かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

官僚が手を出すと大抵物事は悪い方に進むという典型事例が、文科省と我が国の科学能力低下な気がします。

2023-08-08 19:56:18 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は27℃、昼の最高気温は33℃、五條市の今朝の最低気温は23.4℃、昼の最高気温は33.1℃でした。今日は曇時々雨のち晴れ、という大変厄介な天気でした。特にざっと降っては止み、雲が切れて日がさあっと差し、また曇ってざあっと雨が降ってすぐ止んで日が差すというのを繰り返すという、ただひたすら湿気が増大してそこに苛烈な日射が降り注いで煮えてくるという、これでもかといわぬばかりな不快感あふれる一日でした。全く、熱帯のスコールというのはこういうものなのかと思いましたが、日中はとても外に出る気にはなれませんでした。結果的に日差しが閉ざされれている時間が結構あって日中の気温が幾分かでも低めだったのが幸いでしたが、あの最暑気の蒸し暑さは文字通りサウナそのものです。明日以降も台風次第という面倒な天気が続きますが、気象庁には曇と予報を出すのなら一瞬たりとも日差しを出させないくらいの気概で予報を出して欲しいものです。今日でも午後はすっかり晴れていましたし、予報がこうも外れると、難しいとは知りつつも信用し難くなってきます。

 さて、文部科学省によると、2019年から21年にかけての3年間で世界各国で引用されている研究論文の数が、日本は過去最低となり順位も12位に転落、韓国に初めて抜かれました。また、引用回数上位10%の論文では、日本はイランにすら抜かれ13位に転落しました。文部科学省の公表した数値によると、研究開発費と研究員の数は、アメリカ、中国についで3位に付けている日本ですが、その中身たるや惨憺たるもので、研究者・研究環境の劣化が進んでいることが顕在化してきました。文部科学省は、「アメリカで研究する日本人の学生が、他国と比べて極めて少なく、減少傾向にあることや研究時間が減っていることが、要因と考えられる」とコメントしているようですが、そもそもそのような環境に自分が誘導したことを棚に上げてなんという他人事なコメントを出すのやら、と呆れてしまいました。そもそもこの凋落ぶりは、競争型資金で研究者を追い立て、独立行政法人化や大学への交付金削減を続けてで研究環境を破壊した文部科学省の責任です。ノーベル賞などわかりやすい結果でもこれら研究強化策という名目の政策が打たれてから後の成果で取れたものがどれだけあるか。本気で科学立国など考えているのならただ猛省あるのみです。

 それにしても我が国の政府機関も官僚組織も、どうしてこうも現場を劣化させる能力に長けているんでしょう? 財務省が経済を破壊し、農水省が第一次産業を滅ぼし、文科省が学問を無に帰するという。もしも霞が関の労働環境ブラック化がここまでの劣化を招いたのだとしたら、国会議員の先生方の責任は、とてつもなくでかいんじゃないでしょうか?

コメント
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