少し前、たまたまTVでこのCMが流れていて、自問自答のナレーションを最後まで思わず聞き入ってしまう。
「今日も走り続ける。。。誰だってランナーだ」
「時計は止められない。。。時計は一方向にしか流れない後戻りできないマラソンコースだ。」
「ライバルと競い合いながら、時の流れと言う一本道を僕らは走り続ける。」
「より早く、一歩でも前に。」
「その先に未来があると信じて、必ずゴールがあると信じて。」
「人生はマラソンだ。」
「でも、本当にそうか?。。。人生ってそう言うものか?」
「人生はマラソンじゃない!。。。誰が決めたコースなんだよ!」
「どこを走ったっていい。。。どこへ向かったっていい。」
「自分だけの道があるんだ。。。」
「自分だけの道?。。。そんなものあるのか?」
「わからない・・・。」
「僕らがまだ出会ってない世界はとてつもなく広い」
「そうだ!踏み出すんだ。」
「悩んで、悩んで、最後まで走り抜くんだ。」
「失敗してもいい。。。寄り道してもいい。。。誰かと比べなくていい。」
「道は一つじゃない。。。ゴールは一つじゃない。」
「それは人間の数だけあるんだ。。。すべての人生がすばらしい!」
「誰だ?人生をマラソンだって言ったのは?・・・」
そんな今宵、お届けする映像は折からの悪天候で大幅にダイヤが乱れ、津和野を定時より
相当遅れて出発したC57-1。
線路は暴風雨で最悪の状態。峠でとうとう空転を繰り返し立ち往生してしまう。
夕闇せまる中、機関士の決断により一旦、後退し再度峠に立ち向かうも進めない。
再び後退し、もう一度峠に立ち向かう。
機関士と機関助手、それに機関車が一体となり夕闇の中、峠に挑む約10分間の貴重な映像です。
機関士が安全弁でボイラーの圧力を抜き、機関助手が必死に釜に石炭を込め、圧力を調整する。
機関車がもがき苦しみながらも、峠に立ち向かう姿を感じて頂ければ幸いです。
人生、決して「前進あるのみ」ではダメな場合もある。
一旦、後退の後、困難に立ち向かう。速くなくてもいい。少し立ち止まってもいい。。。