白子、千代崎、白鳥の三中学校の校舎の維持更新の課題について、6月の一般質問で耐力度調査の結果がいつ出るのか、関係の住民の方への説明はどうするのかと取り上げました。
先週、オンライン授業の現状をお聞きするために、愛宕小学校と千代崎中学校と白子中学校を訪問しました。その際、校舎の課題について教育委員会から説明はあったかをお聞きしたところ、白子中と千代崎中の校長先生からはまだ調査結果も教育委員会から話が来ていないとお聞きしました。
この点について教育委員会と話をしたところ、現在は耐力度調査が終わっていて、それぞれの調査結果も報告が出てわかっているのですが、それを受けてどのような方針を取るかが決まっていないということで、学校と地域への説明を検討しているということでした。
内部で方針の検討が行われている背景は、当初は長寿命化(イメージは大幅リフォーム)で対応することを考えていたものの、考えていた以上に傷みが激しく、改築も含めて大幅な方針転換が求められることになり、そうなると、仮に二校とも改築となれば財政面での影響が大きく、今の計画のままでは対応できなくなることが考えられるからです。
財政面について、建設債を発行したり国補助を活用してということも考えられなくはないですが、建築など一式で一校あたり約30億円前後を見込む必要があることを考えると、もし二校となれば約60億円となり、基金取り崩しを考えに入れながらも、一般財源への影響は相応にあるでしょうから、人口減も想定に入る現在、難しい選択であることは否定できません。
そのような財政状況を説明するには、ここ10年の政策選択も説明していく必要があると考えます。そして、25年程度先を見ながら、存続するのかそれとも複合化して改築するのか、または、市として保有することをあきらめるのか、選択を迫られるかもしれない公共施設の説明も必要になるだろうと考えます。
そのために、公開できる情報であれば随時、住民・市民の方々とそれを共有しながら、主体的に考えて頂ける時間を取り、丁寧な合意形成に取り組むことが必須だと考えます。
また、希望的な想定での考えだけではなく、想定よりも状況が悪い場合のも含めながら選択肢を考えることが、教育委員会はもちろんですが、市長をトップとした行政に求められると考えています。
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