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さて、産経新聞の記事によれば、政権与党自由民主党がNHKのあり方に関する政府への提言案が明らかになったようです。それによると、放送法を改定してインターネット配信をNHKの本来業務と位置づけ、テレビがなくてもスマホで視聴したいヒトから受信料に相当する費用負担を求めるべき、との内容になっているとのことです。総務省の有識者会議でも、ネットでの同時・見直し配信を放送と同じ本来業務とする方向で議論が進められており、自民党の提言はその議論の結果を追認する形になっています。他にも、そもそもNHKは「放送とネット双方の特性を最大限に生かし、国民に必要な情報を届けていくべき」:と明記され、総務省に対して来年の通常国会にほうそう法改正案を提出する準備を急ぐように要請しています。一方でNHKに対しては、国民への丁寧な説明や業務のスリム化を進めるように求めているとのことです。
個人的には、まず、「今NHKは必要なのか?」という議論をして欲しいですし、必要だと言うのなら一体どのような内容がNHKに必要なのかを議論すべきであろうと思うのですが、NHKの在り方について現状を追認して省みるところがないというのはあまりに議論の内容が杜撰に過ぎるように感じます。NHKの設立の目的は既に達成されて久しく、今や惰性で続けていくうちになんやかやといらぬ内容を盛り込みだしてブクブク肥大化して、やめることができなくなっている病的な組織にしか見えません。放送内容の是非云々は横においておいたとしても、目的を達成した組織は速やかに解散して、人材その他保有する資源をもっと他の分野に活かしていくべきですし、その議論の中で、やはり一定程度の放送を公共放送という形で維持していく必要があるという結論に至ったのであれば、そのように組織を換骨奪胎し、新組織として生まれ変わらせれば良いのです。そんな根本の議論をやらないまま、国民の不満や怒りは適当に流せば良いとばかりに神経を逆なでするようなことをやらかそうとするのですから、お笑い草というより無い気がします。流石に自民党は驕り高ぶり過ぎてやしないかという気にもなってきます。民主党に敗れて下野したときの苦労や屈辱はもう忘れてしまったんでしょうか? いくら民主党アレルギーが根強く残っているとしても、流石に昨今のやり口はそんなアレルギーを払拭する勢いで人々の怒りを買っている気がしてなりません。
もう選挙は諦めているんじゃなかろうか? そんな気さえしてくる現政権と現与党です。