高血圧を気にして塩分を控えたら低ナトリウム血症になるかもしれませんし、なんとも厄介な季節です。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は２６．３℃、昼の最高気温は３８℃、五條市アメダスの最低気温は２３．３℃、最高気温は３６．７℃でした。更に一段と暑くなった日曜日でしたが、奈良市も今年最高気温を更新することは能わず、どうもこのあたりがピークのようです。この高温が今週いっぱい続き、週末には少しだけ気温が下がってくるという週間予報が出ていました。残暑厳しいとされる今年の夏秋ですが、さすがにお盆を過ぎて、猛暑は収まってくるのかもしれません。

　さて、今日は軽い頭痛を覚える時間帯がありましたが、水を飲むとすんなり痛みは引きました。ごく軽めの熱中症症状を呈したものと思われますが、あまり馬頭ばかり飲んでいると、今度は俗に水中毒という、低ナトリウム血症を引き起こす可能性があるのだそうです。汗をかいて体内の塩分を排出してしまったところに、ナトリウムの入っていないもしくはごく薄い濃度でしか入っていない水を大量に摂取すると、血中のナトリウム量が減り、軽度の疲労感や頭痛、痙攣などを起こし、最期は呼吸困難で死ぬこともあるという、症状だけ見ればほとんど熱中症と変わらないものがあります。防ぐには水ばかり多量に取らないで、スポーツドリンクなどのナトリウムを含む飲料を飲んだり、梅干し、塩飴など塩分を補給できる食品を摂取することなのだとか。通常の状態では多少汗をかいたところで水中毒にはならないものですが、極端に汗ばんだときや熱中症でやたらと水をがぶ飲みしたときなどが危ないそうです。市販のスポーツドリンクは糖分濃度も高いので、できれば経口補水液の方がいいのかもしれませんが、いずれにしても水だけでは生き残れない、ということなのでしょう。
　しかし、高血圧で塩分控えめを旨としている状況で、塩分もそれなりには必要というのはなかなか首肯しがたいものがあります。今の熱い間だけは意識的に塩を多めに摂取し、涼しくなってきたら塩分ひかえめにする、というようなこまめな工夫が必要かもしれません。