日本の国はここがおかしい

将来の希望を失いつつある日本。国民が安心して生活できる国になるにはどうすればいいか

池田信夫氏も再認識した「歴史的にもGDPの2倍以上の政府債務を緊縮財政で正常化した国はない」という事実

2017-02-03 10:01:55 | 財政再建
クリストファー・シムズ教授の「物価水準の財政理論」(FTPL)という経済理論が、永田町や霞が関で大きな反響を呼んでいる。

これについて記載した文書の中で池田信夫氏が「歴史的にもGDPの2倍以上の政府債務を緊縮財政で正常化した国はない」ということを述べている。

これは真実であり、財務省の財政再建策が間違っていることを証明している。現状の日本のように債務が拡大した国家では、どんなに増税に努め歳出を削減しようとしても財政再建は実現できないのである。

とすれば、経済悪化のリスクをおかしてまで増税や国民負担の増加を行うことは百害あって一利ない。

歳出面でもムダを省くという意味での歳出削減は意味があるが、国民生活を破壊しかねない社会保障費の削減は社会不安を増加させるだけである。

私が以前より主張していたように、インフレにより債務の実質的価値を減らす方法が日本が財政を再建する上で実現可能な唯一の方法である。

クリストファー・シムズ教授が注目を集めていることが、従来増税緊縮路線一本やりだった日本の財政政策に別の視点を与えたことは、日本の今後の財政政策にとり有意義であることを期待する。




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ノーベル賞学者の権威により、消費税増税が失敗だという事実にようやく日本ても目が向いてきた。

2017-02-02 10:22:53 | 増税
ノーベル経済学賞学者のクリストファー・シムズ・米プリンストン大教授は1日、都内で講演し、デフレ脱却に向け「金融政策に加え財政支出を拡大し、物価上昇目標を達成すべきだ」と語った。

さらに、2014年4月の消費税増税は正しくない選択だった」と強調。増税時期は物価水準とリンクさせるのが効果的だとして、増税先延ばしを宣言する必要があると説いた。

同様なことは日本の学者からも、多くの常識のある経済人からも主張されてきたが、視野が狭く、近視眼的な見方しかできない財務省とその手先は、それらの主張を封印し、マスコミや御用学者を通じて圧殺してきた。

しかし、増税後の長期消費停滞が誰の目にも明らかになったこと、ノーベル経済学賞という権威を持つ学者の主張であること等から、政権中枢においても、消費税増税に対する見直しの機運が高まりつつある。

安倍政権が消費税増税の間違いを認識し、財務省とその取り巻きの圧力に屈せず次回の消費税増税を延期することを期待する。



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アメリカに正論を言えないポチ安倍はトランプから何を命令されるか

2017-02-01 13:22:17 | アメリカ
トランプ大統領がついに日本に牙をむいた。予備選当時から主張していた、日本の貿易、為替政策への批判を、当選後初めて明確に主張した。2月10日の日米首脳会談を見据えた発言であることは間違いない。

トランプ大統領の入国制限に措置に対し、欧州各国首脳は批判しているが、わが日本国の安倍首相は何らそれに関して言及できない。

アメリカのご機嫌を取りすり寄ることはできても、相手の為にも正論でたしなめることはできない。こういう関係は対等な同盟国とは言わない。宗主国と従属国の関係である。

入国制限で国内の反発を招いたトランプ大統領が得点を稼ぐには日本との会談は成果を上げる好機である。

日米関係ではアメリカにはたくさんのカードがあるが、日本には交渉材料とすべきカードが無い。

在日米軍の駐留費用負担の増加を持ち出し、それが嫌なら撤退縮小を考える、と言われれば、中国・北朝鮮の脅威に直面し、韓国ともうまくいっていない日本としては折れざるを得ない。

これと為替を絡めて日本側が為替か駐留費、あるいはその両方か代替物で譲歩せざるを得なくなることはほぼ確実である。

安倍政権は憲法9条の改正を目指しているが、それはあくまでも憲法改正後今以上にアメリカにすり寄りアメリカの方針に沿った軍事力整備を目指しているにすぎない。

憲法9条改正の本来の目標は、軍事的にアメリカ離れを促進し、アメリカの属国を脱しても中国等が侵略を躊躇する程度の自前の軍事力を整備することである。

それができない限り、日本は何時までたってもアメリカの属国に留まり、アメリカの都合で政治・経済面で国民に犠牲を払わせざるをえない状態が継続することになる。



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