かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

AIでブラック・ジャックの新作を作って週刊漫画雑誌に掲載するとは、大変な時代になったものです。

2023-11-20 19:53:44 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は10.8℃、昼の最高気温は17.5℃、五條市の今朝の最低気温は5.9℃、昼の最高気温は14.7℃でした。今日は南に行くほど曇りがちで、奈良市では昨日に引き続き穏やかに晴れながら昨日よりは雲が多くて日が陰る時間が出る程度でしたが、五條市ではほぼ一日空が曇って日差しが届きませんでした。その間に位置する私の居住地域では、午前は晴れ、昼曇り、夕方また晴れ間が現れるというような天気で、一時かなり怪しげな雲が湧いてきましたが結局雨は降らずに済みました。明日にかけて冷え込みが厳しくなってきますが、明日の予報は晴れ、最高気温予測を見る限り、昨日より暖かくなるようです。明後日、明明後日は更に気温が上がってきますが、24日(金)はまたがくんと下がり、この週末は冬のような寒さに見舞われる模様です。気温の変化が一段と激しくなってくるような感じがする11月末ですが、12月になってもまたこんな暖かすぎるような日があったりするんでしょうか?

 さて、慶應義塾大学栗原聡教授と手塚プロダクションの手塚眞氏らが、AI技術を用いたマンガ制作に挑戦するプロジェクト「TEZUKA2023」が、「ブラック・ジャック」の新作作成に挑戦、この程完成し、22日発売の週刊少年チャンピオン52号に掲載されることになったとのことです。ブラック・ジャックは今年で誕生50年を迎える手塚治虫の代表作の一つであり、「TEZUKA2023 ブラック・ジャック 機械の心臓-Heartbeat MarkII」という表題で、32ページの新作マンガが掲載されるのだとか。この制作のために、「ブラック・ジャック」200話分のテキストデータや短編漫画200話分のテキストデータ、それに手塚漫画のキャラクター2万枚の顔画像データや「ブラック・ジャック」の4千ページ分のコマデータをAIが学習し、プロットーシナリオ生成、新キャラクター生成、ヒトによるネームの制作と作画、一部ヒトがAIコマ素材の生成を指示、生成されたコマ素材のアングルなどを参考に作画へ反映させ、漫画に仕上げたとのことです。このニュース記事を読んでいて今ひとつわかりかねたところもありますが、一番不可解だったのは、AIが学習したのはキャラとコマ、ストーリーだけで、肝心のコマ割りについては学習していないことでした。これについては手塚氏も「漫画はストーリーとキャラクターだけでできているものではなく、作家の感性が重要」で「感情をかき立てる効果的な演出(コマ運び)を(AIで)提示できるか」という点を大きな課題として挙げており、「さらなる漫画の研究、コンテンツの研究が必要だ」とされていました。
 今やAIでそれっぽい小説を書いたりきれいな絵を作り上げたりすることができるのが知られていますが、本当に商業作品と癒えるだけのものができるのか、疑問もありました。絵描きさんが安易にAIに絵柄が盗まれることを危惧したりいわゆるAI絵として判で押したような似通った絵ばかりになる点などもあり、商業作品を制作するのには使えないのではないかと思ったりもしましたが、こうして本気で取り組むと、それっぽいものもできなくはないのだな、という感じはいたしました。とりあえずは明後日発売のチャンピオンを見て、手塚AIが作成した新作ブラック・ジャックを読んでみれば、現状のAI制作の限界や可能性を垣間見ることができそうです。

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