ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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旧長崎街道 木屋瀬宿

2010年02月27日 | 北九州
キャプリスでランチを済ませた後は、住宅街を少し戻って旧長崎街道の宿場町 木屋瀬へ。長崎街道は、小倉から筑前六宿(ちくぜんむしゅく)を経て長崎に至る25宿、57里の道のり。鎖国下にあって、唯一海外に開かれた窓口だった長崎と江戸とを結ぶ重要な街道でした。木屋瀬の旧街道筋をそぞろ歩けば、昔の佇まいを残す宿場の風情に包まれます。


上の建物は、問屋場跡の野口家住宅で、今も実際に住まわれ、代々受け継がれています。


今は、北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館となっている本陣跡。「こやのせ座」と、民具や旅の携帯品、古文書などを展示した「みちの郷土史料館」があります。


こちらは、みちの郷土史料館。


今も残る江戸の風情を感じさせる古い町並み。
家々は、街道に平行ではなく、のこぎりの刃のようにギザギザに建てられています。家影に隠れながら、外敵に矢などを放つためのもので、「矢止め」と呼ばれるそうです。


銅で作られた重厚感漂う窓枠と扉。


木屋瀬宿のすぐそば、遠賀川に架かる中島橋。


遠賀川に隣接する木屋瀬は水運の要であり、筑前六宿のなかでも特別な位置づけにありました。


江戸時代、この長崎街道を通じて、様々な品物や文化が海外から日本へもたらされました。長崎に伝わった「砂糖」も、この街道を経由して日本各地に広まったのだそうです。このため、長崎街道は、別名「シュガーロード」とも呼ばれています。
往事を偲ばせる町並み、異文化の香りをとどめる長崎街道。いつか、街道沿いの町を巡る旅に出かけてみたいと思います。
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