選挙の時期になると“ガラスの天井”というような表現が用いられながら、女性の政治参画がメディアで取り上げられることが多いのですが、話題として取り上げているような感じで、日常的な政治への参画についてはあまり目が向けられていないように感じます。
鈴鹿市では昨年2月に画像にあるセミナーが開催されました。自分はオンラインで参加していたのですが、政治分野における女性の参画を取りあげたことについて、市行政の動きは評価できるものだったと思います。
ただ、内容に関することで意見があったからなのか、令和4年度は、女子高生をメインにしたイベント的なものはありましたが、同様の取り組みはありませんでした。
また、令和5年度予算では、事業説明の中に女性の政治参画が見られなくなっていました。委員会で確認したところ、事業の考えの中には入っているということだったので、市の動きは注視していくところです。このような動きについて、メディアでは取り上げられることがなかったため、冒頭で書いているような感覚につながるのです。
セミナーの内容は自分には参考になったのですが、それでも気になる点はいくつかありました。
ひとつには、現職の2人の女性議員(共に政党系)が動画で登場されていたのですが、正副議長の参加だけではなく議会からのコメントのようなものがなかったことです。これは企画の際に「身体的な性」の部分だけで考えていたからではないかという懸念と、そもそも「議会」についての知識が少なかったからではと考えました。
これらと関連するのですが、この事業が実施されるまでの間に、当時オンラインセミナーなどで他自治体の女性議員の方とのつながりもあったことから、桑名市の渡辺さとみ議員を紹介させて頂くこともできる旨を話したりしたのですが、鈴鹿市という枠の中になってしまったのは残念でした。
さて「政治」とは「集団の政策(意思)決定過程とみる見方※コトバンク:「政治」から引用」ということから考えると、議員となって議会に参加することは、「政策の決定」に深く関係することが重要な点でしょう。ですが、政治には意思形成の部分も重要と考えれば、政治参画の形を議員に特化して考えるのではなく、各種計画などでの参画機会を増やすことや、関連する政策テーマにあたって、積極的に意見交換の場を設定することを考えてよいと思います。
今年は総合計画を筆頭に、男女共同参画、教育から福祉、公共施設関係と多くの計画の改定があります。ここでどれだけ働きかけることができるのか、中高生の参画もどれだけ持つことができるのかが、鈴鹿市の大きなテーマだと思います。実践に向けて働きかけたいところです。
そう考えながら今の状況を見ると、統一地方選挙における女性候補の擁立は、各政党でもうまくいっていないように感じるところです。
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