鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

鈴鹿市地域公共交通会議

2014年08月04日 17時05分16秒 | Weblog
先日8月1日、平成26年度第1回鈴鹿市地域公共交通会議を傍聴していました。
今回は、公共交通の利用状況などの報告と、亀山みずほ台線の運転改訂に関する協議が議題でした。

報告にあった公共交通の利用状況について、近鉄、伊勢鉄、三重交通、C-BUSそれぞれ利用者は横ばいから徐々に減少している状況と言えます。このことは、人口減少の動きが影響していると思います。また利用促進計画の報告もありましたが、質問が1件あった以外は特に議論はなく進んでいました。

亀山みずほ台線の運賃改定については、運行を委託している三重交通の運賃改定に伴うもので、三重交通の運賃体系と同様にするということがその内容でした。運賃改定について、現行の運賃額が170円から490円の区間は10円加算、500円から580円の区間は20円加算という内容です。今回の会議では鈴鹿市として特に異論はなく賛成ということでまとまり、あとは亀山市の地域公共交通会議で承認されれば運賃改定が行われることになります。

さて、座長の交通ジャーナリスト鈴木文彦氏の冒頭のあいさつで、公共交通と都市のあり方の重要性を話されていたのですが、今の鈴鹿市にとってこの部分の視点は非常に重要だと考えられるところです。以前から何度も取り上げていますが、都市マスタープランの見直しと次期中・長期計画の策定、インフラや公共施設のマネジメントなど、公共交通は非常に重要な要素としてあがってくることは間違いないでしょう。

このまま利用者が減少していくばかりでは公共交通の維持が難しくなるだけではなく、私たちの移動手段も自家用車などにより依存しなければいけなくなるからです。このことは、ある一点を過ぎたとき、非常に暮らしにくい状況が生まれる可能性につながるといえます。今私たちがするべきなのは、公共交通を活用しやすいまちのあり方を、10年20年といった時間の流れから考えるということです。その場合、今の延長では難しくなる可能性が高いと思います。富山市などの取りくみを参考にしながら、考えることが鈴鹿市にも必要になるでしょう。また発想を変えて、住民によるカーシェアリングなどでの公共交通の取り組みも検討すべきかもしれません。

どの様な形にせよ、鈴鹿市のように市域が広がっているまちでは、毎時定刻に公共交通がやってくるという発想だけではなく、利便性は低下しても利用時間を集中することや、ゆるやかな時間のあり方を検討するべきでしょう。その代りに、移動した先でのまちの空間的な付加価値を上げる取り組み、例えば民間の建物を活用した図書館を設置できるようにしたり、公共交通のハブとなる施設での高齢者福祉サービスの充実といった取組もありだと思います。
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