先月の「権限の所在」で書いた件については案の定、九州電力は三反園知事の申し入れを拒否。
まぁ~、予想通りといえば予想通りで、申し入れを承認すれば例の「原子力規制委員会」の立場も悪くなる。
その「原子力規制委員会」が先日、原子炉の制御棒など放射能レベルが高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定。
その内容たるや現実的ではなく、とても実現できるものとは思えない。
言うならば、それほど厄介なもので人間の手に負えるものではないということを露呈したことになる。
先ず「地震や火山の影響を受けにくい場所に地下70Mより深い地中にコンクリートで固めたうえ埋め、
電力会社に300~400年間管理させる。」と言う。
地震や火山の影響を受けにくい場所が、この国に存在するのかも疑問なところ、70Mなど誰が考えても浅すぎる。
又、既存の電力会社が300年以上も存続しているとは到底思えない。
そして、「その後は国が引き継ぎ10万年間管理する。」と言う。
もうここまで来ると正直、空想の世界でしかない。この国はおろか、この地球が今後10万年存在するのかも
分らない状態で平気で試算を行う愚かさ。
因みに国内の原発57基を全て廃炉にした場合、L1レベルの廃棄物のみで8千トンは優に超えるとされる。
そんな昨日は防災の日。
この度の「台風10号」による被害は甚大で、被災された方には何と言っていいのか言葉すら見つからない・・・。
いつものように被災後に何処ぞの大学の教授等が出て来て、「水害の構造」を鬼の首でも獲ったかのように解説する。
いつも思うのが、そこまで知り得た情報知識を何故、事前に公表や告知しないのか疑問に思う。
そして、テレビではとんでもない無様な様子が映し出される。
内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官:務台 俊介(長野県第2区選出・衆議院議員)
政府の台風10号被害の調査団の団長である彼は昨日、被災地に長靴も履かずに訪れ、大した水溜りでもない所を
地元職員におんぶされ渡っている。
長靴を持ってないのか忘れたのか、まぁ~そんなことはどうでもよい。
足元が濡れ泥だらけになること、それがどうしたっ!。恥ずかしくないのかっ!。
被災者はみな泥だらけになり這い上がろうとしている。
何をしに、何の目的で公費を使い彼は被災地に来たのか・・・。
これが正しく、今の「この国の態」なのです。