ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

太平洋の白鳥 日本丸Ⅱ世 ~ セイル・ドリル

2010年05月04日 | お出かけ
GWに合わせて、航海訓練所の練習帆船、日本丸が門司港に寄港し、
5月2日はセイル・ドリル、3日には船内一般公開が行われました。
帆を張った姿を翼を広げた白鳥に見立てて、「太平洋の白鳥」と呼ばれる日本丸Ⅱ世。


ドリルが開始される前の日本丸。見学者が続々と集まってきます。


ヨットでセイル・ドリルを見学する人も・・・・。対岸は下関市、海響館が目の前です。


いよいよドリルの開始です。教官や訓練生が一斉にマストに登り始めました。


マストの先までびっしりぎっしり。4本あるマスト、高いものは50メートルを越えます。
芥川の『蜘蛛の糸』を連想させるような風景です(笑)


マストから横方向に延びるヤード。
あらかじめ決められた担当場所でセイルの固縛を解き、展帳可能な状態にしていきます。


船首のマストでも、同じ作業が行われています。


マスト上での作業が終わると、いよいよセイルの展帳。
定められた順序に従い、セイルやヤードに繋がったロープを息を合わせて引っ張ります。


それぞれのマストの下から2段目のセイルが最初に展帳されます。
続いて、そのすぐ上のセイルを張るのですが、2段目と3段目のヤードの間隔が狭く、
3段目のセイルを引き下げることができないので、逆にヤードを上方に引っ張り上げて
セイルを広げます。このヤード、なんと重さ2トンもあるんだそうです


整斉と作業が進み、順次セイルが張られていきます。
まずは、船体に対して横向きのセイルから。



続いて、縦帆(じゅうはん)と呼ばれる縦方向のセイル。


・・・・・おっ、カッコいいカメラだなぁ・・・・・撮らせて頂きました(右下) (^-^)ゞ

縦帆は、比較的軽やかにスルスルと広げられます。


ふっくらと風をはらむセイル。


ドリル開始から1時間と少しでセイル展帳が終わり。これが完成形です。

・・・・残念ながら、この日は一部のセイルに不具合があり、全部で36枚のセイルのうち、
34枚で終了となりました。正規に展帳した写真と比べると、船首の縦帆1枚、
最前方マストの一番上の1枚が広げられなかったようです。

太平洋の白鳥の名にふさわしく優美な姿。どのアングルから見ても絵になるなぁ・・・・。


遠くからはただ美しく見えるセイルも、下から見上げると迫力が感じられます。


うしろ姿も美しい。船が女性名詞であるのも頷けます。


2年前、姉妹船である海王丸が寄港したとき船内を見学させてもらったのですが、
セイル・ドリルを見られなかったので、今回のイベントは楽しみにしていました(^-^)ゞ
明日、5月5日には門司港を出港して東京に戻る日本丸。出港に際しては、実習生がお礼とお別れを表現するためにマストに登る登檣礼(とうしょうれい)というセレモニーが予定されており、感動的な出港シーンを見ることができるそうですよ。
コメント (4)
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上野(あがの)焼き ~ 田川郡福智町

2010年05月04日 | 北九州
直方と飯塚の中間付近、鷹取山の裾野に、400年の歴史を持つ上野焼の窯元が並びます。
そんな窯元のひとつ、八幡窯を訪ねました。


上野焼としては、比較的明るく、モダンな印象がありました。


上野焼の特徴は「薄づくり」。手にした感じも、他の陶器に比べると、ずいぶん軽やか・・・・。


もうひとつの特徴は、使う釉薬の種類が他に類を見ない程多いこと。
これに由来して、色彩がとても豊かなんだそうです。


上野焼陶芸館では、いろんな窯元の作品を一度に見ることができます。


廃藩置県によって一旦は途絶えたかとも思われた上野焼。明治35年に再興されました。
昭和58年には国の伝統的工芸品に選定されるなど、高い評価を受けています。
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