鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

感覚の問題?

2009年02月13日 18時32分42秒 | Weblog
今日は全員協議会の後、農業を考える議員の会、地元自治会長さんと担当課の懇談に同席などでした。全員協議会では報告事項として、「個人住民税の寄付金税額控除の規定の整備に係る鈴鹿市税条例の一部改正について」、「F1経済効果調査の進捗状況について」、「通院移送費詐欺事件に関し、損害賠償請求訴えの提起について」が執行部・担当課から行われました。

この中で「F1経済効果調査の進捗状況について」の報告を聞いていた時、行政は真剣に考えているのか?と疑問を持たざるを得ませんでした。関係するアンケートは、観戦経験者向け、市民向け、経済効果を考えるための事業所向けの3つで構成されているのですが、このうち、事業所向けのものについては現在整理中で、3月7日の行政が行うフォーラムで発表するということが報告されました。これだけでも行政の取り組む姿勢には、大きな疑問を持たざるを得ません。
少なくとも、20年度予算で「F1経済効果調査費」の名目で≪≪1000万円≫≫が支出されているのです。しかも、議会への報告よりも、イベントに焦点を合わせるという考えは理解しがたいものです。

また、前者2つのアンケート結果の報告にしても、コンサルに依頼して出てきた結果をそのまま言っているだけで、結果についての考察や検証を行っているのか甚だ疑問です。
たとえば「市民向けアンケートは無作為抽出の15歳以上の市民2000人に行い、回答率は37.7%(754人)、そのうち約94%がF1は役立っているという結果があることから、市民の関心は高いものといえる」と報告されました。
・・・普通に考えて、あまりにも短絡的すぎると思いませんか。
このアンケートは総額1000万円かかっているにも関わらず。
そもそも、アンケートに回答して頂いた方は、F1に関心の高い方が多いのではないでしょうか。そして、市民の数にしても2000人・・・人口の約100分の1です。回答率がその37.7%・・・つまり、鈴鹿市人口の0.377%の回答です。そう考えれば、結果即結論は早計過ぎるはずです。

観戦者向けアンケート結果にしても同様で、交通に関して鉄道利用駅とサーキットへのアクセスについて行きと帰りの結果にしても、白子駅を起点としたアクセスについて、行きよりも帰りのほうが徒歩の人が増え、バス利用が減っているのは、過去の経験から効率的に帰って頂いているようであると、普通に報告されたことについては、物事の本質をあまりにも見ておらず、この結果で何をしようとしているのかとさえ思うほどです。
・・・渋滞の課題も含めて、交通アクセスが良ければ、誰が好んでサーキットから白子駅まで歩くでしょうか?

重ねて書きますが≪≪1000万円を税金から≫≫支出して調査していることです。このような報告を行う鈴鹿市行政サイドの感覚には、非常に違和感を感じるところです。
コメント
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