奈良市の今朝の最低気温は5.3℃、昼の最高気温は12.3℃、五條市の今朝の最低気温は3.2℃、昼の最高気温は12.2℃でした。今日は朝のうちは晴れていましたがその後分厚い雲が流れてきて日差しは途切れがちとなり、弱い北風もあって気温は振るいませんでした。明日は晴れ、明後日明明後日も晴れ時々曇りで気温も今日より高めが予報されていますが、それ以後は今日並みもしくは低めで、いよいよ寒さが募ってくることになりそうです。
さて、最近岸田首相が今までとは違うことを言い出しています。国会で国民民主党の玉木代表から「トリガー条項」発動を迫られ、今までですと買い控えが起きるとか流通が混乱するとかよく判らない理屈を並べ立てて拒絶していたのに対し、今回は「与党と国民民主の政策責任者で議論、検討を進めたい」と随分と前向きの答えを返しました。また、中国が日本の排他的経済水域に勝手に設置した「海洋ブイ」についても、これまでは中国に対して及び腰の態度だったのが、日本維新の会の三木議員が「中国が撤去しないなら日本が回収を」と述べたのに対して、「ブイの撤去も含めて、可能、かつ有効な対応を関係省庁で連携して検討していく」と答弁されました。いずれもこれまで通り「検討」に留まる発言ではあり、そう考えると何ら変わっていないとも感じますが、それでもふわっとした何をどう検討するのかわからないこれまでの曖昧トークではなく、具体的に何をどうするかを検討しようという進化した内容に、驚きが禁じえません。特にトリガー条項については、早くも財務省が鈴木財務大臣の口で、発動には国・地方で新たに1兆5千億円の財源が必要になる、と水をかけて来ていますが、ガソリン補助金で6兆円も使っておいて、というネット世論の反論もあり、それなりに岸田首相の今回の「検討」には期待値が高まっているところもあるようにも思えます。ただ、再三言うように所詮はまだ「検討」ですし、具体的に動き出さないことには意味がありません。首相がこれを持って支持率アップを狙うのであれば、口に加えてそろそろ手を動かして「実」を見せて欲しいところです。