土花吉が飛んだ日

昔、小さい頃「ムササビ」を見て「自分も飛べるんじゃ？」と、家のタンスから
勝手に風呂敷を持ち出し、片側を腰に括り付け残りの両端を両手に持ち
少し高い所から飛び降りてみたり。。。

少しだけ風呂敷が膨らむも揚力が足りずあえなく自然落下。

そんな小さい頃は飛んでみたいと、思ってはいたけど、流石にこの歳に
なると飛びたくもないわけで・・・。

それが突然、飛びまして。

別にムササビにもなってないし、風呂敷も使ってないのに・・・。

左コーナーをフルバンク状態でテスト走行中での突然のハイサイド。

「このままスリップダウンかなぁ～」と膝を擦りながら、ある意味冷静に思ってると
突然、リアがしゃくれ上がり体が宙に浮く。

次の瞬間、まるでバイクから体が発射されるかの勢いで飛ばされる。


残念ながら「国際映像」は有りませんが、アスファルトに残る「傷の映像」を。


傍で観ていた妻がヘルメットを脱ぎながら駆け寄る。

「大丈夫なの？」「怪我は？」「骨は？」「折れてないの？」

少し慌てた様子で捲くし立てる。

土花吉：（大丈夫だって♪）

妻：「だって相当、飛んだし・・・」「この前のロッシほどじゃないけど・・・」

人生初の「ハイサイド」。なんとか自分では受身をしたつもりが、右手を最初に
地面に着いたみたいで右手首が少し痛むけど、流石はDAINESEとアライ君。
左肘と左膝の裂傷と右手首の捻挫だけで事なきを得る。

当然、土花吉の体を守ってくれた「DAINESE」に「アライ君」も損傷はしたけど

「CAMERATA NSR GP10」もいたるところを損傷。


流石に土花吉も痛いけど「カメ」も痛い・・・。


でも何です。ちゃ～んと「ハイサイド」で飛んだ後、休憩を挟み自分が走れる状態かを
確認し、今度は「GP10」本体に致命傷が無いか調べるため、同じコーナーをフルバンクで
走らせる。（これって実は自分自身の「トラウマ」予防のためだったりして・・・。）

「さっ！お互い致命傷が無いということが分かったので修理、修理♪）


そんな昨日は初めて「土花吉が飛んだ日」。

でも、ある意味「とんでもない日」だったのかも。。。


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