことの方が驚きかもしれません。
私個人は、病気の問題なども認識した上で、それでもなお別府市の対応を是と致しました。現行の生活保護法からは、かつて存在した「働かざる者、食うべからず」の基本理念を廃止して無差別平等の原則に基づいて設計されているそうですが、そもそもそれがおかしいのではなかろうか、と思うからです。少子高齢化の進展で福祉厚生の予算が逼迫するばかりという状況を鑑みても、生活保護については支給対象の選定はしっかり精査して、本当に必要なところにきっちり届くようにしつつ、無駄な出費は極力抑えるようにしてもらわないと、一国民としては中々納得できるものではない、というところでしょう。心の病の問題については、それに対応する施策を別途立案すべきであろうと私は思います。
