かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アメリカで、遺伝子組み換えの蚊を大量に野に放って、憎き蚊を絶滅させようという計画が動き出すのだそうです。

2020-08-20 20:08:19 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は26.1℃、昼の最高気温は37.9℃、五條市アメダスの最低気温は22.5℃、最高気温は36.3℃でした。昨夜もそこそこ涼しかったですが、北の奈良市は熱帯夜になりました。奈良県は小さな県で南部の広大な森林山脈地帯を抱えているので平野部の居住地はごくごく狭いのですが、それでも南北でこれほど気温が変わってくるのですから面白いものです。一方昼間はこれが体温なら急いでPCR検査を受けないといけない気温、五條市でも平熱並みの気温になりました。8月も2/3を過ぎましたが、まだまだ熱い日が続きます。

 さて、今年はあまり蚊を見ないな、と思っておりましたが、最近職場の事務室でよく見かけるようになってきました。コロナ対策で出入り口を開放しているのが原因でしょうが、これから酷暑が猛暑くらいに落ち着いてくると、飛来数ももっと増えてくるかもしれません。
 何かにつけ疎ましい蚊ですが、アメリカ・フロリダ州フロリダキーズで、ジカ熱やデング熱、黄熱病などの感染症を媒介するネッタイシマカを対峙するため、交尾してメスが生れてもボウフラの段階で死んでしまうよう遺伝子改変された蚊を2年かけて7億5千万匹放す計画が、地元の当局に正式に承認されました。地元住民や環境保護団体が反対していた計画ですが、米環境保護局(EPA)が5月に、フロリダ州も6月に承認済みで、今回、地元のモンロー郡が計画を正式に承認したとのことです。
 殺虫剤を撒き散らすわけではないのでその点だけ見れば環境に優しそうな気もしますが、反対する団体は、遺伝子組換え生物を大量に環境に放つこと自体を問題視しています。私はアメリカでは遺伝子組み換えなど当たり前に実用化されているものだと思っておりましたが、なかなか根強い反感や懸念を抱くヒトがそれなりに居るのだと認識を新たにしました。
 放射線等で不妊処理をした成虫を大量に放って特定の害虫を退治する方法は、離島などでは成果を上げていますが、フロリダ半島の南端、キューバの対岸にある町は、ある程度離島と似たような環境だったりするんでしょうか。
 あとはこれで蚊が目論見通り絶滅させられたとして本当に環境に影響がないのか、検証が待たれますね。かつて毛沢東が大陸で雀絶滅を推し進めて農業に大打撃を与えてしまった過去の例などを鑑みても、一体何が起きるのか興味深いものがあります。まずはうまくいくのかどうか、次にその後何が起きるのか。あるいは起きないのか。次もちゃんとニュースで流れればよいのですが。


 
コメント
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