少し前になりますが、NHKの「事件の涙 そこに寄り添う人がいれば〜清輝くんいじめ自殺と家族〜」を視聴しました。自殺された清輝さんのお兄さんも自殺してしまっていたということ、弟さんは家族から離れて暮らすことになっていたということを知り、やり切れない思いを感じました。また、それらとお父さんと弟さんの今を取り上げながら話が進みましたが、そこからも考えることがありました。
また、土曜日にはドラマ「デジタルタトゥー」で、主人公の娘がネットで醜聞を広められたのは、小学校のときに、自分がいじめの発端となった相手に憎まれたからということが、話の筋の中にありましたが、デフォルメされたものとはいえ、こちらも考えるところがありました。
糾弾するような気持ちからではなく、それらの番組を通じて考えることは、いじめに関わった人たちは、どのような思いで、いま暮らしているのだろうかと言うことです。過去の記憶として、奥深くにしまいこまれているのでしょうか。それとも、いじめというものに悔恨や憤りを持って、いじめがない世の中にするべきと思っているのでしょうか。いじめについては、児童・生徒の問題だけと思われがちですが、大人にもアンケートをとって考えてみても良いように思います。
また、いじめを考えるときに、いじめを受ける本人だけでなく、家族も含めて、その人たちの人生に影響を与えてしまう権利は、誰にも認められないものだと、強く伝えることも大切だと思います。そして、影響は程度の差があるとはいえ、なんらかの形でいじめを受けた人に存在していると思います。
いじめに負けない心を育てることも大切でしょうが、心がいじめに耐えられなくなることがあることを前提にすべきです。人の心は、そもそも弱くて脆いものだと考えるべきだと思います。耐えきれなくなったときに、周囲はどのように支えるのか、少しでも回復できるようにするためにはどうすればいいのか、保護者と学校との間だけで考えるのではなく、社会として考えることなのでしょう。
なによりも、大人が本当にいじめはダメだと自分の意識の中に持ち、行動や言動にそれが出てくるようになれば、それはワクチンのように子供たちに伝わり、いじめの状況を変えていくことになると思います。
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